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すれ違い実行委員会  作者: ステルススター
第二章-鉢合わせ-
19/29

-part17-親しき中にも

 「兄貴。警察呼ぶね♪」


 「待て待て!なんで警察を呼ぶんだよ」


 スマホを取り出し、電話を掛ける素振りをする、美穂を慌てて止めた。

 

 「だって兄貴が、奈菜の事を犯そうとしてたから・・・」


 「そうじゃないから!トイレに行こうと立ち上がったら足が痺れてて、奈菜の方に倒れてしまったんだ。事故だ!」


 「ふーん。その割にはなんか、やる雰囲気になってなかった?」


 「なんだよ。やる雰囲気って」


 「大体さ。奈菜は兄貴以外の《《友達》》と遊ぶべきで、いつまでも兄貴に頼ってるから・・・」


 「美穂!」


 許されない発言をしたので、思わず怒鳴ってしまった。

 奈菜と美穂は、面識もあり、下の名前で呼び合う親しい仲ではあるが、言っては、いけない事だってある。


 「紘一。いいの。美穂ちゃんが言ってるのは事実なんだから」

 

 落ち込む、奈菜。

 怒鳴られて、言い過ぎたと後悔する、美穂。


 「「「・・・・・・」」」


 静かで重たい空気の中、時間が流れて行く。


 「・・・奈菜。ごめんなさい。言い過ぎた」


 「うん。いいよ」

 

 美穂が、謝って奈菜が許した。が、少しの間はギスギスした時間が続いてしまった。

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