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異世界生活(城内)


異世界生活2日目


朝起きると部屋に置かれていた服を着て、顔を洗い身支度を整える。何時もならコンタクトレンズを付けるのだが、ここから出る事を考えるならコンタクトを付けるのは辞める事にした。


あえてこの金色の目を晒す事で目のイメージを定着させ、逃走時にコンタクトをすれば捜索の目を回潜れるのではと考えたからだ。


ただ、今回の転移で鞄しか持ってこれなかったので、予備として入れていた物しか無い為数はそれ程無い。


なので、逃走の途中にまた別の方法で目を隠さなければならないのだが、さてどうするべきか。


そんな思考をしているとノックの音と共にメイドがやってきて食堂に案内された。クラスの何人が既に席に着いてきて、数分後には全員が着席する。


全員の着席が済むと、朝食が運ばれ、誰も騒がず黙々と食事をとっていた。食事を進めながら周りを見渡すと誰も彼も顔色がよろしくない。夢ではなかったという事を、今はっきり感じているのだろう。



朝食の後は能力の確認が個別で行われ、俺の場合はすんなりと確認が終了した。


《良く見える目》の能力はそれほど強いものではなく、遠くのものが良く見えて、小さいものが良く見えて、相手の動きが良く見える。という風に設定している。


能力の確認は思っていた以上に長く、昼まで掛かり、そのまま昼休憩を行なった。



昼休憩の際にはあの王女様とメイドのマリアと共に食事を共にする事になった。

皆が彼女達に話しかける中俺は1人黙々と食事を行った。

その後、トイレの為に席を立ち部屋を出ると曲がり角からマリアが現れた。先程まで部屋に居たのに何故?


「昨日の夜とは違い目が金色になってていますね。」


「ええ、起きたらこの目の色になっていました。恐らく今朝になって能力が定着したのでしょう。」



そう受け答えをすると、納得しなさそうな態度で彼女はその場を立ち去った。



やはり俺に対してマリアはやはり何か不信感を抱いている。



その不信感は一体どういう事なのだろう。確かに俺は気絶というかなり目立つ事をしたが、それのせいでここまで彼女の意識がこちらに向くのはおかしい。

何かしら理由があるのか?


そんな思考はトイレに行った後も続いた。



昼休憩が済むと武術の稽古のオリエンテーションの様なものがあった。



稽古は週に一回の休みがあるが、それ以外は毎日あり、それは魔術の稽古も同様だと教えられた。稽古してくれるのは近衛騎士の団員が教えてくれるそうだ。


そしてこの時に武術の適性の判断も行われた。


続いて魔術の稽古のオリエンテーションがあり、武術同様適性を判断した。


俺の場合、武術に関しては弓と槍の適性が有り、魔術に関しては光と風に適性があった。


武術と魔術の適性判断が終わる頃には夕方に差し掛かり、皆で夕食をとった。



夕食の後は自由時間という事になり各々が友達と語り合っているのを聞き流し、俺はそのまま直ぐに部屋に戻った。




異世界生活3日目



朝食が終わると早速武術の稽古が始まった。



武術の稽古は昨日調べた適性に応じて、別々に武術を教えるものであった。


武術の稽古は2部に分かれており、俺は初めに弓を、そして後の時間を槍の稽古を行なった。


弓の稽古は初めての事もあり、弓の構え方や心構えなど基本的なことを。


槍の稽古も同様に槍の構え方や心構えなどを教わった。



武術の稽古が終わると、昼休憩があり、それを終えると魔術の稽古が始まった。


魔術の稽古は武術の稽古と違い適性で、別れる事はなく、全員で授業を受ける形であった。


魔術の基礎はどの適性であっても同じであるため、ある程度進むまでは一緒に稽古を進めるそうだ。



魔術の稽古が終えると夕食となり、その後は自由時間になり、2日目と同様に友達と語り合う者もいれば、疲れから部屋に向かう者。そして、今日習った事を復習する者に別れた。



勿論俺は今日習った事の復習をしていた。


まずは強くなり、この城から脱出する。


そういう目標を掲げているのだから復習を行うのは当たり前と言えるだろう。


俺は一通りの復習を終えると大浴場で、汗を流し、部屋に戻った。


部屋に戻ると直ぐ様ベットで横になり翌日に疲労を残さない様に寝た。


魔術


この世界での魔術には呪文はなく、魔術がどんな様なものかという想いだけで魔法を作り上げることが出来る。


ただ、想いで作る魔術はイメージがあやふやで、貧弱の一言に尽きる。その為一般的に言葉を使いイメージの固定化を行い、魔術がどの様な物か表現して使用する。






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