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すれ違い実行委員会  作者: ステルススター
第一章-すれ違い-
10/29

-part9-鼻血

 日曜日。

 久しぶりに予定はない。

 厳密には予定は昨日で完結した。

 中村は情報通り、完全にクロだった。

 その情報を確認するのに、土日の二日を利用する気でいたのだが、土曜日だけで済んだ。後はすれ違い実行委員会の会議でどうするかを決める。だから、今日は暇なのだ。

 布団の中から手を伸ばす。

 確か、この辺に時計があったはず。

 体感的にお昼前。いつもなら起きて色々やっている時間だが、完全に予定がない今日の俺は無敵。時間を確認したら二度寝しよう。

 

 むにゅ。


 やわらかい。

 

 むにゅむにゅ。


 なんだこれは?

 こんなにやわらかいもの部屋にあったか?


 むにゅむにゅむにゅむにゅ。


 「やわらかいが、量が少ないな」


 「おい。殺すぞ。糞兄貴」


 マジトーンの声を聴き、バッと布団から体を起こす。


 「美穂みほ?!なんで、俺の部屋にいるんだ・・・ぐぁ」

 

 蹴りが俺の顔に炸裂。


 「質問の前に謝罪!」


 「分かったから。ごめん。それとティッシュ。鼻血が止まらない」

 

 手で抑えてるが、ポタポタと落ちる鼻血。

 

 「えっ。あ。ごめん、やり過ぎた」


 美穂は大急ぎでティッシュを数枚取って、俺の鼻を抑える。

 

 「美穂、自分で抑えるから」


 「駄目。兄貴はじっとして」


 まさか無敵と思っていた今日の始まりが、妹からの蹴りを受けるなんて思ってもいなかった。


 「よかった。鼻血止まったぁ」


 俺の鼻血が止まって、喜ぶ美穂。


 「えっと。すまん。それで今日はなんの用事?」

 

 触ってしまった事に対して謝った。


 「本当に、兄貴はひどい。私の胸は小さくないから」


 「・・・・・」


 「もう一回、鼻血出す?」


 「なんでだよ?!」

 

 ニコッと可愛い笑顔で恐ろしい事を言われた。


 「で、用事は?」


 「兄貴。さっきから、用事は?って聞いてくるけど、用事がないとここに来ちゃ駄目なの?」


 「そんなことはないけど」


 美穂が、今まで用事なしで俺の部屋に来た事がなかったから、つい身構えてしまっていた。

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