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しるし(詩集)

グレーの風が吹く

作者: さゆみ

息が苦しいほどの熱帯夜

真夏の太陽は意地を通して

夜の吐息に強気の価値を見せつける


君は素晴らしい

きっと当分この地球が冷えきることはない


でも

少しだけ

今夜は風が吹くのです


アスファルト

電柱

コンクリート

街路樹

犬小屋

わたし

あなた

こもった熱を

ほんの少しだけ

端に寄せましょう


太陽の残り香孕んだ生ぬるい風

無機質な街を弱気に通り抜けて


空の暗さに溶け込めなくて

月の明るさに近づけなくて


曖昧に漂い

夜をほぐす


通りすがりの似た者同士

わたしの胸に

重なりあったなら


決して冷やされないのに

癒される


きっとほんの少しだけ

かなしくなる





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― 新着の感想 ―
[一言] 明 と 暗 がある雰囲気が好きです。 個人的には、もう少し続きが欲しいな、と思いました。 でも、かなしみ漂う感じを残すには、 この終わりもいいですね^^ いつも、個人的な感想しか書けずにす…
[良い点] さゆみ樣、素敵ですよ〜下記の文章大好きです。 空の暗さに溶け込めなくて 月の明るさに近づけなくて 曖昧に漂い 夜をほぐす [一言] か…感想が下手な蘭ちゃんドーン! (*`Д´)ノ…
2013/08/16 19:01 退会済み
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