156話
その後も罵り合いは続いた。
「それで結局、雫ちゃんは何をしに来たの?」
双方が肩で息をするのを尻目に、美羽が雫に問う。
「我、面白き━━━」
「それはもう良いから。そこに誰かが関係しているんでしょ?」
「むぅ…面白くない。」
雫とは別に、反応がもう1つある事に美羽は気付いていた。
雫はつまらなさそうな表情をしつつ、自身の横に黒い穴を生成。
そこから茶鼠色の毛並みをした、熊と思われる者がぬっと顔を見せる。
その熊は顔だけでも雫の2倍は大きく、それでいて円な瞳を持つと言う。
凶暴の中に、どこか愛嬌を感じさせる風貌をしていた。
「熊さん?」
「ん。火燐が暑苦しいから逃げて来た。その途中で拾ったのがこの子。」
雫は凛の分身体、火燐、翡翠、楓、藍火らと共にとあるイベントに参加。
しかし火燐のテンションの高さに付いていけずに脱走。
そこから美羽達の所へ向かう事を決め、道中拾った(実際は魔素点にいたところを拉致→餌付けしたが近い)のがこの熊の魔物らしい。
彼女の説明中、熊の魔物は「違いますよ」と困った反応を示し、美羽も「あ、これ無理矢理連れて来たやつだ」と思ったが、ひとまず話を進める事にした。
「この子面白い。熊なのに金属板みたいなのに覆われてる。」
「え?…あ、本当だ。頭頂部から後ろに掛けて(金属特有の)光沢がある。」
「体もそんな感じ。」
「へー。あ、照れてる。男の子なんだ。」
美羽はしゃがんで熊の魔物を観察し、恥ずかしがる様子を見て彼の頭を撫でる。
熊の魔物の名はアーマードベアー。
デスグリズリーから派生したレア個体だ。
進化に伴い、『鎧化』スキルを獲得。
鎧化スキル発動に伴い、体の大部分が鎧みたく金属板に覆われる様に。
「とにかく、私も付いて行きます!」
そんなほのぼのとした空気を醸す一方。
ララーウェンが意を決した様にしてはっきりと告げ、美羽達もそちらへと水を向ける。
「ララ!いい加減に…ダニエル様?」
エレンケレベルが何回目か分からない断りの返事をしようとし、言い出すよりも先に歩き出したダニエルを不思議そうに見詰める。
「ララーウェン様。少々おいたが過ぎますよ?ここで私達と一緒に行くを装い、頃合いを見て逃げるおつもりでしょうが…そうは参りません。」
「…!?あ、貴方…何故それを…。」
「さて。私からは貴方の行動が筒抜け…とだけ申し上げておきましょうか。勿論それはエレンケレベル様がいなくなった当時も、です。意味はお分かりですね?」
ダニエルの行き先はララーウェンで、彼女の傍に寄ったかと思えば、そっと耳打ち。
彼は先程までずっと目を閉じ、脳内で押収した商業ギルド関連の資料を漁り、やがて目的のものを発見。
それには、ララーウェン主導でエレンケレベルを攫う旨の内容が記載。
初代里長であるアムフィルアスは女性で、没後初となる女性代表と期待されていたエレンケレベルの排除が動機だと思われる。
ダニエルは澄まし顔だが、もしララーウェンがごねる様であれば、即座に見せ付ける為の手筈は既に整えている。
「外の世界は悪意に満ち溢れております。貴方も好き好んで傷付きたいとは思わないでしょう?ですので、妖精郷から出ずにおとなしくする事をオススメします。」
「わ、分かったわ。貴方の言う通りにします…。」
「賢明なご判断、感謝致します。」
そう言ってダニエルが離れる。
ララーウェンは恐怖で体を震わせてはいたものの、何故かほんのり頬に赤みが差している風にも見えた。
「さて。これでお話は以上ですね。エレンケレベル様は私達と共に里を出、妖精郷への援助はなし。凛様、これで宜しいでしょうか。」
「いや、あの…。」
「僕としては不服な結果に終わってしまい、非常に残念ではあるのですが…致し方ありませんね。」
「いや、だから…。」
「私も、誠に遺憾です。」
凛が悲しそうにし、目を閉じたダニエルが頭を振って残念さをアピール。
思えば、最初エレンケレベルの無事を報せた時も、2回目の世界樹を植えに来た時も終始向けられたのは下に見る視線。
それもそのはずで、ダナックデリルを含め、エルフ的には指名した天使、妖精女王、龍人から認めて貰えさえすれば、後はどうでも良かった。
なのでとても友好的な関係を築く雰囲気とは言えず、今更ダナックデリル達から困った様な。
懇願する様な顔を向けられても遅いとしか言えない。
何より、仮に凛がごり押しする形で協定を結んだとしても、配下がまず納得しない。
この場にいる美羽やダニエル、エルマ達や既に協力関係にあるリアムもそれは同じ。
今は良かったとしても、火燐を筆頭に、それも割とすぐに暴れ出すのが目に見えている。
いかにお人好しの凛とて、配下の反感を買ってまで無理強いはしないとの表れでもあるのだろう。
凛一行はダナックデリル達への挨拶をそこそこに、場所をリアム達が住まう里へと移す。
「全く、失礼しちゃうよね!!凛殿を一体なんだと思っているのか!」
「うちの祖父が申し訳ありません…。」
謝るエレンケレベルとは裏腹に、リアムはお冠だ。
孫娘共々お世話になり、かつ懇意にしている凛を適当に扱ったのだから仕方ないと言えば仕方ないのだろうが。
後、ちゃっかり美羽も「ホントだよー!」と便乗しているのはご愛嬌。
「凛殿、安心して欲しい!僕は決して凛殿を裏切らない!未来永劫共にある事を誓おう。」
続けて凛の両手を取り、上下にぶんぶんと振りながら宣言。
「ありがとうございます。僕も、今みたいな関係が続けられればと思ってます。」
「だよね!だよね!」
感極まったリアムはその勢いを強め、反対に凛は「はは…」と嬉し恥ずかしの表情に。
これに周りがほっこりし、翠もようやく気分が落ち着いたのかあらあらと優しい笑みに。
ただ、(錬金術の研究の為にいないが)もしここにユカサッリナオネ。
メンヘラエルフで実は隠れ腐女子の彼女がいた場合。
凛✕リアムの組み合わせに「捗る…!」とナニカを滾らせていたかも知れない。
ややあって、リアムが落ち着いた頃合いに再び移動を開始。
「先に譲ってあげたんだし、僕らも良いよね。」
到着した里の中で一際大きな木の前でリアムがそう宣った。
この木は里が出来る前からあるもので、しかし精霊化にまでは至っていない存在。
翠を通じて呼び起こす、それか外部から招いて定着させるつもりでいる。
その後使用するのが世界樹の種子。
本当であれば世界樹の種子を真っ先にと名乗りを挙げたかったのだが、妖精郷から何を言われるか分かったものではないとの理由から保留に。
しかし彼の地の行く末を見た現在。
一切の遠慮や配慮の必要がなくなり、(結果的に自らドツボにハマり、ご破産になったとは言え)一応先手は打たせたのだからこちらがどう動こうと何の問題もないよねとの事で臨んでいる。
翠が前に出、しばらく木と会話。
彼女は主に聞き手に回り、情報の引き出しに徹した。
「…そう。分かったわ。」
話を終えた翠は後ろを向き、凛に歩み寄る。
「凛ちゃん。悪いんだけど、少し手を貸して貰える?」
「勿論良いけど…何か問題?」
「問題と言えば問題…になるのかしら?精霊の力を借りたくないのと、落ちた体力の回復。後は適性の上昇ね。最後まで自分がやる!って意固地になってるんですもの。こちらの話は聞かないし、全く参っちゃうわ。」
この木は言わば頑固爺。
長い年月のせいか考え方も固くなり、翠ですら一筋縄ではいかないと判断された様だ。
「あらら…分かった。美羽も手伝ってくれる?」
「はーい♪」
こうして翠を主体に、凛と美羽が彼女の加勢。
1時間も掛からずに世界樹化が成功し、縦、横共に数倍の大きさに。
エレンケレベルやリアムを始めとする、集落中が歓喜に沸いた。
「それじゃ、もう1箇所の方もやっちゃいましょうか。」
翠の言葉に凛が頷き、一行は3つ目のエルフの里、ドマラックーマラの所へ。
「ようこそ凛殿。私がこの里の長、マルシャルグースだ。リリアナから話は聞いている。何もない場所で申し訳ない限りではあるが、本日は宜しく頼む。」
入ってすぐ、里出身のリリアナを伴う形で1人のダークエルフ。
里を纏める立場にいる女傑、マルシャルグースに声を掛けられた。
凛はこちらこそ宜しくお願いしますと応え、リリアナは同じタイミングで購入されたミラ姉妹の所へ向かった後、ダニエルの元へ。
すぐに彼やエレンケレベルと談笑し始めた事から、(集落や立場関係なく)順調に仲良くなっている事が窺える。
それから、凛達はマルシャルグース先導の下。
大樹…と呼ばれるにはやや小振りな木の所まで案内された。
そこへ至るまで人目に晒されたものの、先程とは意味合いが異なる。
こちらは好奇心が主で、かつエルフとは限らない。
厳密にはエルフ以外の人種。
特にドワーフ等の亜人や獣人の方が主で、アレックス、パトリシア、アイシャの3人が驚いていた。(凛達やリアムは事前に知っており、アレックスは本当に色んな種族がいるんだとの確認で)
と言うのも、ここは漁業都市アゼルから東北東方面へそう遠くない場所に位置。
元々人々の往来が多く、最近はクリアフォレスト。
つまり地下鉄目的で利用客が増加傾向にあり、益々賑わいを見せる様になった。
里はアゼル近くとあって温暖な気候に恵まれ、それが影響してか大らかな性格の者が多い。
マルシャルグースもその1人。
初対面にも関わらず、凛やアレックスともまるで友人みたく気さくに接し、未だクリアフォレストには行った事がないのでいずれ向かいたい等と笑顔で話している。
また、彼女はダークエルフ。
容姿に優れ、魅惑的な身体の持ち主。
そのマルシャルグースが豊かな胸を強調するイブニングドレスを着用しているものだから、美羽やパトリシア、アイシャの3人が軽く嫉妬。(因みに3人共微から並)
因みにイブニングドレスは彼女の普段着の1つ。
見た目20歳位だが実際は200を超え、家に帰れば夫と子供もいるらしい。
だがそうとは知らない美羽達は、マルシャルグースが凛やアレックスを口説いてるとでも思ったのだろう。
腰までの銀髪を1本で纏め、先程のキリッとした姿は正にクールビューティー。
ただそこにいるだけで映え、装いをスーツと眼鏡に変えれば即有能秘書へと早変わり。
…と言うのはさて置き。
事情を察した翠やエルマ達が、生暖かい目で美羽達を見ており、しかし3人はマルシャルグースを睨むのに意識が集中。
翠達の視線に全く気付かないでいる。
「…あら?元気は元気だけど…なんだか少し窮屈そうね。」
辿り着いた木を前に、翠がそんな事を述べる。
「海に近いからじゃない?」
「海?ああ、そう言う事。」
凛は立地的に、塩害の被害を少なからず受けているのではと示唆。
納得した翠は余分なミネラルを吸い上げ、結晶にして固めた後、改めてテコ入れ。
作業にそう時間が掛からなかったのもあり、妖精郷の半分位で済んだ。
「━━━てな事があったんだよ。」
「へー、そうなんだ。」
アレックスの締め括りに、ステラが頷きで返す。
彼らがいるのは霧の里深部の屋敷。
その縁側だ。
2人共湯呑みを手にしながら座り、同じタイミングでお茶を1口。
そしてこれまた一緒にほっと息を吐くのだが、その姿はまるで長年連れ添った夫婦のよう。
片や成人を迎えたばかりの15歳、片や20歳ではあるものの、互いへの信頼感がそうさせてるのかも知れない。
あれから数時間が経った。
マルシャルグースをメインに、フランクながら下にも置かない持て成しを受けた凛達一行。
人間と言う事で始めは遠巻きに見ていた者達も、凛達の人柄の良さに気を許してからは宴に参加。
気付けば飲めや歌えやの大騒ぎとなり、美しさに魅入られて凛達にちょっかいを出そうとして自警団の者に止められ、あわや乱闘になりそうな場面も。
しかし凛達の中に龍人…ジークフリートがいると分かるや否や(彼のハーレムだと勝手に勘違いして)ぴたりと止まり、楽しむ方に専念したのもある。
ともあれ、一向に終わる気配がないと判断した凛達は、少々逃げ気味にその場を後にし、様子見も兼ねて霧の里へ。
里にいた面々に迎えられ、凛と美羽、雫にダニエル達は四阿でまったりと談笑。
騒ぎ疲れたエルマとイルマは、ジークフリートに凭れ掛かる形でお昼寝中。
パトリシアとアイシャの2人は、農業機械を乗り回すレオン1家を見て何やら話している。
「失礼致します。」
アレックスとステラ(ついでに徳臣も)が目を閉じてぼけーっとしていたところ、ダニエルが入室。
後ろには、エレンケレベルとリリアナが付いて来ている。
「…んあ?お、ダニエルじゃねえか。どうしたんだ?」
「いえ、特に用事は…。」
「あぁ、(凛と美羽を)2人きりにさせようって事か。相変わらず気が利く御仁だ。」
「…ありがとうございます。」
アレックスはちらっと凛達に目配せし、活き活きとする美羽の姿を見て察したらしい。
掛け値なしの褒め言葉に、ダニエルは若干居心地悪そうにしながら頭を下げる。
「ん?誰か足んねぇ様な…。」
「…むぅ。」
そこへ雫が登場。
「お、雫か。お前もこっちに来たのか。」
「美羽のキラキラオーラにやられた。あれは眩し過ぎてムリ。」
「キラキラオーラって…。」
アレックスは苦笑い後、ダニエルの方を向く。
「しかしあんたも大変だな。さっきは妖精郷の奴らにあんな風に言われてよ。」
「あんな事?」
「あ!あー…すまんダニエル。」
「いえ、お気になさらず…。」
今度はアレックスの方が居心地が悪くなり、ダニエルも苦笑いを浮かべるしか出来ずにいた。
時間は妖精郷、ダナックデリルやララーウェンを説き伏せた後にまで遡る。
ダナックデリルがエレンケレベルを連れて行くのは構わないが、立場が立場なのでせめて正妻として迎えて欲しいと願い出た。
しかしダニエルはこれをやんわりと拒否し、エレンケレベルもそれは無理だと諌めた。
ダナックデリルが理由を尋ねたところ、ダニエルには昔から約束した相手がいるのだとか。
卑劣な手段によって拐かされ、行き着いた人物が孫娘と同じカストロと来た。
事情を聞き、一瞬だけ絆されそうになるも、カストロの手から助け出した時にミレニア達母娘4人と伯爵家令嬢モニカが。
決闘が行われる前から既に人魚のシルヴィア、兎人のシンシア、エルフのリリアナと交際しており、この時点で8人。
数日前に獣国王女ウェンディと兎人のフィーネアが立候補。
更に、同じ獣剛熾爪隊のメンバーである狸人のエレンと羊人のサリーにも狙われ、元カレである犬人のカッツと虎人のソウゲツからは睨まれているのだとか。
エレン然りサリーに然り。
カッツ、ソウゲツ共に付き合っていたとの事実は、今となっては完全に汚点でしかない。
カッツはお調子者でソウゲツは自信過剰な性格、そして双方共に自分本位なところがあるからだ。
いつか獣剛熾爪隊のトップに立ちたいと息巻いてはいるものの、その夢はウェンディとの実力差により叶わなさそうなのが1つ。
更にもう1つ、こちらの方が深刻なのだが、ウェンディを隊長ではなく、明らかに『女』として見ている。
眩いばかりに光沢を放つサラッサラの金髪に、切れ長の目。
鼻の通りが良く、艶のある唇。
ダニエルとの初対面時は少々アレだったものの、流石は獣国第1王女。
立場に相応しいだけの器量や優美さは勿論。
高みを目指す清廉さを持ち、相手を立てる女性らしさを併せ持つ事から、彼女に認めて貰えればこれ以上ない栄光だと思ったのだろう。
猛る勢いでウェンディに挑んでは負け、勝負後に行き場を失った『欲』を発散させる目的で1晩だけとか。
本当は愛してるから縒りを戻そう等と嘘八百を並べ、エレンとサリーの気を引こうとする。
しかしそれが顔ではなく胸の方を見ながら言うものだから、折角のクサいセリフが台なし。
2人はウェンディよりも上のバスト(サリーに至っては、リーリアや元アウズンブラのアルルに迫る程の爆乳)で、しつこく何度も言って来るものだから、内心かなり嫌気が差していた。
そんな時に突如現れたのがダニエル。
ウェンディだけでなく、自分達を含めた隊全員をも圧倒して見せた。
しかもこちらに労いや優しい言葉を掛け、気遣ってくれる紳士っぷり。
これにやられない訳がなく、ダニエル本人の知らないところで4人による同盟が結ばれたとか何とか。
ともあれ、今後も益々増えそうとの意見にエルフ組がドン引きし、誰かが呟いた言葉が『性獣』。
痩せ型で淡白なエルフは1人、多くても2人か3人が限界。
現時点の8人でも有り得ないのに、そこから4人が追加され、これからも増えるかも知れないと聞き、信じられない思いでいっぱいになったのではないかと予想される。
(しゅごい…でもあの中に私も…お姉様と一緒に…)
そんな中、ララーウェンだけは的外れな感想を抱き、ごくりと生唾を飲んでいたり。
「…何と言うか、ダニエルさんも大変だね。」
説明を受けたステラがはは…と神妙な面持ちで告げ、ダニエルも困った表情に。
「エレンケレベルさんって、いかにも良い所のお嬢さん的な雰囲気全開でしょ?男女問わず、お近付きになりたいって人は多いだろうね。」
「ありがとうございます。少し前まで家族や忠臣から褒めそやされ、見合った努力をするのが当たり前だと思っておりましたが…今は純粋に嬉しいです。これからは気負わず、ゆっくりと熟す所存ですわ。」
「うんうん。それで良いと思うよ!」
(改めて聞くと、ダニエルって物凄い性豪よね。ウェンディ殿下と知り合う前から8人って中々よ)
(あの立派な肉体と商会長の地位は伊達ではない…と言う事ですわね。羨ましい限りですわ)
『?』
ステラとエレンケレベルのやり取りで何か気付いたのか、パトリシアとアイシャがひそひそ話。
2人的に、いつでもウエルカム状態なのに未だ手を出さないアレックス。
それとダニエルやステラ、エレンケレベルの方をチラ見しながらだったからか、彼らが不思議そうな表情で2人を見る。
「しかしまぁあれだ。どう足掻いてもボチボチやるしかねぇってこったな。」
「そうだねぇ…。」
「そうですねぇ…。」
かと思えばエレンケレベル以外の3人が急に老人みたく振る舞い、エレンケレベルが首肯する形で同意。
それをパトリシアとアイシャに笑われ、ジジ臭いと誂われるのだった。
今回のお話は、身内の家族や知り合いだろうが横柄に振る舞われたら協力しない1例。
それと美羽は最近凛と別行動が増えて来たので、話せる機会に思いっきり話すと言う感じです。
それこそ周りが遠慮する位にはテンション高めでw
以下はボツネタ↓
エレンケレベル「家族や忠臣に褒めそやされて━━━」
雫「褒めソイヤ?」
ソイヤッ
ソイヤッ
ソイヤッ
ソイヤッ
エレンケレベル「って、何やらせるんですかーーー!!」
雫「私のせい…?」




