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すれ違い実行委員会  作者: ステルススター
第二章-鉢合わせ-
18/29

-part16-新作ゲーム

 日曜日。

 インターホンが鳴り、部屋を出ると。


 「きたよー!」と、ジュースやお菓子を詰め込んだ、レジ袋を右手に部屋へ来たのは奈菜。

 

 「そんなに、お菓子を買ってきたのか?」

 

 「えへへ。だって今日は一日中ゲームするんだもん。これくらい必要だよね」

 

 「・・・太るぞ」


 「うっさい!」


 「イテッ」


 殴れた。


 「ここが紘一の部屋か」


 奈菜は、俺の部屋を見回す。


 「・・・言っておくがエロ本とかないからな」


 「探さしてないよ!」 

 

 今日は、奈菜との約束を守って予定を空けていた日。

 何をするのかと思えば、新作ゲームを一日中しようとの事。 


 机にお菓子とジュースを広げ、準備万端の状態にして、ゲームを起動させた。

 初めのうちは、やる事も多くて忙しくゲームをプレイしていたが、あるレア素材がなかなか手に入らず、周回作業が始まってしまった。

 

 「「・・・・」」


 もう同じ敵を10回以上倒している。

 同じ作業をやり続け、次第と会話が少なくなってしまった。


 「・・・ねぇ。紘一。この前は聞かなかったんだけど。あの狐の仮面を被った女子って誰?」

 

 突然、奈菜が俺に質問してきた。

 

 「(見られてたのか?どうしよう。正直に話す事も出来ないし)」


 俺がどうやって、誤魔化そうかと頭を悩ませていると。

 

 「もしかして、彼女?」


 「ち、違う。あの人はそういう仲の人じゃなくて・・・」


 「分かった。それだけ、聞きたかった。紘一が聞かれたくないなら、私はもう聞かないでおくから」

 

 ・・・副会長が、俺の彼女じゃないかを確認したかった?

 それって、気があるから心配で聞いてきたのではないのか?

 いや、待て。勝手な勘違いして、また同じミスを犯すのは良くない。


 「「・・・・」」


 また、沈黙。

 

 「・・・ちょっとトイレに・・・いててて」


 「きゃっ!」


 いったん冷静になる為にトイレに行こうとしたが。長時間、体制を変えずにゲームをしていたせいで、足が痺れてしまっていた。そして、立ち上がるのに失敗し、よろけて、奈菜を押し倒してしまった。


 目の前には、耳まで真っ赤になった、奈菜の顔。

 

 「ごめん。すぐに・・・」


 「ぅぅーん!」


 避けようとしたのに、それを阻止するかの様に、奈菜が俺の腕をつかみ。目を閉じた。

 

 これって。もしかして、さささ、誘ってる?

 誘われてるんだよね、俺?

 

 ドクドクと自分の心臓音が聞こえる。

 俺も目を閉じて・・・。

 

 「・・・兄貴。何してるの?」


 「「えっ?」」


 奈菜と二人して、声のした方に顔を向けると、美穂がいた。

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