前へ目次 次へ 8/19 交わる運命、再び side夏宮 家から大学まで遠いので、早めに羽田さんに送ってもらうことにした。が、渋滞にも捕まらず早めについてしまった。導かれるように桜を眺めて歩いていると、女性が木の上にいるのが目に入る。 「何をして、」 太った猫が足元を通り過ぎる。それを見送って女性のいる木に近づく。 「降りられそう?」 聞こえるよう、大きな声で話しかける。強引な金の亡者はきっと…… きっと……すごく恥ずかしかったに違いない きっと……すごくハラハラしたに違いない