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夢物語  作者: 花井真苗
10/10

きゅう

お久しぶりです。

一年以上ぶりの投稿です。

ガヤガヤと賑わいを見せる街の中心部を物珍しそうに眺める。店先に色鮮やかな野菜、果物を置いてる店、香辛料を中心においてる店、魚、肉を売っている店、調理した食品を置いた店などが並んでいる。


「うわー、物語に出てくるような店だ。こんな感じの風景に憧れていたから感動だ。」


ミライは忙しそうに、視線を動かす。そんなミライの行動をユウは微笑みながら見守った。


「楽しそうですね。ミライさんの住んでいた場所では、違うのですか。」


ユウの質問に、忙しく視線や顔を動かしていたミライは、我に返り答えた。


「そうだね。こういう市場はある場所にはあるみたいだけど、私の住む街には、小規模なスーパーや大型スーパーとかばかりで、初めて見るんだよ。」


「スーパー?」


ユウは小首を傾げた。


「ここにある肉や魚、野菜、果物がまとめて買える場所だよ。」


だから道沿いに商品が並んでいるのは新鮮だと答える。


「ところで、どんな物買うの?」


ミライは、話を変えた。


「長持ちする食材や、日用品ですね。」



ミライの見学も兼ねて市場を歩いている。人参や大根、トマトととても見慣れた野菜が並んでいたり、果物もリンゴやオレンジといった見慣れたものが並ぶ。


「食材ってあんまり私の世界と変わらないのかな。そういえば、ユウ君に人参とか通じていたよね。」


「そういわれれば、国の名前が違ったり、大陸の形さえも違うのに、その辺は特に気にしてなかったですね。今思えば、同じ名前でも違うものや、同じ見た目でも違う味である場合もあるんですよね。」


知っている名前だからって、思い浮かべているものとは限らない。




「うわぁ、美味しそうだね。」


ミライは目を輝かせる。鉄板の上には生地が焼かれていて、焼きあがった生地にせっせと赤茶のものを乗せ、さらに生地を乗せる。


「どら焼きみたいだ〜」


「どら焼きですか。」


そう、某国民的アニメの某ロボットの好物に似た食べ物が屋台で売られていたのだ。


「あの挟んでいるのはあんこ?」


「赤茶豆で作られた餡ですね。人気のあんこサンドです。生地がしっとり甘くて美味しいですよ。」


そこは名前違うんだとミライは呟いた。


ミライが気にしていたので、あんこサンドを買って食べる事になった。



少し歩くと開けた場所に出た。広場の中央には噴水があり、広場を囲むようにベンチが置いてある。

ミライとユウはその広場のベンチの一つに横並びに腰掛け、先程購入したあんこサンドを食べる事にした。


ミライは袋から出し、紙包みを開けて頬張ろうとしたところ、あんこサンドが手から消えた。

辺りを見渡すと、猫があんこサンドを加えて路地に入っていこうとしていた。


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