-part20-呼び捨て
2リットルのジュースを持って部屋に帰宅した。
「お帰り~。紘一がジュース買いに行ってる間にレア素材出たよー!」
「兄貴。お帰り」
うん?
部屋に入ると、出迎えてくれた二人だったが、どこか違和感がある。
奈菜はとても嬉しそうにして、美穂はどことなくテンションが下がっている気がする。
「《《美穂》》も、このゲーム買うってさ。だから、今日は三人で夜まで、やろうねー」
・・・分からん。さっぱり分からん。
ジュースを買いに行っている間に二人はどんな会話をしたのだろう。
* * * *
「た、倒した―!」
最後の敵を倒した。
「紘一。危なかったね」
「兄貴、弱い過ぎ。後もうちょっとで、全滅だったよ」
「二人がゲーム上手すぎるんだって」
思いっきり、二人の足を引っ張ってしまった。
時計に目を向けると、夕食時の時刻になっていた。つまり、かれこれ八時間以上もゲームをやっていた。
晩御飯は各自、自宅にて用意されているので、今日はここで解散という事になった。
「それじゃあ、家までお送るよ」
俺が言った何気ない一言を見張らかったかのように、奈菜と美穂の二人は俺に質問してきた。
「紘一。私と美穂、どっちを家まで送るの?」
「兄貴が選ぶのは年下の可愛い妹だよね」
もちろん。迷わず俺は即答した。
「お前ら・・・帰り道一緒だろ」




