狂気の城と死におびえる町 暗闇からの脱出
USS ヴァルキリ- 作戦区域近海
嫌な予感がする・・・
「おい!1-2と連絡が取れなくなってどれくらいだ?」
「はっ!約・・・3時間は・・・」
「マズイな・・・」
「そういえば長門はどうした?」
もう合流しているはずの長門が来ない。
「先ほど機関に不具合が出て現在帰還中とのことです。」
「おいおい・・・」
「代わりに近海で測量中だったSSBNオハイオがこちらに向かってます。到着まで1時間ほど。」
「潜水艦か・・・了解した。後、オハイオに通常弾頭の弾道ミサイルを一発発射できるようにしてくれと伝えてくれるか?」
「ミサイルを何に使うんです?」
「チ-ムが全滅と言うことがある。その場合敵は相当の戦力、装備を持っているかも知れん。それに・・・空を飛んでるドラゴンのようなものも発見された。」
「ドラゴン!?」
「おまけに目標の城から飛び立つ姿も見られたとか。」
「なんですかそのファンタジ-・・・」
「俺が知るかよ。まぁ・・・異世界?らしいっちゃらしいが」
ドラゴンなんて見たことないから一目拝みたいけどな
「そうだ、発艦可能な機はあるか?」
「はい、ウォ-ウルフ隊なら可能です。」
「よし、すぐに発艦用意だ。もしかしたら航空支援が必要かもしれない。それに目標の偵察もだ。」
「了解しました。」
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城内 エレン
もうどれだけ歩いただろうか。地下は迷宮のようになっている
「どこか無線の入る場所はないのか・・・」
「ダメです。どこも電波が・・・」
「くそ・・・」
死者が2人、行方不明が1人の大惨事だ。やってられるかチクショウ!
「ん・・・?なんか声が聞こえません?」
「声?」
「はい・・・泣き声のような・・・?赤ちゃん?」
そういえば赤ん坊のような声が聞こえる。
「こっちに少しずつですが近づいてますね。」
こんなところに赤ん坊・・・?
まさか・・・
「総員、戦闘に備えろ。」
「なんでです?」
「こんなところに赤ん坊がいるか!」
「確かに・・・よし!戦闘用意!」
赤ん坊の声はもうすぐまで迫ってる。
「ライトをつけよう・・・」
LEDのスイッチを押した瞬間俺を含めて全員が絶句した。
それは、顔も体もドロドロの人型の何かだった。腰には上半身と下半身に引きちぎられた自衛隊員がぶら下がっている。
「嘘だろ・・・!?」
「考えてる暇は無い!撃て!!」
しかし小銃から撃ち出されるライフル弾は命中はしているがまともにダメ-ジが入っていない。
「後退しろ!1-1!早く行け!」
俺は後退の指示を出す。
「ダメもとで無線を・・・!」
電波が入っててくれ!
「ヴァルキリ-!こちら1―2!聞こえるか!?」
すると
<<こち・・・ル・・・ー!・・・無・・・!>>
無線が入ったようだ
「ヴァルキリ-!聞こえない!もう一度繰り返せ!」
<<こちらヴァルキリ-!聞こえるか!>>
「聞こえる!感明良好だ!」
<<よし、無事だったか。今そちらに2機のF-35が向かっている。兵装はGBU-12が2。マヴェリックが2。必要あらば航空支援が可能だ。>>
「だったら今たのむ!ペイブウェイで地下をぶち抜いてくれ!」
<<地下?今どこだ?>>
「地下迷宮だ!現在交戦中!」
<<敵の数は?>>
「一匹だ!ちくしょう!バイオハザ-ドのクリ-チャ-みてぇだ!」
<<了解、そちらの座標を探知。A-D-998-683。基準地点はC-O-995。攻撃まで1分>>
「A-D-998-683!基準地点はC-O-995!攻撃まで一分!」
すぐに爆弾がくる!
「総員ココから離れろ!貫通爆弾が降って来る!」
「無線が通じたんですか!?」
「そうだ!早く行くぞ!」
幸い化け物の動く速度はノロイ。なんとかなるか・・・
<<こちらウォ-ウルフ、シ-ゴブリンへ、聞こえるか?>>
「こちらシ-ゴブリン!聞こえるぞ!」
<<まもなく爆弾を投下する。>>
「了解!」
「全員衝撃に備えろ!爆弾が来るぞ!」
<<攻撃、オ-バ->>
「攻撃!アウト!」
ほんの数秒後
ドゴン!という鈍い音と軽い振動の後正確に地面を貫いたGBU-12ペイブウェイが化け物を貫き廊下に刺さった。その次の瞬間、爆発し廊下が吹き飛びその上に青い空が見えた。
「着弾確認!オ-バ-!」
<<着弾確認、アウト>>
「これで・・・脱出できましたね。」
「まだだ、ヘリの乗員を救助だ。」
俺たちは地下を後にし爆発で大穴が開いた城内へ侵入した。
間あいてすみません・・・専門が忙しいもので・・しかし調理って楽しいですね!w




