Navy SEALs 手榴弾
護衛艦「みょうこう」 清水
「一斉撃ち方!!」
号令とともに艦にある全ての火器から武器が発射される。
ミサイルは尾を引き、砲弾は火の玉となりリヴァイアサンを無慈悲に引き裂き破壊する。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
ものすごい雄たけびと共にリヴァイアサンはその生命活動を停止した。
「やったぞ!」
「バケモノをやった!」
「CIC!見えてるか!お前らよくやった!!!」
<<俺らの出番は無かったな・・・ガル-ダ、ウォ-ドック、両隊は空母に帰投する>>
6機のF18は翼を振って上空を通過していった。
まさか・・・伝説の怪獣を現代兵器で殺すとはな・・・なかなかすごいことしたよ・・・
「よし、SBUの回収だ。病院としての準備も忘れるな。「おおすみ」にもヘリの用意を伝えろ」
「了解しました」
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教会 SBU 羽沢
「羽沢、3機のMV22がこっちに向かってるそうだ。」
「了解です」
はぁ・・・疲れた~・・・20人治療はなかなかきつい・・・
あ、そうだ。
「一佐、本部のほうにお願いを入れたいんですが・・・」
「何だ?」
「比較的怪我の少ない子を家まで直接おくるのはどうでしょう・・・」
「ふむ・・・それもいいな。」
一佐は少し考えたあと・・・
「よし、ちょっと待っててくれ」
そういい無線をかけ始めた
「そうだ、みんな。家はどこらへんなの?」
「家?この川をまっすぐ上ったところの街だよ。でも・・・馬車でも2日はかかる・・・」
「2日か~・・・ちょっと待っててね」
そういい一佐のところへ行く
「一佐、どうですか?」
「承諾してくれた。もう一機のMV22がくるからそれに送る子たちを乗せろとのことだ。俺たちもその機体に同乗する。」
「了解」
私はもう一度女の子たちのとこへ戻る
「今日中に家に送ってあげるからね」
そう笑顔で言うと一人の少女が言ってきた
「馬車で2日もかかるって聞いたでしょ?今日中なんて無理よ!空でも飛べって言うの!?」
「そう、空を飛んでいくんだよ。そういう乗り物を私たちは持ってるからね」
「う、嘘よ!」
「もうすぐ分かるよ」
「ぜ、絶対に信じないんだからねっ!」
「なんやそのツンデレ、嫁に来い」
「え?」
「あ、なんでもないよ?あ、あはは・・・」
やばい・・・いつものクセが・・・
「聞こえてたぞ・・・」
「あ、やっぱり?」
一佐にはばっちり聞かれていた・・・
その時だった。
コツーン・・・と何かが落ちる音がした。
そこには・・・
見慣れた色、形のものがあった・・・
手榴弾だった。
「し・・・」
「手榴弾だぁぁぁぁぁ!!!」
私が手榴弾!と言う前に一佐は飛び出していた。
そして・・・手榴弾に覆いかぶさった
「いっ・・・!!」
一佐!と叫ぼうとしたとき・・・
ドカン!!!
その轟音と共に一佐の体は30cmほど宙に浮いた。
「な、永田一佐ああああ!!!」
近くにいた田中2尉が駆け寄る。
「見つけたぞ!あいつだ!」
「くっ!!」
田中2尉が放った弾丸は正確に手榴弾を投げた神父の眉間を撃ちぬく
「一佐!一佐!しっかりしてください!」
そんな・・・一佐が・・・そんな・・・そんな・・・そんな・・・!!
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永田
「手榴弾だぁぁぁぁぁ!!!!!」
俺は自分でも不思議に思うくらい体が勝手に動いた。
手榴弾の覆いかぶさり仲間の無事を祈りながら来るべき痛みと死に備えていた。
そして・・・
ドカン!!!
ものすごい音、衝撃と共に俺は宙に浮いた。
耳鳴りが激しい・・・痛みはない・・・背骨までやられたか・・・視界も霞む・・・。
だが・・・少女たちにも怪我はなさそうだ・・・。
良かっ・・・た・・・
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羽沢
「一佐!一佐!!目を開けてください!!」
一佐は何も答えない。
「一佐!!」
呼吸は確認できるので・・・生きてはいる。だが・・・
防弾ベストでもあの距離で爆発した手榴弾を防ぐことはできない。
もう・・・助からないだろう・・・・
でも私は諦めたくなかった。
「一佐!もうすぐヘリが来るんですよ!みんなで帰りましょうよ!!」
しかし一佐は何も答えてくれない。
「永田一佐あああああ!!!!!」
私の悲痛な叫びが教会中に響いていた。
映画で見て思いついたこと書きましたw手榴弾に関しては次回に・・・




