作戦成功。勝利の宴会
港街 田中美香
「アリス!アリス!!良かった・・・良かった・・・!!」
母親だろうか、アリスに泣きついている女性がいた。
「も、もうやめてよ・・・子供じゃないんだから・・・」
そのアリスは苦笑していた。なんとも微笑ましい。
「兵隊さん・・・ありがとうございます・・・!なんとお礼していいか・・・」
「お、お礼なんて・・・私たちは当然のことをしたまでですよ。」
「で、でも・・・」
「この宴会だけで十分ですよ。それに鉄鉱石ももらえるので」
「そ、そうですか・・・」
女性は目を腫らしていた。もう帰ってくるはずのない愛娘が無事に帰ってきたんだからまぁそうなるよね。
ふと港の方を見ると「いそかぜ」が港に接近していた。
「あ、「いそかぜ」・・・」
「イソカゼ・・・?」
「私たちの乗っている船の名前です。あの化物の住処を破壊したのも「いそかぜ」ですよ」
「すごい・・・」
「お母さん、魔法ってあったんだね!」
アリスは目をキラキラさせながら「いそかぜ」や米兵のほうを見ていた。
「そうよ、奇跡も魔法もあるのよ」
「うん!」
なんだろう・・・どっかで聞いたぞそのセリフ・・・
10分後「いそかぜ」も到着し賑やかな宴会が始まった。
あ、そうそう。戦死したと思った米兵は何か生きてたみたいなんだよね。ブラッドレーにきっちり乗り込んで帰ってきてた。本人曰く「我ながらナイスガッツ」とか言ってた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ ジャック大尉
はぁ・・・あの馬鹿ども相手にすんのかよ・・・
「火器管制、主砲を海賊船に照準合わせ」
「了解・・・。射撃準備完了!」
「撃て!速射だ!」
夜戦でなら負けねぇぜ!!
ドンドンドン!!!と速射砲から打ち出さされる榴弾でどんどん海賊船が沈んでいく。
「さすが木造船・・・弱っちぃな・・・」
「はは・・・強い艦は相手にしたくありませんよ・・・」
「そうか?俺のじいちゃんは大和と戦ったらしいが、そのことを誇りに持ってたぞ?」
「や、大和と!?」
「ミッドウェー海戦でな。ま、結局負けたがな。」
「どんな艦に乗られてたのですか?」
「アイオワだったかな。」
「世界最大の戦艦の殴り合いって凄い・・・」
「ああ、しかもサシでやりあったらしいからな。」
「男らしいですね・・・」
「ま、アイオワは大破しちまったがな。でも、そのあと大和が救助に来てくれたって言って泣いてたな。」
「ええ!?」
「その時の大和の艦長曰く、たとえ敵でも勇敢に戦って負けたものを見捨てるほど俺たちは腐ってないとよ。んでハワイ近くまで曳航して味方駆逐艦が来る前に帰ったってよ。」
「すごいですね・・・」
「うちの爺ちゃんは最期まで死んだらあの時の艦長の隣の墓に埋めてくれって言ってたな。」
「日本まで行ったんですか?」
「ああ」
「いい話ですね・・・」
大和とアイオワの殴り合いは見たかったねぇ~・・・
「艦長、港街の被害は軽微。建物に被害はあったものの負傷者はいない模様とのことです。」
「おし、ヘリには帰還命令を出せ。俺たちはこのままミッドウェー島まで行くぞ。」
「どうしてそこへ?」
「そこで大規模海戦が勃発する可能性ありだと。しかもターゲットは俺たちの艦隊だ。」
「え!?」
「伝書鳩でも使ったのかしらんが、大艦隊が接近中だ。それに今ミッドウェーには空母と駆逐艦、戦艦がいる。一隻でも沈められたらやばいしな。」
「了解、進路をミッドウェー島に合わせます。」
「俺は少し自室で休む。あとは頼むぞ。」
「はっ、了解です。」
はぁ・・・1700年にミッドウェー海戦ね・・・「ミッドウェー海戦IN 1700」ってか。まぁ・・・相手は海賊か英海軍。こっちは日米の最新鋭艦隊。勝敗は目に見えてるがな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
護衛艦「はるな」那珂沢羽黒
「あれ?羽黒さん?どうされました?」
「い、いや~・・・陽菜に艦長任されちゃって・・・」
「ええ!?」
「ハワイに着くまでなんですけどね・・・」
「は、はぁ・・・」
しかしまぁ・・・突然艦長やれって言われてもねぇ・・・
「それで・・・艦長は?」
「ああ・・・あの子ならハワイまでは私が副長!って言ってましたからもうすぐくるんでは・・・」
「え・・・じゃぁ自分の立場は・・・」
「えと・・・休暇ですかね・・・」
「お、おう・・・」
「お姉ちゃん~・・・早いよぉ・・・」
「あ、艦長。航路に異常なし、不審船も見当たりません。」
「副長さん、ありがとうございます。それで・・・えっと・・・」
「わかってます。あなたが副長をやられるんでしょう?」
「はい・・・」
「私は少し休暇ってことで休ませていただきますよ。」
「じゃぁ、すみません・・・ハワイまでってことで・・・」
「はい。じゃぁ、私はいきますので。」
副長は笑顔で艦橋から出る。
「はぁ・・・指揮つったって何すればいいかな・・・」
「ん~・・・まぁ元艦長の私が支えるよ!」
「出来れば現艦長で・・・いや、なんでもない。」
いて欲しかったって言おうとしたけど陽菜の目が怖かったので言わないことにする。
「航海長、ハワイまであといくら位?」
「えっとですね・・・約2日ってとこですね。」
「了解です。」
「あ・・・イルカ・・・?」
「ん?」
陽菜が艦橋からしたを見ていた。イルカらしき生き物が「はるな」と並走していた。
「はぁ・・・何か和むな~・・・」
「そうだね・・・てかお姉ちゃんの髪が・・・」
「あ、ゴメンね。」
髪がっていういけど陽菜も十分長い気がするな・・・まあ位置的に陽菜に当たるから仕方ないけど・・・
とりあえずハワイまで何事もないのを祈りたいね・・・。
JPJの戦闘・・・うまく書けなかったのでさっさと海賊の皆さんには海の藻屑になっていただきましたwwそれとこの小説の設定上、ミッドウェー海戦では大日本帝国は勝利を収めています。最後は戦艦の殴り合いで大和の勝利ですwそれとアイオワ級戦艦は1943年に就役ですがここでは少し早まっています。それとこの救助って設定もスラバヤ沖海戦の資料を見てて思いつきましたw次話かもう2話あとくらいでミッドウェー海戦でも勃発させようかな・・・




