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天使な天使(あまつか)さん  作者: 北斗拳士郎
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第ニ話 天使の始まり

 私、天使ソフィアは両親がギリシャ人で仕事の都合により二人が日本へ来てから産まれました。見た目は両親と同じ金髪の碧眼ではあるものの、日本産まれの日本育ちである。そして私は日本人の夫と結婚しメルが産まれた。


 それから暫く経ち、メルが自分を天使だと思い始めたのは恐らく幼稚園に入園した頃からである。それは私がメルの幼稚園への入園式の日、他の母親たちと挨拶も兼ねて話をしていた時の事でした。


「へぇ……漢字で天使……と書いてあまつかさんと読むのね」


「そうなんですよ。漢字だけではなかなかあまつかとは読んでもらえなくて」


「珍しい読み方ですからねぇ。それはそうとソフィアさん、日本語凄くお上手なのですね」


「私自身は日本産まれの日本育ちですので。むしろ日本語しか話せなくて」


 この様に幼稚園の同じ組になった母親たちと話をしていると入園式を終えたメルが私の元まで走ってきた。


「おかあさーん! おわったよー!」


「あら可愛い! メルちゃんはお母さんと同じで金髪で目も青いのね!」


「両親も金髪の青い目ですが、ギリシャでは少ないらしいですね。私自身は日本から出たことがないのでわからないのですが」


「へぇ、そうなのね。でも見た目と名前からメルちゃんは本当の天使みたいに可愛いわ!」


「おかあさん、めるはてんしなの?」


「そうよ、メルは私の天使よ」


 これがメルの天使としての始まりとなりました。


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