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異世界生活(図書室)


あの後、図書室から逃げるという選択肢は無くなってしまい、今は王女と供に席に座っている。



部屋のど真ん中に位置する4人席に王女と対面するように座っていて、王女の隣には先ほど部屋に入って来た女性が座り、メイドは席に座ることなく王女の背後に立っている。



王女様に勧められて席に座り、全員が座ったが、誰1人喋り出す者はおらず少々気不味い雰囲気が流れ始めたところで、先ほど部屋に入って来た(王女様はカンナと呼んだ)女性が、バッと立ち上がると


「わ、私の名前はカンナ・ミツルギです。ここの図書室で司書をしています。好きな食べ物は甘い者全般で、嫌いな食べ物は特にありません。アイリスちゃんとマリアちゃんとは幼馴染です。どうぞよろしくお願いします‼︎」



そんな静かな図書室に大きな声を震わして、カンナ・ミツルギは自己紹介をした。



ポカンと呆気にとられた俺をよそに王女様の背後に立っていたメイド(前に見たときにマリアだと分かった)が、少し横にずれて



「私の名前はマリア・テレンシアといいます。アイリス様の専属メイドをさせて頂いております。好きな食べ物は特にありませんし、苦手な食べ物も特にありません。」



そう言うと、彼女はまた王女様の背後に戻った。



短い自己紹介だが、なんとなく彼女らしいと思えた。



そんな2人の自己紹介が終わると、待っていましたとばかりに、勢いよく王女様が立ち上がった。



「私の名前はアイリス・アルカード。この国の第一王女です。好きな食べ物は、恥ずかしながらお肉がとても好きです。

嫌いな食べ物は特にありません。

先ほどカンナが、言った通り、私達は年は違いますが、幼馴染です。どうぞこれからも末長く(・・・)よろしくお願いします。」



これで彼女達3人の自己紹介が終わった。疑問に思った事や質問したい事が、たくさん頭の中に浮かんだが、その疑問を解消する前に。



「俺、いやえっと私の名前は目方祐也といいます。この国に呼ばれた只の学生です。好きな食べ物はカレーで嫌いな食べ物は酢の和え物です。」



こうして4人の自己紹介が終わると王女様は俺に何か質問は無いかと尋ねてきた。



俺には彼女らに対して多くの疑問があったのでこれ幸いにとあれこれ聞く事にした。


勿論王女様が化け物である事は忘れずに、その事を頭の片隅に入れながらできるだけ失礼の無いようにはした。



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