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Hydraulic system all loss

モガディシュ ライリ-


ああもう街が広すぎるだろ!

危うく連れ去られるところだった妖精の少女を保護したのはいいが・・・

広い。とにかく広い。しかも俺らの知ってるモガディシュと地形が全然違うし。

いやまぁ・・・一緒だったらそれはそれで怖いけど・・・


「そういや、お前ら怪我はないか?」


ふと海賊から保護するときに盛大にすっころんだヤツを思い出した


「ううん・・・擦り傷くらい?」


「私も大丈夫だよ」


「ならいいか」


二人とも無事そうだ。

てか・・・夜になると余計わからんくなるな・・・この街・・・


「なぁ・・・道分かるか?」


俺のダンプポ-チにしがみついていた妖精に尋ねる


「う~んと・・・うん!この辺なら・・・」


「よかった・・・広い場所教えてくれないか?」


「う~ん・・・広い場所か~・・・」


「分かるか?」


「この先・・・だったかな?」


「街を抜ける方向は?」


「それならこのまま、真っ直ぐだよ」


「おし、だったら街を抜けるか」


「抜けてどこ行くの?」


「いったん海賊がこの街から消えるのとまだ来る可能性があるからそれを排除するまで俺らの船に避難かな」


「船!?」


「どうした?」


突然大声を上げた。


「一度乗ってみたかったの!!やったああ!!」


「お、おう・・・」


初めて飛行機にのった子供みたいだな・・・

そんなことを思っているとふと遠くから轟音が聞こえてきた。


「ん・・・?戦闘機か?航空支援は夜が明けてじゃなかったか?」


「ね、ねぇ・・・なんの音・・・?」


「あ、あぁ、たぶん俺らの身内の者だと思うが・・・」


ここ無線機が圏外になってたからな・・・

空を見上げていると・・・


「うおぅ!?」


「ひゃぅ!?」


「きゃっ!」


建物すれすれを大きなドラゴンが・・・

それに追従するように2機のF-18が音速で飛び去った。

ドラゴンも音速で飛行しているのだろうか・・・

すると少女の一人が青ざめて・・・


「あれは・・・」


「どうした?」


「ド、ドラゴン・・・た、食べられる・・・私たち食べられる・・・!!」


腰が抜けてしまったようだ。まぁ・・・妖精の天敵なのかねぇ・・・

だが、肝心なドラゴンは戦闘機2機の攻撃を受け森の中に墜落したようだ。

すぐに艦砲射撃も始まるだろう・・・


「大丈夫だ。さっき向こうに落ちたよ」


「う、嘘よ・・・だって・・・どんな弓の名手も魔術師も・・・勝てなかったのに・・・」


「まぁ、もうこっちに飛んでこないさ」


「嘘よ・・・だって・・・音がまだ・・・」


「あ?音?」


耳を澄ますとブゥ-ン・・・というエンジン音が聞こえる

レシプロか・・・?この空域を飛行する計画書はなかった気がするんだが・・・


「あ~・・・まぁ、アレもうちの身内だし大丈夫だろ」


まぁ、GPS無いし航路がずれたんだろう

と思ったとき突然無線が回復した


「お、無線が回復か?」


そのとき


<<・・・ワ-!パワ-!!!>>


パワ-?なんのこっちゃ


<<高度あげろ!!!>>


日本語か?どうした一体


「ど、どうしたの?やっぱりドラゴンが・・・?」


「いや、ドラゴンじゃないが・・・」


どうしたんだ・・・この無線は・・・


<<操縦桿は捨てろ!!パワ-でコントロ-ルだ!>>


操縦桿を捨てろ・・・航空機に異常事態が起きているのは理解した

昔、日本が好きで好きでたまらなかった頃に日本語勉強しててよかったよ・・・

まぁ、日本のアニメを日本語で見たかったのがあるけど


<<ハ-キュリ-、進路0-8-5に。そのままでは山に激突するぞ>>


混線しているのか管制官の声も聞こえる。向こうは無線のスイッチを入れっぱなしなのだろうか・・・


<<操縦に集中しろ!そんなのは後でいい!!>>


<<ハ-キュリ-、聞こえているなら進路0-8-5に旋回せよ>>


旋回ができない・・・?まさか油圧がダウンしたのか?


「油圧が落ちたのか・・・?」


「ゆあつ?」


「あ、あぁ、すまない。独り言だ。」


「ふぅん・・・あ、そうそう、もう街を出るよ。」


「了解、とりあえず夜が明けるまでそこの民家に入ろう。」


「はぁ~い」


海賊もいない・・・

安心した次の瞬間だった


「・・・!!伏せろ!!!」


「へっ?ひゃっ!!!!」


「な、なに!?」


この民家すれすれをC-130輸送機がかすめていった。


「危ないな・・・って・・・マジかよ・・・」


「どうしたの?」


「い、いや・・・」


ふと通り過ぎもう一度上昇する機体の垂直尾翼がなくなっていた。

いや、完全になくなってはいないが食いちぎられたような跡がついている。


「まさか・・・ドラゴンに・・・」


また混線も聞こえてくる


<<機首を下げろ!スト-ルするぞ!!>>


<<パワ-もっと落とせ!!ピッチダウン!!>>


無線からは警報の音が聞こえてくる。一度聞いたことがあるが・・・この音は失速する一歩手前で鳴る音だ・・・


<<スト-ル!!頭上げろ!!パワ-!!>>


<<いっぱいです!!!!>>


輸送機は高度100mくらいで機体を立て直す。

あのパイロットはいい腕をしてるな・・・

だが・・・


<<速度が出すぎだ!!落とせ!!>>


<<機首があがりすぎてます!!スト-ルします!!>>


<<戻せ!!>>


フゴイド運動のせいで一度水平になった機体は再び上昇と降下を繰り返す。高度もスト-ルのせいで著しく下がっている


「まずい・・・墜落するぞ・・・!!」


頼む・・・!落ちるな・・・!!

だが、その祈りもむなしく・・・


<<クソ!!!もうダメだ!!!!!>>


ここから5km程度のところで爆発が起きる。

機体はほぼ水平に地面と接触したから生存者がいる可能性も・・・!


<<こちらケストレル管制室。輸送機が墜落。繰り返す、輸送機が墜落した。ヘリは全機発進、墜落地点に近い隊も現場へ向かえ。>>


たぶん・・・俺たちが一番近い。


「な、何の音!?」


「航空機が落ちた・・・今からそこに向かう」


「落ちた?」


「墜落したんだ。早く負傷者を助けないと・・・!」


「私たちもついて行っていい?」


「どうしてだ?」


「けが人がいるなら私たち治癒魔法を少しだけだけど使えるから・・・痛み止めと止血くらいだけど・・・」


「それだけでも十分だ!」


痛みを止めれるだけでも乗員の命を長く持たせることはできるはず・・・ヘリもあがってるハズだ・・・


「よし、墜落地点に行こう。馬車の運転できるか?」


「うん」


「乗り込んだらすぐ行くぞ!」


----------------------------------------------------------------

C-130輸送機 石崎


あの北のほうにある町へ物資輸送と資源を持って帰ることが今回の任務。

約2時間程度の飛行だ。


「よーし三宅、上手いぞ。このフライトが終われば機長昇格だな」


今日は副操縦士の三宅が機長席で操縦桿を握っている。

俺はその横でスイッチ類の操作、無線交信を担当していた


「ありがとうございます。ただ、少し操縦桿が重いですね・・・」


「ん?そうか?ハワイに帰ったら整備だな・・・そうだ、滝本。油圧系統なんかは大丈夫か?」


「ええまぁ。ハイドロは概ね安定してますね」


「何かに引っかかってるのかな」


「重いといっても普段より少しって感じですよ」


「なら良いんだ。」


<<Hercules, here aircraft carrier Kestrel control room. Regardless communicate with frequency 113.9. Over(ハーキュリーズ、こちら空母ケストレル管制室。周波数113.9で交信せよ。どうぞ)>>


「Kestrel control room, here Hercules. I switched to the frequency 113.9. (ケストレル管制室、こちらハーキュリーズ。周波数113.9に切り替える。)」


もう空母の管制空域か・・・早いな


<<Hercules, large-scale battle is taking place in the direction of 2 o'clock when viewed from there now. Therefore, to prohibit the flight of its airspace. Regardless flight path 0-3-5.(ハーキュリーズ、現在そちらから見て2時方向で大規模戦闘が起きている。そのため、その空域の飛行を禁止する。進路0-3-5で飛行せよ。)>>


「Roger. I divert the path 0-3-5.(了解。進路0-3-5に進路変更する。」


大規模戦闘か~・・・えらい空域に迷いこんだもので・・・


「大規模戦闘ですか・・・」


「らしいな・・・まぁ・・・俺らの任務は輸送だからな」


「それと私の機長昇格訓練ですね」


機内で少し笑いが起こる

そのとき管制から連絡が入る


<<Hercules, here Kestrel control room. I was caught in the radar unidentified flying object. Fast approaching from the left side of there. Regardless avoid urgent!(ハーキュリーズ、こちらケストレル管制室。未確認飛行物体をレーダーに捉えた。そちらの左側面より高速接近中。至急回避せよ!)>>


「Roger, I want to avoid! !(了解、回避する!!)」


「何なんですか!?」


「いいから右旋回しろ!!」


両サイドを飛行する海兵隊の航空機に無線をつなげる


「Let me away from this unit Shark flight, the goal! !(シャーク隊、目標を本機から遠ざけてくれ!!)」


<<Shark 1-1 here. I approach the target than this. Let me run away at full speed is there.(こちらシャーク1-1。これより目標に接近する。そちらは全速で退避してくれ。)>>


2機のホ-ネットは4時方向に向かって飛んでいく

こっちはフルスロットルだ


「三宅、ここからは操縦を代わる。お前が無線交信とスイッチ類を」


「いえ、自分が操縦します」


「機長昇格訓練はいったん中断だ。別に不合格じゃないんだ」


「・・・了解」


「逃げ切ったらもう一度再開だ」


操縦を代わろうとしたそのとき・・・


「うわっ!!」


ニアミス警報が鳴ったと思った瞬間大きな衝撃に襲われる


「クソ!何だ!!」


「機長!まずい・・・油圧が・・・」


「何!?」


「マズイ・・・!ハイドロプレッシャオ-ルロス!!」


「スコーク0077!!」


「エンジン見て!」


「エンジン異常なし!」


「電気!」


「一部損傷!」


まずい・・・!油圧が全部落ちた今、操縦する方法は・・・エンジンしかない


「エンジンコントロ-ルだ!」


機体が左右に揺れだす。

ダッチロ-ルだ


「マズイ!ダッチロ-ル起こしてます!」


「戻せ!」


この状態で着陸できるか・・・でもやるしかない!


「Kestrel control room! This Hercules! Emergencies, uncontrollable now! !(ケストレル管制室!!こちらハーキュリー!緊急事態発生、現在操縦不能!!)」


<<Uncontrollable, Roger>>


「Hydraulic all loss!joystick does not work! I want to crash landing somewhere!(油圧系統全損失!操縦桿が効かない!どこかに不時着したい!!)」


<<I will accept the request. Land is drilled at a point 25 miles from there. Regardless forced landing there. Rescue regime has been in place(要請を承諾する。そこから25マイルの地点に開けた土地がある。そこに不時着せよ。救助体制は整っている)>>


「Hercules, Roger!」


25マイル・・・がんばれ・・・!絶対に不時着するぞ!!

google翻訳使ったから少し英文へんなところあるかも・・・

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