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Navy SEALs 航空救難団

護衛艦「きりしま」 那珂沢


「海賊出没海域を単独で移動するなんてどこのバカだ?」


「さぁ・・・もうすぐ目視できると思います」


あと5km程度。

ここ確か前にも海賊と交戦記録があったんだけどな~・・・


「艦長、前方に木造船を確認。中型船ですね・・・海賊旗、海軍旗は確認できません」


「ということは・・・民間船舶か?どちらにせよこの海域は危険だ。安全航路を教えてやるか・・・」


「了解、接近して警告します」


「よろしくね」


どっこいしょっと言って艦長は椅子に座る。

前と変わらないなぁ・・・


「ん~・・・?」


観測員が変な声を出している


「どうしたの?変な声出してるけど」


「あ、副長。いえ、あの船の甲板で何かしてるみたいなもので・・・」


「ちょっと双眼鏡覗いてもいい?」


「あ、はい。どうぞ」


「ありがとう」


覗いてみると確かになにやら甲板でしているようだ。

だがズ-ムがこれ以上延びなくよく見えない。


「副長?もういいのですか?」


「あ、うん。もういいよ」


ちょっとヘリ飛ばしてもらおうかな


「艦長。」


「ん?何だ?」


「ヘリって今すぐ飛ばせますか?」


「どうしたのいきなり」


「いや、何か向こうでしてるみたいですし、えらい低速ですので早めに警告したほうが・・・」


「でも向こうがびっくりするんじゃない?」


「いやまぁ・・・そうですけど・・・」


「まぁ、もしものために発艦準備はしとくかな」


「じゃぁ、自分は双眼鏡のほうにいますので」


「はーいよー。ってか何で艦長の俺が言いに行かなきゃいかんのだ」


「何か言いました?」


最高の笑顔で言い返してみる


「あ、いや・・・なんでもない」


艦長はやれやれ・・・といいながら艦橋を離れた


「さてさて・・・向こうさんは何してるのかな~・・・」


双眼鏡を覗くとまだ何かやっていた。


「ん・・・?」


隣の観測員が何かを見つけたようだ


「どうしたの?」


「いや・・・前部甲板で何かしてますね・・・」


「前?」


双眼鏡を回すと確かに何かしていた。

そういえば何か先っちょがさっきより出っ張ってる・・・?


「何してるんだあれ・・・」


「さぁ・・・」


後部甲板のほうからヘリ格納庫が開く音がする


「ありゃ?」


今度は前方の船の客室から何か出てきた。


「まさか偽装船・・・?だったらもう撃ってるか・・・」


さっきから向こうの船からの望遠鏡の反射光がチラチラ見えている。


「何なんでしょうね・・・アレ・・・」


「う~ん・・・分からない・・・」


すると発艦準備の終わったヘリから甲高いエンジン音が聞こえだしたのと同時に艦長が帰ってきた。

てか・・・無線使えばよくね・・・?


「うい~艦長戻ったよ~」


酔っ払ったおっちゃんみたいなこと言いながら帰ってきた。


「お二人さん、そんな双眼鏡に張り付いてどうした?」


「あ~・・・何か向こうでしてるみたいなんですよね」


「ふむふむ・・・もうヘリが上がるからそれで偵察してもらいましょうかね」


そういいきったときにちょうどヘリが発艦した。


<<こちらヘリオス78。目標に接近して状況確認する。>>


「了解、なるべく高度はとって刺激するなよ」


<<了解>>


ヘリは進路をあわせつつ高度を上げていった。


「あっら・・・?」


「どうした?」


「何か・・・船首に人が三人ほどいますね・・・なんだ・・・?」


それを確認した次の瞬間。


「えっ!?落ちた!?」


「え、何?」


「人が海に転落しました!」


「やばいなオイ!ヘリオス78!任務変更!目標から海上に人が落下!ただちに救助せよ!」


<<こちらヘリオス78了解!>>


「ありゃ落ちたというより突き落とされたのほうが高いぞ・・・」


「どういうことです?」


「あの船を見てみろ」


「?」


船を見るとさっきまでの低速と違い増速して海域を離れようとしている。


「あの外道が・・・」


艦長はこぶしを握り締めて震えている


「本艦はあの船舶を追跡、臨検する!SBUは出動準備!」

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船舶内  カリュア


なんでこんな船に・・・もう嫌だ・・・家に帰りたい・・・パパ・・・ママ・・・


「おいお前!何そこで泣いてるんだ!大人しくしてろ!」


「グスッ・・・」


「まぁ、泣こうがわめこうがこの奴隷船を止めるヤツなんざいねぇさ。海軍も海賊もな」


「う・・・うえええええ・・・」


「チッ・・・うるさいガキめ・・・」


私たちは魔女狩りと称する奴隷狩の被害者だ。イギリスが外貨獲得のために始めた手段だった。


「ケホッ・・・ケホッ・・・」


「うっ・・・ぐすっ・・・アリア・・・?大丈夫・・・?」


「う、うん・・・だいじょぶ・・・」


「顔赤いよ・・・?」


「ちょっと・・・気持ち悪いだけ・・・ケホッ・・・」


声を押し殺して咳き込んでいた。見つかれば海に捨てられるからだ。

私たちの居る船倉にある小さな小窓から外は海のど真ん中だという事はよく分かる。


「きっと神様が助けてくれるから・・・頑張ってアリア・・・」


「うん・・・ありが・・・ゲホッ!」


その時アリアは大きな咳をしてしまった


「なんだぁ?」


すぐに聞きつけて人が来てしまった。


「んだコイツ、顔が赤いな・・・チッ・・・コレじゃ売り物になんねぇな・・・」


「ア、アリアを連れてかないで!」


「うるせぇよ!」


「ギャウッ!」


思い切りおなかを蹴られる。


「う・・・グゥ・・・」


「あ~あ・・・もうコイツも売り物になんねや・・・」


「おいおい、売り物を壊すんじゃねえよアホ!」


「仕方ねーだろ」


「まぁいいや、二人とも"廃棄"だ」


「うーい」


その言葉を聞いて私はただ、震えるしかなかった。


「嫌だ・・・嫌だ・・・助けて・・・助けて・・・!」


「うるせぇっての!」


「い、痛い!痛いよぉ!」


髪の毛を乱暴につかまれる。

そしてすぐに甲板に連れ出された。


「な・・・何でもするから・・・殺さないで・・・やめて・・・!」


「おい、聴いたか?殺さないでぇ~だってよ!」


ギャハハハハハハ!!!

怒りなんて感じる前に恐怖で仕方なかった


「あ・・・なんだアレ?」


「ん?どうした?」


「何か妙な船がいますぜ?」


「あ~・・・?」


男は望遠鏡を借りて覗き込む


「灰色で・・・小さな箱と筒がくっついたものがあるな・・・帆が張られてないのに・・・動いて・・・ってあれ燃えてんじゃねぇかよ。」


「燃えてる?」


「見てみろ、煙上げてるぜ」


「ふははは、本当だ」


「この海に単独で入ってくるからだよバーカ!ギャハハハハハ!!!」


一瞬、その船が天使に見えた。が・・・沈みかけか・・・


「さてと・・・これくくりつけて・・・」


「い、いや!な、なに・・・これ・・・!」


「浮き輪だよ、うきわ」


「な、なんで・・・・」


「んなもん簡単におぼれさして殺しちゃ面白くねぇだろ!」


アリアも同じものをくくりつけられていた。


「やだ・・・ヤダ・・・!パパ・・・ママ・・・神様・・・!」


「ギャハハハハ!!せいぜい神頼みしてな!」


そしてズルズルと引きずられた


「さてと・・・ま、二人一緒に死ねるんだ。良かったじゃねえか」


「やだよ・・・死にたく・・・ないよ・・・」


ひゃあははははは!!!

また笑いが起こる


「アリアァ・・・」


「カリュア・・・ケホッ」


そして・・・


「落とせ」


「あばよ!」


後ろから乱暴に蹴られて私たちも海に落ちた。

その時、あの燃え上がる船から飛び立った白い鳥を見た

----------------------------------------------------------------

SH-60 ヘリオス78 内田


「こちらヘリオス78。まもなく目標空域」


<<了解>>


「辻2蔚、何か見えるか?」


「いえ・・・ん・・・?」


「どうした?」


「3時方向、何か光りました!」


「3時方向だな!」


フットペダルを踏んでヘリを旋回させる。その時確かに何か不自然に光るものを見た。


「キャビン、こちらコクピット。こちらでも確認!」


頼むから居てくれよ・・・

祈る気持ちでヘリを下ろしていく。


「・・・居ました!要救助者一名確認!!」


「他は!?」


「居ません!一名のみです!」


「了解!メディック降下用意!」


ヘリは海面すれすれを速度10ノットで飛んでいる

その間にメディックが3人海に飛び降りた

泳いでいくその背中を見届けて一旦高度を取った

---------------------------------------------------------------

カリュア


落ちたときに飲んでしまった海水で喉が渇く・・・落とされて

30分・・・もう、死んじゃうのかな・・・私・・・


「アリア・・・」


アリアの名前を呼ぶが返事がない。


「あれ・・・アリア・・・?」


ふと周りを見渡すとアリアが居なかった


「あ、アリア!?う、うそ・・・流されちゃった・・・」


それと同時にものすごい淋しさがこみ上げてきた。


「一人に・・・しないでよぅ・・・」


その時・・・遠くから聞いたことのない音がしてきた


「な・・・なに・・・?」


振り向こうにも縛られてて動けない

だが・・・確実の音は近づいてきている。それもすごい速さで


「い・・・いや・・・何・・・?なんなの・・・」


その次の瞬間


「ひっ・・・!!」


キィィィィン・・・と音を立ててはるか上空をお腹が灰色で側面が白い鳥がものすごい速さで飛んでいった。

側面には大きな赤い丸があった

そういえば・・・文字も見えたかも・・・


「もうやだぁ・・・パパ・・・ママ・・・助けてよぉ・・・」


するとさっきの鳥が突然向きを変えてこっちに向かってきた


「やだ・・・やだ・・・来ないで・・・来ちゃやだ・・・」


その鳥は一旦私の上で速度を落としたと思うとまた加速して旋回していた。

そのお腹には人がいた


「私も・・・食べられちゃうの・・・?」


あの鳥は上にくるくると回るもので飛んでいるのだろうか・・・でもそんな生き物居ない


「うぅ・・・ぐすっ・・・えぐっ・・・」


もう泣くしか出来ない


「う、うええぇぇぇ・・・・」


そして海面からすれすれのところまで降りてきたかと思うと人が3人飛び降りた


「来ないで・・・よぉ・・・!」


抵抗しようにもできない・・・


「死にたく・・・ない・・・よぉ・・・!」


鳥は再び空に上がっていった。

そして・・・


「来ないで・・・来ないでえええ!!」


出来る限りで叫んだ。

その時、ガシッっと腕を何かにつかまれた


「ひぃっ!」


だがその腕をつかんだのは変な服を着た男の人だった


「大丈夫ですか!?今縄を解きます!」


「だ、誰・・・?」


「海上自衛隊です!救助に来ました!」


「カイジョウ・・・ジエイタイ・・・?」


「メディックよりヘリオス78!要救助者確保!少しおびえていますが容態は安定しています!」


<<ヘリオス78、了解>>


そのメディックって言う人は何か小さな箱に向けて言っていた


「ほかに落ちた人は?」


「ア、アリアが・・・」


「アリア?もう一人居るんですね?」


「う・・・うん・・・」


「ヘリオス78!要救助者は2名!一名は依然漂流中の模様!」


<<了解、回収次第、捜索を開始する!>>


「お嬢さん、もう大丈夫ですからね!」


大丈夫といわれても・・・乗る船がない


「どうやって・・・帰るの・・・?」


「アレです!」


その人が指差す先にあの鳥が居た

その鳥は突然投げ輪のようなものを下ろしてきた。


「いいですか?私にしっかり捕まってください」


「う、うん・・・」


もう助かるならなんだってする・・・

その時その人は上に何か合図を送ると二人の体は簡単に宙にういた


「ひっ・・・!!」


「大丈夫」


「だ、大丈夫って言われてもぉ・・・」


すぐにその鳥まで持ち上げられて私は目を疑った。

それは・・・人の運転する船だった


「な・・・何なのこの船・・・」


「船じゃないですよ?ヘリコプタ-です」


「ヘリコプタ-・・・?」


何だろう・・・

悩んでいたその時私の目の前に少し濁った水が出された


「コレを飲んでください。少し脱水症状が見られます」


「んくっ・・・んくゅ・・・」


それは程よく甘くそして酸っぱくでとてもおいしかった。


「ぷはっ!」


私は一気に飲み干してしまった

するともう一杯出された


「もう一杯飲むかい?」


こんどは優しそうなおじさんが出してくれた。


「飲む!」


私はさっきまでの自分とは別人のような声が出た


「んきゅ・・・ぷはぁ!おいしい!」


すると私の腕に何かつけられた


「何?これ?」


「君の体が怪我してないか調べるんだ。痛くはないから出来るだけ動かずに転んでてね。」


「は、はい」


そして転んだときに突然ヘリコプタ-が傾いた

それでもメディックさんは落ち着いて検査?をしていた。

アリアは・・・まだそんなに遠くに行ってないはず・・・

いや、この人たちを信じてアリアが助かることを望もう・・・

私ができるのはそれくらいだった。

今まで戦闘ばっかなので救難回でございます!w

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