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第47話 非公式ファンクラブもできてしまいましたの。

 ジュスティーヌの非公式ファンクラブ『ジュスティーヌ姫様に蹴・飛ばされ隊』略して『飛ばされ隊』のメンバーは知識技術科の貴族を中心として結成されていた。


 この学園における男性の序列1位は、圧倒的に戦闘技術科だ。例え王族や貴族でも、知識技術科所属の男性は、正直言ってあまりモテなかった。そんなこともあって、将来文官になりたいたいと思っている貴族でさえも、とりあえず戦闘技術科に入学するのが恒例となっているほどだった。


 ちなみに、最初にジュスティーヌに手紙を出した365日の監視男・ミハエル侯爵と、次に手紙を出した殴られたいブタレルノスキー公爵は知識技術科所属の貴族で、この『飛ばされ隊』の一員だったりする。


 インテリ眼鏡も含めて、インドア派でオタク気質のある彼らに対する女子たちの評価は、「きもい」の一言だった。あのレッツゴーエンジョイのソフィーも彼らには目もくれていない。


 それに比べて、ジュスティーヌは十分すぎるほど構ってくれていると言える。彼らにしてみると、ジュスティーヌの活動に力を貸すことで、存在感を見せたいという思惑もあるのかもしれない。単純に美しい姫の側にいたいだけかもしれないが。


 さて、PJL2()9()に新たに加わった女子生徒たちの多くは、戦闘技術科に所属していて、戦闘要員が増えたことになる。また、戦闘要員とともに活動する情報収集要員も含めて、ユニフォームを用意したらどうかという意見が出された。


 それから、オリビアやジーニアスが提案した街マップの作製だが、これは是非とも実施しようということになった。


「活動資金であれば、我々下僕一同にお任せあれ!」


 飛ばされ隊隊長のジーニアスが自信たっぷりに言う。


「姫様、こいつらから搾り取るのもいいですが、できれば活動資金を継続的に生み出す仕組みをつくったらどうでしょう? 街マップの有料版を作って販売するとか、飲食店や商店をスポンサーにしてその店の紹介も掲載するとか」


 頭脳派女子のジョーが提案する。


「ユニフォームですが、私たちでデザインして一から製作するとなると相当大変です。ですので、街の洋品店に声かけをして共同製作にするのはどうでしょうか? 私たちの活動が上手くいけばお互いにメリットがあると思います」


 今度は、裕福な商人を親に持つセーラが提案してくる。


 知識技術科の女子たちは、自分たちが学園で学んでいることを実践して生かす機会が欲しいと思っていた。だが、実際のところ何をすればいいのかもわからなかったし、そもそもそれを実行するだけの資金や組織がなかった。PJL29という居場所やジュスティーヌの平和防衛隊の活動は、彼女たちにとっても非常に有意義な活動の場となる可能性を秘めていたのだ。


「姫様、戦闘要員ですが、きっと戦闘技術科の他のクラスの男子も一緒に活動をしたいと思っています。でも、彼らには参加したいと伝える機会がありません。それぞれクラスの男子にこの活動の協力者を募るというのはどうでしょうか?」


 戦闘技術科の3年生であるドロシーも意見を述べた。現状、戦闘要員は女子がジュスティーヌ含めて11人であるのに対して、男子は5人とかなりバランスが悪い。確かに男子の戦闘要員がもう少しほしいところだ。戦闘要員が増えれば、巡回できる場所や回数を増やすこともできる。


「ユニフォームもよろしいですが、その前にまずはわたくしたちPJL29のエンブレムを考えませんこと? 図案が完成しましたら、それをわたくしたちが持ち物に刺繍いたしますわ」


 文化芸術科所属の伯爵令嬢アリスも負けてはいない。


「どれも素晴らしいと思うわ。皆で話し合って好きなように進めてちょうだい」

「はい、お任せください!」


 こうして平和防衛隊の活動は、”地下”とか”秘密裏”とかを遥かに超えて、一大プロジェクトと化しつつあった。


 そして、本日の会議の成果として、ついにPJL29のシンボルが決定した。


 ジュスティーヌの髪の色である金と瞳の色である紫を基調としたリボンを使ったロゼットをつくり、皆でそれを身に着けようということになった。ロゼットの中央部、タルトをモチーフにしたメダル部分には、PJLのエンブレム――ジュスティーヌ愛用の剣と魔法のステッキをクロス状に組合せ、それを取り囲むように平和を象徴するオリーブの枝を配置したデザイン――を配した。また、リボンの端にはPJLの文字を刺繍することになった。


 次の全体会合までに、各自の役割を粛々とすすめることとなった。

つなぎの回で、内容薄めですみません。

次回以降、またジュスティーヌ姫様には事件を巻き起こしてもらおうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

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