紅魔郷最終決戦
皆、すまない、また遅れてしまった
でもな、スマホに変わったせいで入力しずらいんだ
そして急いだ結果、例のごとく駄文になると…
レミリア・スカーレットvs斎藤一
「ふうん、私を倒して霧を止める?」
「あぁそうだ」
レミリアは一の答えを聞いてニヤリと笑う
「それじゃあ決戦前にご挨拶でもしましょうか、私はこの紅魔館の主
誇り高き吸血鬼のレミリア・スカーレット」
「肩書きありでかよ…まぁ良い
俺は会津藩所属京都新撰組三番隊長斎藤一」
「「(いざ)勝負!(よ)」」
言い終わると同時にレミリアは浮かび上がり先程と同じように
いやそれ以上の弾幕を撃ってくる
「さっきから思ってるが獲物がヤッパだけの俺にとってそいつぁ反則じゃねぇか?
まぁ良いけど」
と一は重心を低くし体を横に滑らせつつ前に進み
レミリアへ近づく
レミリアから放たれる弾幕は一の前や後ろで弾け
至近弾にすらならない
「ッ…やはり只の人間では無いわね」
一人上空で一を見下ろすレミリアのすぐそばで
一はレミリアへ飛躍し近づく
(飛び道具を使う奴は…飛び道具で自滅する!!)
「何故なら、必ず飛び道具に頼ってしまう
飛び道具に集中しちまうからだ!」
一はそう言い
レミリアの放った弾幕を鬼神丸で切り伏せる
後ろで真っ二つになった弾幕が発ぜる音が聞こえる
(それに…近距離戦程、飛び道具に不利な戦いは無いんだぜ?)
「らぁッ!」
一は短く咆哮し
レミリアを袈裟懸けに切る
「ッ…!」
が、寸でで避けられ
傷は浅いようだ
「チッ…流石に当主してるだけあるな」
「貴方こそ、その動きを見るようじゃ
咲夜がやられたのも納得が行くわね」
「咲夜?ああ、あの縮地使いの反則家臣か」
互いに喋りながら目を合わせる
そして双方がニヤリと口を歪ませて笑うと
ヒュッ!
ザッ!
互いに飛躍して接近戦に入る
レミリアは弾幕を張らない
ガィン!
キィン!
嵐のような攻防戦
互いに一歩も譲らない
「接近戦も得意とか、ホント反則だろ」
「貴方こそ全然余裕に見えるけど」
カァン!
一度弾いて距離を取る
「…ねぇ」
「あン?」
レミリアは一に問いかける
「貴方、私の下で働きなさいよ」
「は?」
呆気にとられた一を他所にレミリアは語りだす
「貴方、外の世界の人間でしょ?」
「……」
レミリアの問いに一は答えない
「沈黙は問への正解と取るわよ?」
「……」
それでも一は答えない
「ま、続けるわね?
外の世界で私は、忌み嫌われてきたわ
昔の私は吸血鬼の癖に人に嫌われるのが怖かった
だから人の脅威になることは一切しなかったのにね」
「……」
何も答えない一にレミリアは続ける
「人の血も吸わなかったのよ?
なのに吸血鬼と言うだけで人に嫌われた
そしてある日、血を吸わないで衰弱していた私はとうとう人を殺めてしまったの」
「……」
「それを知って人は更に私を嫌った
それと同時に私を嘲笑ったわ
“結局吸血鬼は吸血鬼”だと」
「……」
「冗談じゃないわよねぇ?」
とレミリアは笑った
「そして私は存在事態忘れられた
時が流れて幻想と化し、この幻想郷へたどり着いた」
「……」
「この世界に来た貴方も…人間に嫌われてたんでしょう?」
ここまでレミリアが言うと、一は口を開けて
「レミリア、俺は人間が嫌いだが好きだ」
と答える
「なにそれ?答えになってないわよ?」
「聞け
確かに人間は自分より強い者を忌み嫌い、好き勝手に酷評する
特に人外なら尚更、大体の話はわかるな?」
「…?」
「…まぁ別に良い、続けるぞ?」
言ってから一はまたレミリアへ飛躍する
「ッ…!」
カァン!
カィン!
キィン!
振った刀身の反射した光がまるで閃光のように襲いかかる
「…!」
ピッ…!
レミリアは捌ききれず右手の肩を負傷する
「ハァッ!」
流石にやられるだけではなく、赤紫色の巨大な槍を振り回してくる
「ッふん!」
カンッ!
「……!」
一はレミリアの持っていた槍を弾き返し
距離を詰める
ビュォッ!
ここで一は死合い中で最も早い斬撃を放った
「っ…!?」
ザシュッ!
今度はレミリアの左腕を切り落とす
「ぃ…」
レミリアは小さく呻く
「…レミリア
今の(・・)お前じゃ俺には勝てねぇよ」
一がそう言うと
レミリアは膝下の無い左腕を押さえながら一を睨み付ける
「お前は人間に忌み嫌われ、仕方なく対立しました。みたいに言ってたけど違うだろ?
お前は最初っから諦めてた」
「ッ!?」
一の言葉を聞いてレミリアは驚愕で目を見開く
「お前は最初っから気づいていたんだ、対立しなくて良いならもっと前から関係は改善されていた筈とな?」
「ち、ちが…」
「ちがくねぇだろ?
お前は最初っから諦めてた、じゃないと外の世界では人と仲良くしようと考えてた奴が違う世界に来たと言う比較的講和に持ち込み易い状況でそれをしなかった理由にはならんもな?」
「わ、私は……」
言い淀むレミリアに一は問う
「レミリア、家族を信頼しているか?」
一はそう言うと端で様子を見ていたフランを見る
「お姉様…」
フランは若干不安そうにレミリアを見るが
「信頼しているに決まってるでしょう…」
質問の意図が読めないと
、レミリアは一を見る
「まぁそうだな、信頼してるわな
じゃあ仲間は?友達は?」
一の問いにレミリアの頭の中には3人の顔が浮かび上がる
仲間の咲夜と美鈴、友達のパチュリー
(私は3人を…――)
「…信頼しているわ」
レミリアは考えた末での答えだったが
「本当か?」
一は眉を歪ませ問う
「本当よ、私は3人を信頼している」
とレミリアは断言した
しかし
「そうか、じゃあ何で間があったんだろうな?」
レミリアは一からそう言われると途端に顔色が悪くなり始める
「ま、良い」
一は話を戻し
「じゃあ人間は信頼しているか?」
と問う
「そ、それは…」
「信頼してない・出来ない、だろ?」
一がそう言うとレミリアは顔を曇らせながら縦に頷く
「えぇ、出来る筈無いわ」
レミリアはそう答えた
しかしその答えを聞いて一は心底呆れた、と言うような表情を張りつけ
レミリアに言った
「レミリア、お前は勝手に人間が忌み嫌って来たと言ったな?」
「そうよ」
「お前さ、自分の脅威がこっちを信頼してる訳じゃないのに仲良くしましょうってなるわけねぇだろ
お前は只理由がつけたいだけだ」
「そ、そんなこと…!」
「あるだろ?」
一が返すとレミリアは黙ってしまう
「…レミリア、教えてやるよ
何故俺が人を嫌いで好きかをな」
「え?」
一の言葉を聞いてレミリアはは首をかしげた
「俺や俺の仲間は何時も周りから嫌われ者でな
周りは生家不明や実名・年齢不明の流浪武士は沢山いた
でもな?不思議と暖かかったよ
嫌われ者同士だったが、生き生きしてた、嫌われ者同士だから分かる事もあった
何時しかみんなが家族のような錯覚までしたさ」
「……」
一の言葉を聞いたレミリアはうつ向く
「レミリア、俺が人間を嫌いと言ったのは汚ぇ人間だ
テメェが手を汚さない癖に汚した人を批難するようなのはクズ
でもな、人は家族のような大切な奴の為なら
喜んで自分を犠牲にする綺麗な生き方するやつもいるんだよ
俺は戦場で何度もそういうやつを見てきたぜ?」
「……」
黙ってうつ向くレミリアに一は言う
「お前は逃げた、たった一度嫌われただけで
それを理由に逃げたんだ」
「違う…」
「ちがくねぇだろ?
良いか?お前はこの幻想郷に来たとき、どうせ外の世界と同じく自分は嫌われ者だと勝手に判断した…逃げたんだよお前は」
「違う!違う!」
「違くねぇ!いつまでも逃げんてんな!!」
レミリアに対し、一は激昂する
一を知っている外の世界の人間が見たらビックリするだろう
今まで生きてきた中でも一番一はキレていた
「お前に何があったか俺は知らねぇ、だから偉ぶって諭すようなことはしない
だがな、してもいないに勝手に無理と決めつけ
どうせどうせといつまでも逃げてるお前には!
一生賭けても和解等出来やしないッ!!」
「ッ…!なら…どうすれば良いのよ?」
一の言葉にレミリアは真剣な顔になる
「誇りなんて捨てちまえ、対等にならなければ話しにもならねぇぞ?」
「…そう、そうよね…」
ガラン…カラン……
レミリアはそう言うと槍を横に投げ棄てた
「信じてみるわ、貴方のその言葉」
そう言ったレミリアの顔は晴れたものだった
「おう、まぁ任せろ…なんて不確定なことはいわん
だが俺は共存出来ると判断した、だから俺はお前の起こした異変を赦そう」
そう言って一は少し頬笑むと言う
「じゃあ次は異変で迷惑を掛けた人里への謝罪をしようか?」
「…エ……(゜д゜)」
次の新作のために三ヶ月位更新しないかも…
だから出来は悪くても今回はどうしても更新したかった訳ですわ