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高校2年の春だ。

奴は現れたーーー。

「水原朔です。引越しの事情でこちらの高校に転入してきました。よろしくお願いします。」

「みんな、水原に色々と教えてやってくれなーー」

「…ねえ、水原くんすっごいイケメン！」

「うんうんうん！爽やかさのかたまりすぎて！タイプなんだけど！」

「桃島くんに水原くんに、イケメンに囲まれてラッキーじゃんこのクラス！♡」

イケメンの転校生という、まあ現実ではありえない少女漫画的展開が起こったのだ。ま～俺にはかなわないがな、はっはっ…

……おいおいおい

みんな転入生に夢中かよっ！

ん～まあ、、、イケメンだな…認めたくないが。

サラサラの黒髪、綺麗な顔立ち。

二重のクリクリした瞳はくど過ぎず、柔らかな爽やかな印象を与える。

あ、少し童顔かな。

イケメンってか美少年。そうだそれだ

っておい！！俺までのまれてどうすんだ！

こいつはライバルだ。(勝手に。笑)

対策をかんがえねば。