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-part26-お力添え
墓参りを終えて、やっぱり自分の部屋に帰ることにした。
紗江さんには悪いと思ったが、友達に晩御飯誘われたと連絡した。
気を遣いあって、ご飯を食べるよりも俺がいない方がいい。
「紘一?」
「静紀」
部屋への帰宅途中。ジャージ姿の静紀に会った。
「今日もランニング?」
「ええ。そうですけど。・・・どうしたんですか?」
心配そうにこっちを見る静紀。
「別に何がどうってことないけど」
「嘘。何かあったのでしょ。そんな顔をして。私でよかったらお話を聞きま・・いえ。聞かせて下さい!私、お力添え出来ます!」




