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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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なーろっぱ世界の短編 婚約破棄とか聖女とかドアマットとか転生とか

ひとちがい

作者: マンムート
掲載日:2026/08/04


初夜だ。


いつもは、明るく饒舌な彼女が、今日はうつむいたままだ。


結婚式の日の朝からずっと。



緊張しているんだろう。


ボクだってそうだ。



ボクはジェフリー・ノーラット。


彼女は、アイナ・コットン。




ボクの祖父のやらかしのせいで、悪評まみれの我が家。


それでもアイナはボクを選んでくれた。



ボクはアイナが。


アイナはボクが。


大好き。



ようやく結婚にこぎつけられた彼女。


大切にしなければ――



激痛。



「え」


腹を見た。ナイフが突き刺さっていた。


「な」


「思い知ったか!」



憎しみに燃える目で、彼女はボクを見ていた。



「な、ぜ」



アイナはナイフを抜くと、


「自分の胸に訊いてみるのね! このクソがぁっ!」


ずぶずぶとボクを刺した。刺した。刺した。



ベッドは噴き出す血に染まっていく。



その中へボクは倒れた。


痛みがひどすぎて、ただ痛い。


痛い。痛い。痛い。痛い。



「わたしはもう意味なく耐えも我慢もしない! せっかく生まれ変わったんだから!」



なにもわからない。


世界が暗くなる。



彼女は何度も何度もボクを刺す。


痛すぎて、もう何度刺されても全部同じ激痛に飲み込まれていく。



「ざまぁざまぁざまぁ!」



アイナの狂った叫び声が聞こえる。



「きゃははは! ジェフリーいいざまね! あのキャシーとかいう貴方の真実の愛が貴方の死体見たらなんていうかしら!」



キャシー? 真実の愛? ボクにそんなものは……。



あ。



ジェフリー。


キャシー。



それは。



ボクの先祖だ。


2代前の先祖。



愛人キャシーにいれあげて、正妻のアイナをないがしろにしたどころか虐げ、そのあげく正妻を病死に見せかけて殺した。


あっさりばれて妻殺しで処刑されたバカ。



そしてジェフリーとアイナの間で出来てしまっていた子供が、ボクの父だ。



若い頃の祖父はボクにとてもよく似ていたそうだ。




「こんなけがらわしいもの切り取ってやるわぁぁ!」



それがボクが聞いた最後の声だった。



たくさんの作品の中から、本作をお読みいただきありがとうございました。


最後までお付き合いいただけたこと、とても嬉しく思います。


少しでも心に残るものがあったり、何かを感じていただけたなら、


評価や感想をいただけるととても励みになります。


別の物語も書いておりますので、もしよろしければ、そちらも覗いてみてください。


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きょわい ホラーへどうぞ
うん、頭パーなんだな 裏どりもしない、現実を見ない 少しでも現実を見てれば違う人だってすぐにわかるだろうに、よくまあこんなバカな真似しでかしたもんだわ
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