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不審船との交戦

20XX年、パールハーバ-にてアメリカ合衆国の独立記念と日米の友情は永遠と言う事で日米合同艦隊による観艦式が行われた。なかでも大戦中に撃沈されずに残っていて、近代化改修を施されイージスシステムを搭載した艦となった戦艦「大和」。その大和とアメリカのアイオワ級戦艦の「ミズーリ」が艦隊を組んで航行する姿が人気だった。そして無事に観艦式も終わり海上自衛隊の自衛官とアメリカの海兵は宴会を楽しんでいた。そしてその宴会も終わりを迎えそうなころに突然サイレンが鳴り響く。

「なんだ!?」

その場にいた自衛官と海兵が叫ぶ。そしてアナウンスが流れる。

「レーダー、GPSがダウン!日米の艦隊が補足できず!ジャミングの可能性あり!総員警戒配備!」

アナウンスを聞き幹部らしき男がトランシーバーを通して叫ぶ。

「何故今まで補足できなかった!?とにかく哨戒機を・・・うわっ!」

「どうしました!?」

自衛官が駆け寄る。

「お、おい・・・なんだこれ・・・」

窓の外を指さす。

「!?」

さっきまで晴れていて、とても明るかった空がなぜか燃えるように真っ赤になっている。まるで血を空にばら撒いたかのように。そして立っていられないような振動が来る。

「どういうことなんだ・・・神よ・・・!」

米軍の幹部らしき人が祈るように言う。そして数秒後地震も収まり空も元に戻っていた。

「なんなんだ・・・一体・・・」

「わかりません・・・とにかくお怪我はありませんか?」

自衛官の一人が幹部らしき男に肩を貸し立たせる。そしてまたアナウンスが流れた。

「レーダーは復旧、しかしGPSが未だに使用不能。航空機、艦船には異常はありません。」

そのアナウンスが終了後、女性自衛官が顔を真っ青にして外を見ている。

「なんで・・・あんなに見えてたビル郡が・・・なくなってるの・・・?」

どういうことだ?という表情で外を見た全員が青ざめている。そして基地の司令官が急いで司令室に戻る。

「こちらも配置に戻ろう。とにかく艦が無事か確認するぞ!」

海上自衛官たちは急いで艦に戻る。

「とりあえず近海の艦船に連絡を、周辺偵察だ。」

司令官が指示をだす。

「ここの10km沖にジョン・ポール・ジョーンズ、はるな、ひえいがいます。」

「よし、偵察をお願いしてくれ。」

「了解。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「まさか観艦式がこんなことになるとはねぇ・・・おい、お前さん「はるな」と「みょうこう」に本艦に続くように発光信号を頼む」

「了解です、艦長。」

JPJから護衛艦「はるな」「みょうこう」に発光信号が送られる。

「了解・・・本艦はJPJに追従する・・・と返信来ました。」

「おう、ご苦労さん。」

「しかし艦長・・・あの・・・本艦のよこに海賊旗書く必要ありました・・・?」

「いいじゃねぇか、カッコイイだろ?」

「はぁ・・・まぁ・・・」

海賊と間違えられたら知らねぇぞ全く・・・と思うCIC要員であった。そのとき観測員から不審船あり、交戦中の模様との報告があった。

「おお・・・?あれ木造の船だな・・・ま~たハリウッドが変なとこに金かけた映画でも撮ってんのか・・・?いいねぇ金あるとこは。ウチもドンパチしたいよ。」

「か、艦長・・・ドンパチはやめていただきたいんですが・・・艦長が言うとシャレにならないです・・・」

「へいへい、怖い顔ですいませんね。まぁ、いいけどよ・・・ここ一応演習海域だぞ?あいつら知らねぇのか?」

「無線で警告します?」

「頼めるか?」

「了解」

CIC員は無線で所属不明船に呼びかける。

<<こちらアメリカ海軍駆逐艦JPJ、前方の船へ。ここは演習海域である。ただちに退去せよ。繰り返す・・・>>

無線で2度呼びかけたがまったく応答がない。

「聞いてんのかよ・・・おい、無線はいいから発光信号を送れ。内容はさっきと同じな」

「了解。」

発光信号を送るがコレにも反応がない。

「アイツら舐めてのか・・・?100mまで近寄って警笛ならせ。それでも応答がなけりゃ警告射撃だ。速射砲で脅してやれ。「はるな」と「みょうこう」にもそう伝えろ」

「了解しました。」

とんだ観艦式だよ全く・・・と思う艦長であった。そして近寄ったそのとき、一隻の船が大破いていた。そしてその船はこちらに気付くと側面から大砲が出てきた。明らかにジョン・ポール・ジョーンズを狙っている。そしてその船は突然発砲を開始した。

近くに何本もの水柱が上がり、ガンッ!という命中音も聞こえた。

「うわっ!なんなんだよ!!」

CIC要員が叫ぶ中艦長は青筋を立てて震えていた。

「オイ・・・「はるな」と「みょうこう」に回線つなげ・・・」

ドスの聞いた声で言う

<<こちら「はるな」!被弾されたようですが大丈夫ですか!?>>

「オウ・・・ちょっと俺たちあのファッキン※※※※※を※※して来るわ・・・」

<<へっ・・・?あの・・・艦長さん・・・?>>

「いいからテメエらあの沈みそうなの救助して来いや・・・」

さらにドスの聞いた声で言う。

「オイ主砲、CIWS攻撃用意。俺のJPJに傷付けたお礼してやんねぇとなぁ・・・総員水上戦闘用意!」

<<あ、あの艦長さん!司令部から攻撃命令は来てませんよ!>>

「あぁ?」

さらにドスの聞いた声でとんでもないことを言い返す。

「俺の独断だ。」

<<・・・・・・・・・・・>>

「いいからテメエらささったと行けや!!あとなんかさっきからお前らの艦長の声変わってねぇか?」

<<ああ・・・私は副長なのですが・・・その・・・艦長は・・・>>

「ああ?」

<<・・・・・・・・・・・そちらにビビって泣いちゃってます・・・>>

「・・・・・・・・・・・・・・」

そしてこう続ける。

「俺・・・そんなに怖い?」

艦長に変わったのか鼻をすする音がする。

<<めちゃめちゃ怖いですぅぅぅぅぅ・・・・・>>

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

護衛艦「はるな」CIC

「え~と・・・JPJから「我に続け」とのことですのでJPJの後ろに付く形にお願いします」

「了解、艦長」

この艦の艦長は自衛隊で初の女性自衛官である。しかも歳は16と言う歳であった。彼女は飛び級を繰り返し12歳には高校卒業レベルであった。しかし少し気が弱く自分に自信がないのだが、指示がとても的確でこの艦の成績はすごいものだった。

「艦長、JPJより通信です。」

「JPJの艦長さんからですか!?」

さきほど被弾するのが見えたので内心かなり焦っていた。

「こちら「はるな」!被弾されたようですが大丈夫ですか!?」

つい叫んでしまう。

<<オウ・・・ちょっと俺たちあのファッキン※※※※※を※※して来るわ・・・>>

「へっ・・・?」

艦内が騒然とする。

そしてJPJの艦長がドスの効いた声で話続けるのでついに彼女は泣いてしまい、副長に代わったのであった。

「あの人怖すぎですぅぅぅぅ・・・ヤクザより怖いです・・・教官より怖かったですうううう!!!」

と泣いていた。そしてそのCIC要員は「俺(私)この艦に配属されて良かった!」となぜか心がシンクロしていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジョンポールジョーンズCIC

「俺そんなに怖いかねぇ・・・まぁいいや、とにかく砲撃用意!」

「了解!目標、不審船!速射砲、撃ち方始め!」

ドン!ドン!ドン!と3回大きな音がする。

「目標に弾着・・・今ッ!」

「効果はどうだ?」

「目標は依然浮いてますが、航行は不能です。それと・・・艦長・・・不審船に海賊旗らしきものが・・・」

「海賊旗・・・?双眼鏡を貸せ。」

「どうぞ。」

「ほんとだな・・・まさかとは思うが・・・タイムスリップでもしたのか俺たちは・・・?」

「そんなハズは・・・」

「でもGPSは動いているか?俺たちだけなら故障で済むが全ての艦船と基地のGPSのほか、衛星系が全てダウンだぞ?」

「でもジャミングの可能性も・・・」

「じゃぁ、なぜレーダーと無線は生きているんだ?」

「・・・・それは・・・」

「まぁ、とにかく今は分からん。あの船はまだ砲撃を続けている。完全に沈めるぞ。」

艦長は再びドスの効いた声で射撃を促す。

「CIWSだ・・・CIWSで撃て。」

「!?艦長!そんなことしたら生存者は・・・!」

「知るか。とにかく沈めろ。」

「ア、アイサー!」

ヴゥオオオオオオオ!!!!!というガトリングガン特有の音がする。

「目標・・・完全に沈没・・・・・・・・・・・・・・・・・生存者なし。」

「よし、大破したほうの船の救助を「はるな」と「みょうこう」に。」

「了解です。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

海賊船

「お頭ぁ!!舵をやられました!これ以上は!!」

「構うな!撃て!」

ドン!!という大砲の鈍い音がする。

「命中ですぜ!へへっ!」

「バカッ!よそ見すんな!!」

バギャン!!と言う大きな音がする。砲弾が着弾したようだ。さっきの砲撃を行った男は直撃を受けて上半身が無くなっていた。

「あのバカヤロウ!」

「いいから撃て!アイツラが乗り込んでくるぞ!!」

そのとき不意に砲撃が止んだ。

「なんだ・・・?」

そして船の向こうには見たことのない大きな船がいた。どう考えても相手の船より大きい。そして聞いたことのない音を発しながら迫ってくる。

「お頭ぁ・・・あの船は・・・?」

「わからん・・・だが俺たちはもう大砲が撃てない・・・」

「殺されるのを・・・待つだけか・・・」

「船長・・・俺はあんたといれて良かったよ。」

「ああ・・・俺もだ・・・」

完全に船の乗員は諦めていた。そして相手の船は砲撃を始める。そして砲撃を始めて2分ほどたった頃、突然その見たことない船の先端の四角形の箱のようなものがこちらに向く。

「何なんだよ・・・アレは・・・」

20年以上海賊をやっている彼にも分からない存在だった。

そして突然ドン!ドン!ドン!という大きな音が三回聞こえた。そしてその2秒ほどたったとき突然こちらを攻撃してた船が爆発した。

「!?なんなんだ!?」

敵か味方かも分からない存在にパニックを起こしていた。

「殺すなら早くしてくれよ・・・クソッ・・・」

そして今度はヴゥオオオオオオ!!!!!というすごい音がしたと思ったら目の前の船が粉々に砕かれた。目の前は血の海だ。そしてその異形の船にはマストも帆もなかった。そしてすぐ横から異形の船に酷似した船が近寄ってくる。聞いたこともない音を出しながら。

「終わったな・・・お前ら・・・今までありがとうな・・・」

そういって別れの挨拶をしていると目の前に一人の人が降りてきた。いよいよ殺される!そう思ったとき

「あなたが船長さんですか!?海上自衛隊です!すぐに助けます!!」

「・・・?」

カイジョウジエイタイ?なんのことか分からない。ただ、味方だということは分かった

「負傷者はいませんか!?」

「あ・・・あぁ・・・それなら船室に・・・」

その男は胸の小さな箱に向かって話だした。

「負傷者は船室にいるらしいです!タンカが必要です!おろせますか?」

なにを一人で・・・バカかコイツ・・・と思っていると

<<了解、何人いるか確認しろ。健康な人間は「ひえい」に収容する>>

「了解しました」

「今・・・その箱から人の声が・・・?どういうことだ・・・?」

「どうされました?気分でも悪いのですか?」

「い・・・いや・・・なんでもない・・・あんたらは・・・海賊なのか・・・?」

「海賊?自分たちは海軍ですよ。」

海軍。男はハッキリとそういった。

「俺たちを騙して殺すつもりだったのかコノ野郎!!」

「うわっ!ちょ、ちょっと何を!」

「黙れ!テメェなんかサメの餌に!!」

「くっ!この!!」

自衛官は男を投げ飛ばし気絶させた。

「・・・く・・・そ・・・」

意識はそこで途切れた。

初めて書いたのでgdgdアンド長すぎるような気もしますが暖かい目で見てください(笑)よければ指摘などもお願いします!

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