アテはないけど
さよならがわりに言ってみた
大きな声は出せないだろうな、と
思っていたわたしは
わたし自身を見事に裏切るかたちで
これ以上の限界はないというくらい
大きな声で
しかも、「さよなら」よりも
分かりやすい言葉で
口に出していたことに気づく
聞いている人はだれもいないだろうから
それがかえって、開き直ることができて
良かったのかもしれない
わたしは今日でもって
この恋にはさよならしたんだから
傷つくとか、引きずるとか
どうとかは
あんまり関係ないかな
次の恋のアテもないけど
また、自分を知ることから
始めてみようと思う