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最強の悪女の仕立て方。~不幸な結婚をしたくないので、悪役令嬢を目指しているのに、なぜかイケメン皇子その他大勢に愛され、困惑しつつも学園生活を満喫していますわ!  作者: いか墨ドルチェ
第三章 学園の華は、何といっても悪女と学園祭ですわ

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100/106

第100話 天敵皇子と聖女様と対決ですわ。

いつも読んでくださりありがとうございます。

ついに100話の大台まで書き続けることができました。

これもひとえに反応をくださる皆さまのおかげです。

この先もまだまだ話は続きますので、この先もよろしくお願いいたします。

 なかなか捕まらなかったフレデリクだが、ソフィーと一緒であればインタビューに応じるとのことだったので、ハッサンとジュスティーヌで二人の元を訪れていた。


 ソフィーは、フレデリクにしなだれかかり、「くすんっ、くすんっ」と言って、彼のハンカチを目頭に当てていたが、ハンカチは湿っているようには見えなかった。


「まずはお二人ともお忙しいところ、お時間をいただき感謝しております」


 ソフィーのファンを公言しているジャーナリズムクラブ会長のハッサンが挨拶をする。


「ところで、『イケメン・美女名鑑』だが、あまりにも品のない企画ではないだろうか? 人を見た目だけで判断し、それに順位をつけるのはどうかと思う」

「はあ、確かにそういった側面もありますが、見た目だけではないかと。この名鑑をきっかけに名を売ることができて、将来の仕事につながったというケースも、過去には多々存在していますし」


 この皇子、イチャモンがあるならば、やる前にいいなさいよ。2位になったから文句をつけるなんて、あなたのほうがよほど品がないんじゃないの?


「それに、今回は選挙活動期間や投票の際に不正が行われたという噂もある」


 フレデリクは露骨にジュスティーヌを見ながらそう話してきた。


「う、噂ですか。すみません、自分は把握できていないのですが、どのような噂をどなたから聞かれたのでしょうか?」


「皆が言っている。あらかじめ自分の名前を書いた紙を大量に配布した生徒がいると」


 みんなって誰よ? 絶対にお隣のソフィーだけでしょ、それ言ってるの。


「お言葉ですが、殿下。そういった不正の可能性は低いかと。投票の前後から開票作業まで、生徒会の役員の方々にも立ち会っていただきましたが、その際には特に問題はなかったと思うのですが」


「そこまで言うのであれば、投票は無記名ではなく記名式にして、秘密性をなくし、すべての結果を公表したらどうだろうか? そうすれば不正防止になるだろう?」


 うわー、この皇子、絶対、恐怖政治をやっちゃう系のやばい人になるわ。第一皇子はこういう人じゃないといいのだけど。でないと、帝国は終わりね。


「ジュスティーヌ姫はどう思うのだろうか?」

「わたくしですか? 記名制には反対ですわ。投票の自由を確保するためには秘密性は必要でしょう。それこそ、後でだれに投票したのかわかるようになると、いらぬ軋轢を生むのでは?」


 隣でハッサンがうんうんと頷いてくれた。


 わたしが「それでは不正ができなくて困りますぅー」と言うとでも思ったの?


「…………2位じゃ、2位じゃダメなんだ。何とかならないだろうか?」 


 はあっ? 散々人の不正を指摘しておきながら、今度は不正を持ちかけると?


「アル兄は3年連続1位だったのに、帝国の皇子である僕が2位だなんて。その相手となるかもしれない聖女候補が2位だなんて、世間は納得しない!」


 世間というかあなた方が納得できないのでしょ?


「お気持ちはお察ししますが、これは単に自分が好ましく思っている人や憧れている人に投票するだけのことですので、大げさに考えすぎではないかしら? 2位だって十分すごいのでは? わたくしの兄なんて我が国の王太子なのに、あなたのお兄様やユリシーズ先生の影に完全に隠れてしまい、3位にも入っていませんでしたわ」


 と、慰めつつも、確かに2位ではダメな気がする。一番高い山はエレベーター山だが、2番目はすぐに出てこない。同じく、一番長い川はナイロン川だけど、2番目は? 一番大きな湖はカルピス海だが、2番目はどこだろうか?


「……そういえば、ジュリアス会長はそうだったな……」

「でしょう? 兄だってそこそこのイケメンなのに、まっっったく人気がなかったようですわ。世間が納得するかしないかは、1位になるかどうかではなく、人気に見合った実力があるかどうかではないですか? とりあえず、とっとと質問にお答えください。でないとこちらで記事を捏造しますわよ。わたくし、悪女なので」


 実際にジュスティーヌはかなり面倒くさくなっていた。こんな話をいくらしたところで埒が明かないからだ。


「わ、わかったよ、ジュスティーヌ姫。ソフィー今回は諦めよう。君はまだ来年があるじゃないか」

「くすんっ、ジュリジュリはあたしの気持ちなんてわからないでしょー! せめて不正したことを認めて!!」


 くすんっと泣きまねをしつつも怒りをぶちまけるソフィー。


「えー、なになに、ソフィー先輩の好みのタイプは肉肉マッチョな日焼けした赤毛の男で、休日は彼とお魚釣りをして過ごすと」

「ジュリジュリ、ひどい! あたしが好きなのは色白で金髪のサラサラヘアのイケメンで、絶対に『わははは』って大声で笑わない白馬に乗った王子様なのに! お休みの日だってお友達と一緒におべんきょーして、超いっぱい自分磨きをしているのにー!」


 ふっ、ソフィーも単純だわ。結局インタビューに応じているじゃないの。


「そうなのですね。では、今はまっているのはお友達とおべんきょーすることですか?」

「えっと、今、あたしが好きなのは、『光の聖女と聖騎士王の真実の愛』ってお話なんだけどぉ、平民出身の聖女のヒロインが、学園でジュリジュリみたいな悪役令嬢にいっぱい意地悪されるんだけどぉ、王子様が助けてくれて、二人は真実の愛に目覚めて結婚するの!」

「だから、ソフィー先輩もフレデリク殿下のようなイケメン皇子様と恋愛結婚したいと?」

「やだもう! ジュリジュリってばぁ!! もおー、超はずいんですけどー」


 こんな感じで、なんとかフレデリクとソフィーのインタビューを終えたジュスティーヌたちであった。


 後はこの二人の記事を仕上げて、入稿するだけだ!

最後までご覧くださりありがとうございました。

お気に召していただけましたら、評価やリアクションなどいただけますと幸いです。

がんばって書き続けていこうと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。


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