表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プラーナの導く先へ ~崩壊した世界でネコとピクシーを仲間に、俺は英雄として生きていく~ ≪サンサール戦記エカム編第1部≫  作者: よろず屋


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/154

第39話 それぞれが得たもの

パワーアップ回

 藤野社長に奈良さんたちリーダーの連絡先を伝え、今後の方針などを話してもらうことにして、俺たちはサクヤ様に教えてもらった浅間神社に向かう。


 案内板が出ていたので、迷わず到着。車を鳥居の前に停め、石の灯篭が並ぶ道を進むとお賽銭箱が見えてくる。


「ん~ここにイワナガヒメ様がいるのかな?」


「もっと奥みたいね。多分ここまではニンゲンが進んでいい場所で、この先は本格的に神域になっているみたいよ。」


「ねぇねぇレベッカ、神域って神様がいる場所ってこと?」


「まぁそうとも言えるけど、どちらかと言うと限りなくロカ・プラーナに近い場所っていう方があってるかもね。普通のニンゲンだとここから先は入りがたいんじゃないかしら?」


「うぅ、レベッカ殿の言う通りだ。拙者はこの先に進んではいけないと本能が言っている。」


 福島さんが結構本気で嫌がっている感じがする。俺は何も感じないし、コッチーも無反応、ミコトも気にしてなさそうな感じがする。


「福島さん、ここで待ちます?サクヤ様のお姉さんってことだから美人の女神様だとは思いますけど…。」


「ハッ!?そうだ、そうに違いない。コノハナサクヤ様のお姉様…ムフフ」


「あんたらねー、全く。まぁいいわ。福島も少しはプラーナを使えるんだし大丈夫よ。それに煩悩が強すぎてロカ・プラーナに引っ張られることもないでしょ。」


 レベッカが呆れた声で言う。仏さまは性別がない感じだけど、人型の神様って女神様遭遇率が高いから、ついつい期待しちゃうんだよ。男だからさ、仕方ないね。


 早く行くよと言わんばかりにコッチーがニャーと鳴いて歩き出した。


 お賽銭箱が置いてある門のようなところを抜けて少し進むと、林の中に少し開けた場所があり、岩が複数個ころがっている。


 広場の中心に置かれている岩に輪郭がぼやけ薄い光を放つ女性が座っていた。


『待っていたぞ、ホオリ、コッチー、レベッカ殿、ミコトよ…』


 少し低めの、力強い、だがどこか落ち着く声をかけられる。


 女性は太い眉に強さを感じる目鼻、短めの髪、筋肉が詰まっていることが見ただけでわかる腕と足、均整の取れたシックスパック、放漫なバスト…


「あぁ、わたしの理想が…ここに…」


 ミコトがイワナガヒメ様を見て、うっとりとしている。


 福島さんは…、あ、完全に腰が引けてるな。陰キャには力こそパワー、筋肉は正義みたいな圧には耐えられないものがあるだろうし。


 さて、じろじろと見たまま黙っているのは無礼すぎるので挨拶しよう。


「イワナガヒメ様ですか?初めまして、高屋 穂織です。サクヤ様から?」


『そうだ、勇ましき人の子よ。そなたらのおかげで妹と交信できた。サクヤが御神体を使って霊山を抑える力を撥ね退けようとしているので、じきに我らの力も戻ろう。

 さて、道誤りし哀れな魂を救うための力じゃな。ホオリには大地に力を借りる(すべ)を、レベッカ殿には迷える魂を正しきマルガに還す力を授けたい。受け取ってもらえるか?』


「ありがとうございます。あのバイクを止めないと戦いにならないですから、助かります。」


「女神直々に頼んでくるんじゃ、受けないわけにはいかないわね。それに、この先もあんな風にあるべきマルガに還れない奴らがいそうだし、私には必要な力だわ。」


『うむ、我はここから動けぬ故、そなたらが力を振るってくれれば嬉しい。』


 イワナガヒメ様が指先をこちらに向けると力強い光が俺に、やさしい抱擁するような光がレベッカに向けて流れ入っていった。


『そなたの羨望のまなざし、我も嬉しく思う。ミコトよそなたには硬き力を与えよう。』


 さらにイワナガヒメ様からミコトの手甲に光が注がれる。革に鉄板を仕込んだ手甲の一部が岩のように変形した。


『コッチー、そなたはすでにその肉体に収めるられる力の限界を超えておる。ここより少しだけ西に行ったところに捨てられた八幡がある。そこに西大陸よりネコショウグンが来ておるはずじゃ。助力を請うてみよ。』


 イワナガヒメ様にはたくさんのものを貰った。丁重にお礼を言い辞去する。


 得た力を試す必要があるが、その前にコッチーの件を片付けよう。


 力が肉体の限界を超えている…強くなりすぎたってことか?


「レベッカ、さっきのコッチーの話だけど…」


「うーん、そこまで深刻には考えていなかったけど、アッシャーの場合、物理的な肉体があるから肉体に蓄えられるプラーナの限界はあるかもね。特にコッチーの場合、肉体サイズ自体が小さいし、魂もいびつだから余計に許容量が少ないのかもしれないわ。」


「じゃあさ、ねこショーグンって人に会いに行けば、コッチーちゃんはもっとパワーアップするってことでしょ!楽しみだねっ!」


 そうか、コッチーもパワーアップするならあの骸骨と戦うときに絶対活躍してくれるはず。前向きにとらえよう!


 浅間神社の西側は畑と林になっているので、少し戻りながら車で移動。近くまで来たが、それらしきものは無い。


 徒歩に切り替えて林の中を分け入って少し探すとさびれた鳥居が見つかった。


 特に本殿のような建物はなく、石碑がいくつか立ち並ぶ不思議な場所だったが、鳥居をくぐると明らかに雰囲気が変わった。


 石碑の中心部には身長130cmくらいの日本の足で立ち三国志に出てくるような鎧を着た黒猫がたたずんでいた。


『石長比売殿から聞いたのかにゃ。よくぞ参られた。勇ましき人の子らよ。』


「あなたが、ネコショウグン様ですか?」


『左様、我が猫将軍にゃ。ネコショウグンで構わぬのにゃ。そちらが風に聞く猫の怪か。なるほどにゃ。』


「かい?あっと、この猫はコッチーで、俺の相棒です。肉体がプラーナの量に耐えきれなくなってきているって言われまして…」


『そうだにゃ、このままではイカンだろうにゃ。我が眷属として招く故、応じるのにゃ。』


 コッチーは迷いなくスタスタと猫将軍に近づき、ちょこんと座った。


『そうか、手前も悲しき運命(さだめ)に身を置きし者。この先に進むには、次の段階に進むのにゃ。』


 猫将軍は優しい動きでコッチーの頭に手を乗せる。そして金色に輝くプラーナをコッチーに流し始めた。


 次に俺のスマホに何かを放り投げるしぐさをし、スマホにある妖術にて式を完成させよと告げ、消えていった。


 ピコン!


【軍神:ネコショウグン(小)を仲魔にしました。】


 とアクマデバイスに表示されている。


 俺はコッチーを見ると、コッチーもこちらを見て頷いた。覚悟は決まっているってことか。ならやるしかない!


 俺はアクマ合成のメニューを選択。すると以前と同様に長い白いひげを生やした老人が登場し喋り始めた。


『新たなアクマを手に入れたようだな。お主はアクマ合成ができるようになった。複数のアクマを一つに合成し、より強力なアクマを使役できるようになる。

 だが十分に注意するがいい。自らを超える力は制御できない。アクマはいつもお前の背中を狙っている。』


 相変わらず不穏なセリフだ。コッチーに関しては心配は全くしていないけどね。


 ナビに従い、コッチーとネコショウグン(小)を選択。


 すると魔法陣が2つ地面に出現し、一方には先ほど見たより小さなネコショウグンが浮かんでいた。


 コッチーも魔法陣の上に移動する。そして俺は合成開始をタップした。


 魔法陣から光が立ち上り、コッチーとネコショウグンを包み込む。完全に光の中に包まれ、こちらからは見えなくなった後、魔法陣は徐々に近付くように移動をし始めた。


 2つの魔法陣が完全に重なり、さらに強い光を放つ。


 カッ!と目が明けられないほど強い光を放ち、はじけた。


 目を開けると、そこには先ほどと変わらぬ姿のコッチーが…いや、しっぽが二股に分かれている。尻尾の先には炎が灯っていた。


 いつものようにコッチーがニャーと鳴く。ちょっとだけ姿は変わったけれど、コッチーはコッチーのままのようだ。


 ピコン!


【バケネコはネコマタに進化しました】アクマデバイスから通知が届いた。

エンカウント:Lv?? 軍神 猫将軍 / Lv5 軍神 ネコショウグン(小) / Lv?? ネコマタ コッチー

パワーアップ回が少ないなと思いつつ・・・レベリングをしないで進むRPGという感じです


ぜひとも★評価・いいね・感想をお願いします!励みになりますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ