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プラーナの導く先へ ~崩壊した世界でネコとピクシーを仲間に、俺は英雄として生きていく~  作者: よろず屋


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第113話 世界

当作品の世界観説明回

【高屋 穂織の進化条件を満たしました。高屋 穂織は神魔人に進化しますか?】


 何度見ても意味が分からない。進化?神魔人?条件?ミコトも同じ?確かにアクマ達は他の悪魔と合成することで進化することが出来る。レベッカもコッチーも何度か進化してきた。だが俺達は少なくとも肉体は人間のはず。


 いや待て、自分について分からないことが起きたので、つい優先させてしまったが、まず何を確認すべきか、順番にやらないと整理がつかなくなる。


「す、すみません。ちょっと動揺しました。ミコト、ごめん。まずはカイトさん達の救援が最優先だ。レンさん、みんなは無事なんでしょうか?今どこらへんに居ますか?」


「そ、それが、カイトさんが…」


「え!カイトさんが!?まさか何か!?」


「え、えと、カ、カイトさんが全部倒してしまったと書いてありまして…」


・・・・・


 はっ!いけない、いけない。一瞬、情報の処理が追い付かなった。ミコトやコッチーもポカンとしている。


「レンさん、意味がわからないのですが…」


「あっハイ!ボ、ボクもよく分からないのですが、鹿児島の部隊の皆さんが追い詰められた、と、ところで、カイトさんが何か、よく、分からないようなのですが、スーパーパワーを発揮して天使をすべて倒したと…」


『スーパーパワー…ホオリちゃんが好きだったアメコミのヒーローみたいな?』


 ハンマー振り回して雷落とす金髪ロン毛のイケメンヒーローってか?いやいやいや、意味が分からないでしょう。


「とにかく無事ってことが分かって良かったじゃない。あの金髪ツンツン坊やもやるのねぇ。」


「で、でもカイトさんは力を使い果たしたのか、き、気を失ったままだそうです。お医者さんに、よ、よると命に別状はないだろうって、か、書いてありますが…」


 とにかくカイトさん達は無事なら救援は不要か。だけど目覚めないというはちょっと心配だな。一度、鹿児島に戻った方が良いと思う。だが、この人?神様?たちはどうしようか。


「みんな、優先順位を話し合いたいんだけど、どう思う?」


『今やることって、鹿児島チームと合流して状況を詳しく共有すること、ホオリちゃんとミコトちゃんの進化のこと、そちらのお二人のこと。この三点かな?』


「アンタら、この後どうするつもりなの?私たちの用事が終わるまで待ってられるのかしら。」


『そちらの情報も欲しいところだからな、待つのは構わん。ただ、儂らはこの島に渡ってきたばかりだ。あまり土地勘がない。』


「わたし達のことはさ!後でも大丈夫だよ。むしろ少し時間をおいてからゆっくり考えたり話し合いたいなって。ホオリくんどう?」


 うっ、妙に近いし上目遣いで見ないで欲しい。まぁ答えは決まっているけれど。


「俺も同感だよ。正直、進化とか意味が分からないし、落ち着いてからみんなの意見も聞きつつ確認したい。」


「と、と言うことは、一度鹿児島に、も、戻るということで良いのでしょうか?」


「アンタたちも付いてきなさいよ。」


『あまり人と関わりたくない。近くまで行くのは良いが集落までは行かぬぞ。』


 と言うことであれば、一度鹿児島まで戻ろう。


「く、車…7人乗りのワンボックスで、よ、良かったですね…少し狭いけど全員、の、乗れそうだし。」


「デカいのが一人いるけどね。アイツは走らせても良いんじゃない。多分車より速いわよ。」


 おいおい、相変わらずレベッカはひどいことをサラッと言うな。車の中で情報交換もできるだろうし、一緒に行くのは良い判断だったかもしれない。


「で、では、鹿児島チームに連絡を入れて、ボク達も、い、移動しましょう。」


 俺達はレンの運転で鹿児島に戻る。破壊神さま?は身長が190cmは確実にあり、ガタイもいいので少し狭そう。3時間かからない程度だが途中で休憩した方が良いかな?


「そう言えば自己紹介がまだでした!わたしは玉乃井 美琴です!」


 ミコトが挨拶する。そう言えばお互いの名前すら名乗っていなかった。さすが陽キャ、コミュニケーション能力が高いな。一番に切り出せるところがミコトの良いところだと思う。ミコトの言葉を皮切りに俺達も名前を伝える。


『儂はシーヴァルだ。今の時代で言うとインドやネパールといった土地を見ていた神だな。ずいぶん前にエカムを離れていたが。』


『私はヴェルディです。スカンディナヴィアの神の一柱ですね。シーヴァル様と共にドーヴェに行っておりましたが、この度、妹を探しにエカムに戻って参りました。』


 白髪の破壊神さまはシーヴァル、女神さまはヴェルディか。聞いたことがあるような無いような。


「ん?アンタら名前変えたの?」


『下手に魂の記憶を想起されても面倒ゆえ、ドーヴェでエカムと同じ名を使うわけにはいかんかったからな。』


『わ、私はこの島国で名前が知られすぎてしまっていたらしくて…私たち三姉妹全員ですね。』


『ああ、女神様だから有名なんですね。日本人って神様好きですし。』


 確かに。日本には世界中の神様を題材にした漫画やアニメ、ゲームが多数ある。もしかしたら地球にいたころの名前を聞いたら俺にも分かるのかな。少し興味があるな。でもヴェルディ様の様子を見る限り、あまり好ましくなさそうな雰囲気だし、聞かない方が良いか。福島さんだったら聞いていそうだな。


「エカムとかドーヴェって何のことですか?聞いたことがない言葉だなって。」


『ん?そこの妖精から聞いておらんのか?』


「いや、何言ってんのよ。私たちはロカ・プラーナにいたからアンタらが調べに行った先の世界のことは知らないわよ。女王様なら知っているかもしれないけど。」


『では、私がご説明しますね。』


 にっこり笑顔で説明を買って出てくれるヴェルディ様。うん、やっぱりすごい美貌だ。普通にしていると女神さまって感じの雰囲気だな。福島さんが居たらうるさかっただろうから良かったのかもしれない。レンは…お、結構照れているように見える。あまり女性に反応しないレンだけど、女神さまの美貌はさすがに魅力的に映るらしい。


 ヴェルディ様によると、世界はプラーナの力で広がり続けている。今、俺達が存在する次元でも宇宙は膨張を続けていると言われているが、それとは別の広がり、いわゆる異世界と呼ばれるような別の次元にも広がり続けているらしい。


 俺達がいるこの世界は“エカム”と呼んでいて、次の次元は“ドーヴェ”、そして“トリーニ”、“チャトヴァーリ”と続く。“チャトヴァーリ”は最近になって観測された世界であり、その先はまだ分からないそうだ。


 シーヴァル様たちは邪神大戦のあと、地球が癒され、新たな生命が芽吹き、人間が生まれたくらいの時代にプラーナの進む先を調べるため、“ドーヴェ”に渡った。しばらくすると“ドーヴェ”にも生命が現れ始め、俺達と同じような二足歩行の知的生命体(姿が必ずしもこの世界の人間とは一致しないが、人間と称する)が生まれるようになった。そして、その人間たちの魂は“エカム”からプラーナ・マルガを通って流れてきたものだと分かった。


「それって異世界転生というやつ?」


『ごくごく稀に、エカムの記憶を少しだけ持った者が現れることもあります。ですが、基本的に魂自体はエカムを循環しており、何度も人として生まれ変わっているのです。そして、一定の強度を身に着けた魂だけが次の世界に渡ってくるのです。そのため、記憶を持っていると言っても、前回の記憶だけと言うよりは、何度か巡った人生の断片を覚えている状態なので、ちぐはぐな記憶をお持ちになっていますね。』


 と言うことは、「転生したら○○でした」というのは存在しないのか。まぁあれはさすがにファンタジーの世界ということか。いや、今の状況も十分にファンタジーと言える。プラーナを使った魔法みたいなものが飛び交っているし。

エンカウント:Lv99 破壊神 シヴァ / Lv99 時の女神 ヴェルザンディ

シヴァは女神転生で一番好きな神様。レベル表記をしていることには理由があります。


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