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狂気の城と死におびえる街  SLBM

城内地下 レオン


「おわ!?」


ドゴン!と言う大きい音がしたと思ったら扉が吹っ飛びやがった・・・しかも聞きなれた爆音も・・・城崩れたらどうすんだ・・・


「な、なに!?何なの!?」


「あ~・・・まぁ・・・ウチの連中のやったことだ」


「魔法?」


「いや物理」


「?」


そりゃ爆弾攻撃なんていっても分からないよね。


「はぁ・・・それにしても迎え遅いな・・・」


「確かにな・・・ヴァルキリ-に連絡してくれないか?」


「はいよ、レオン軍曹」


「USSヴァルキリ-、こちらシ-ゴブリン。聞こえるか」


<<こちらヴァルキリ-。どうした?>>


「迎えのヘリはまだか?」


<<今向かってる。それと・・・その城下町の住人は何人くらいだ?>>


「ちょっと待ってくれ。」


「レオン、この町の人口はどれくらいだ?」


「待ってくれ。」


人口?


「なぁ、君この町の人の数ってどれくらいか分かるか?」


少女は「?」という顔をしたがすぐに答えてくれた


「う~ん・・・と、100人くらい?」


「ずいぶん少ないんだな。」


「仕方ないよ・・・こんなお城があるんじゃ・・・」


「なるほどな。おい、バ-キン!100人ほどだ!」


「了解。100人ほどとの事だ」


<<了解。だったら1時間後に町の中心の広場に集めろ。>>


「どうしてだ?」


<<その城から妙な生物が出てきてる。まるでバイオハザ-ドだ。>>


「どういうことだ?」


<<・・・死体が城内で歩き回ってる。>>


「!?」


<<だから住人が避難したらSSBNオハイオから弾道ミサイルを発射する。それで町を吹き飛ばす>>


「・・・了解した」


「レオン!この子たちを連れて早く脱出するぞ!」


「どうした?」


「そとで死体が歩いてるとかでミサイルを撃ち込むらしい!」


「死体!?」


「いいから早く行くぞ!」


「わ、分かった!よし、君らも行こう!」


「行くってどこへ?」


「外だ!早くしないとやばい!」


「な、何急いでるの?」


「いいから行くぞ!バ-キンは町の人たちを誘導してくれ!」


「了解!」



全員で約20人の少女を連れて俺たちは爆撃で開いた大穴から外へ出た。


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城内 エレン


「この雰囲気・・・敵以外に何か出てきそうな雰囲気だな・・・」


「もう出てきてるよ・・・」


「違いねぇ」


俺たちはもう間もなく最上階と言うところまで来ている。


「この部屋から話し声・・・?」


「よし・・・突入しよう・・・」


中から何か言い争うような声が聞こえてきた。


「行くぞ・・・」


端に固まった数人からOKサインが来た。


「3・・・2・・・」


「・・・1、GO!」


ドアを乱暴に蹴破り中に突入した。


「!?」


驚いた敵はすぐに剣を構えるがこちらのほうが早い。

HK416から撃ち出される5.56mm弾は重厚な鎧を貫通して敵兵士をなぎ倒していった。


「・・・!?エレンか!?」


そこには柱に縛り付けられたストルッカ-がいた。


「大丈夫か!?」


「あぁ・・・だが城主に逃げられた・・・クソッ・・・足もやられた・・・!」


「その城主は?」


「下に秘密兵器があるとか・・・」


「そうか・・・だがもうすぐオハイオからミサイル攻撃がある。早く逃げよう!」


「あぁ・・・クソ・・・」


「足は大丈夫か?」


「ナイフだ・・・腱を切られた」


「血は?」


「ダメだ・・・とまってない・・・」


最悪の状況かもしれないぞ・・・!


「よし、急いで脱出だ!ラペリング用意!」


窓を破りラペリングの準備をする。刻一刻とストルッカ-は衰弱している


「よし!降下!GOGOGO!」


一斉に下に下りていく。すると・・・


「冗談だろ・・・?」


下には無数のゾンビがいた


「映画やゲ-ムじゃないんだぞ!?なんで!?」


「でも現実だ!撃て!俺はストルッカ-を運ぶから援護を頼む!」


「了解!」


自衛隊員は屋根から89式小銃で一匹一匹正確に頭を撃ちぬいている


「さすがだなサムライ!」


「ウチじゃお金ないから無駄弾使えないだけだよ!」


「ハハッ!それでもこの技術はぜひとも教えてもらいたいもんだ!」


何とか地上に降りた俺たちは城門を抜けた。


「回収地点は町の広場だ!行くぞ!」


すると遅れてきた自衛官たちは馬車を強奪することに成功していた。


「いい馬車だ、コイツで行こう!」


「よし、運転は任せろ!いくぞ!」


「ストルッカ-、頑張れ!もうすぐだ!」


「ああ・・・だいじょうぶだ・・・」


まずい・・・衰弱が激しい・・・!


「エレン!後ろから馬車が数台!敵兵確認!」


こんなときに・・!!


「応戦しろ!撃ち殺せ!」


向こうは弓矢などで必死に攻撃をしてきていた。


「・・・?」


何か馬車の後ろに見える・・・なんだアレ・・・?


「ひゃっははあははははははあはは!!!!」


甲高い笑い声と共に巨大なドラゴンが現れた。


「まさか・・・ドラゴンに乗ってるのか・・・!?」


「マジかよ・・・!」


そのとき無線が入った。


<<こちらUSSヴァルキリ-。そちらの作戦空域にアンノウン。確認できるか?>>


「ドラゴンだ!追われてる!!」


<<了解した。こちらのMK.29の射程内だ。攻撃準備完了>>


「さっさと撃て!殺されちまう!!」


<<了解。シ-スパロ-、発射始め>>


早く飛んで来い・・・!


「あっひゃっひゃあああああ!!逃げろ逃げろ!!」


「あんのクソガキ・・・!」


まぁいい。もうすぐ粉みじんだ。

2つの不自然に太陽光を反射する物体が近づいてきている。


「・・・あばよ、クソッタレ。あの世で殺したヤツらに殺されてな」


「えっ・・・?」


一瞬何が起こった?と言う顔が、人生で最後の表情になった。

音速で飛来した2発のミサイルは城主が乗っている首部分と胴体中央部を吹き飛ばした。首は千切れ飛び即死したようだ。


「はぁ・・・終わったな・・・」


「終わった・・・のか・・・?」


「ああ、終わった。もう少しで帰れる!」


「あぁ・・・」


出血量から見て・・・もう・・・助からない


「エレン・・・」


「・・・なんだ?」


「もし・・・元の世界に帰ったら・・・」


「帰ったら?」


「まどマギの新作映画のブル-レイ・・・買っといてくれ・・・」


「なんで!?」


コイツやっぱ助かりそう。そういや輸血してたわ。


そして広場に到着すると町の人全員がちょうどオスプレイとチヌ-クに分乗していた。

そして、離れていく家を名残惜しそうに見る人や清々すると吐き捨てている人を後ろのオハイオの弾道ミサイルが町を文字どうり更地に変えた。

少し展開が急かな・・・?もしそうだったらすみません!

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