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すれ違い実行委員会  作者: ステルススター
第二章-鉢合わせ-
26/29

-part24-墓参り

 放課後。

 今日は、すれ違い実行委員会の活動も休んで、母の墓参り。

 墓に着くと、既に綺麗に磨かれ、母が好きだったガーベラの花が添えられていた。父がやったのであろう。

 線香に火をつけ、俺もガーベラの花を添える。

 

 「(・・・・母さん)」


 きっと、母が今語りかけてくるとしたら、逃げるなっていうだろうな。

 男勝りに気が強かった母が、病気で死んだ。

 父は母が病気である事を前から知っていたようだったが、俺は知らなかった。

 受験生だった、俺に余計な心配をかけない為に病気の事を隠していたのだと、入学が決まった後に教えられた。

 それから、俺に気づけかれないように張っていた気が緩んだのか、母は一気に衰弱していき、中学の卒業式には来ることは出来ず、高校の入学式には、もうこの世にいなかった。

 ・・・母が、亡くなったその年に父は再婚をすると切り出してきた。

 正直、理解できなかった。が、母の遺言でもあったのだと。

 

 「私が亡くなって、メソメソするな。何なら、新しい女捕まえれると思って、一年以内に結婚しろ」


 母の言いそうな言葉だった。


 「・・・紘一くん?」


 名前を呼ばれ、振り返ると父と再婚し俺の母になった紗江さえさんがいた。

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