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健康・メンタルの鍛練編

「アンチ」が怖くて小説を投稿できない人へ

作者: 中将

 作品を書いてもコメント欄で炎上しているのを見ると投稿できない――。


 今回はこの問題についてコメントをブロックする以外の対処法について僭越ながら考えてみようと思います。


 作品を投稿したくない要因の一つとして「アンチや批判コメントが怖いから」と言う要素が大きくあると思います。


 しかし皆さんご安心ください。アンチの存在・批判コメントはむしろ「嬉しいこと」だということです。


 便宜上、「アンチ」や「批判コメント」などと書かせていただきますが、

 ある種の僕にとっての「支援者」ではないかとすら思っております。


 なぜそう思うのか今回は3点ほどその理由を挙げさせていただきますのでどうぞご覧ください。



1 価値観の多様化から反対意見が出るのは当たり前



 基本的な僕の考え方として「万人受けする作品を書くのは現代において厳しい」と言うのがあります。


 なぜなら現代においては若者世代のテレビ離れが進んでいることもあり、

 画一的に一つの趣味やスポーツ観戦に多くの人間が集中しにくくなっています。


 つまり、現代人の“ウケるツボ”と言うのがかなり多彩になっており全てを網羅するという事は不可能であるという事です。


 かつて、古代ユダヤ人の裁判サンヘドリンでは『全員一致の審判は無効』と言うのがかつての法としてあったほどです。


 これは全員一致は偏見か興奮の結果、または外部からの圧力以外にはありえないから、「その決定は無効だ」と考えているからです。


 文学で言うのであれば100人中100人が100点満点を一致して出すような作品と言うのは忖度か洗脳か催眠術の類だといっていいと思います。


 つまり、反対意見は存在して当たり前であり、「評価100点だらけの作品」の方がむしろ「評価を買収しているのでは?」と疑うべきなのです。


 批判されている状態と言うのはむしろ作品としては正常な状況であると僕は考えます。



2 批判コメントは、むしろ“コメントなし”の「無味乾燥な文章」よりは良い状態



 やはり一番恐れることは烈火のごとく怒ったようなコメントや、

 批判コメントでしょう。


 自分が丹精込めて書き上げた文章が批判されたり低評価の嵐になってしまう事は、

 自分の子供やペットがイジメに遭ったような心の痛みを伴うと思います。


 ただ、コメントを書く側としても基本的にエネルギーを使ってコメントを書いているわけですから、


「どのような形であれその人の心に火をつけた」


 とも評価できるわけです。


 僕は批判コメントが来るより、むしろ何かに配慮しすぎるばかりに「無味乾燥な文章」になっていないかの方を恐れています。


 ごく当たり前のことを書き続ければ批判コメントは来ませんが、誰の心にも火を付けないために評価も付きにくいわけです。


 無味乾燥な文章を書いて公開するのは、極端な話をするなら考えている時間や書いている時間の無駄だと思います。


 僕はどういう形であれ、読者の皆さんの心に小さくてもいいので火をつけたいと思っています(誹謗中傷で構成されている文章は流石に問題だと思いますけどね)。


 この点一つとっても、「アンチや批判のコメントが付くのは意義のある作品」ともある種捉えることが出来るわけです。



3 「批判」は成長のチャンス



 批判してくる方の中には「この文章はそう言う意味じゃなかったのにな……」

 という事もあります。


 読み手側の読解能力に問題がある場合もありますが、

 書いている側の表現方法にも問題がある確率の方が高いと思います。


 読者側との「ズレ」が見つかった際にはご自身の表現能力を向上するためのチャンスだと捉え、見直すことが大事だと思いますね。


 また、正当な指摘であるケースもあります。

 それをちゃんと受け入れて咀嚼することももちろん大事だと思います。


 痛烈に批判されることも辛いこととは思いますが、それは一つの成長チャンスだと捉えていくことが重要だと思います。



◇攻撃的なコメントへの返信方法


 

 「コメントが恐れるに足りず」という事が多少はご理解いただけたところで、

 次に「攻撃的なコメント」に対する対処法をお教えしたいと思います。


 そう言ったコメントを見つけた際にまず思う事は、


「書いている方は今、心境が追い詰められているのかもしれない」


「若しくはイライラしていてカルシウムやビタミンが足りていないかもしれない」


 などと書いてくださった方を心の中でまず労わってあげることです。


 基本的にネットにおいて匿名で攻撃的な投稿をしている方々はリアル社会で疲れている方がほとんどだと僕は思っています。

 ある種の配慮をしてあげることで返信するコメントも柔らかくなるという事です。


 あまりにも攻撃的な人格攻撃であればブロックの必要がありますが(これまで僕は通算0回)、なるべく返信した方が自分の成長にも繋がります。


 では、具体的にどう返信すれば良いのかと言いますと、僕がやっている方法としましては、


1 怒っている箇所に対して謝罪

⇒ 書いている方の信条に反することから怒っている可能性が高いために、

 兎に角謝罪をすることが大事です。


2 自分の意見が誤解されているなら訂正

⇒ 全く自分の意見を勘違いして見当違いの議論をしている可能性があるので、

 誤解を招く表現をしてしまったことに対する謝罪をするとともに訂正してみることが大事だと思います。


3 自分が至らなかった場合には、これから勉強しますと相手を立てる

⇒ 純粋に書き手側の勉強不足である可能性があります。その際には相手の方が適切ですのでこれから成長していく姿勢を見せることが大事になると思います。


 怒っている相手の方に対してはとにかく1回は謝るコメントを入れることで怒りを鎮めることが大事だと思います。


 謝られれば相手も溜飲が下がる可能性が上がります。



◇一番困るケース



 最後に作品を投稿していた中で一番困る場面を語っていこうと思います。


 僕として一番困るのは、「怒っているコメント」が付いていることでは無いんですね。


 作品全体として、平均評価数が低い状態で、コメントが付いていない場合です。


 これは、何が悪かったのか「推測」するしかありませんからね。


 トライアンドエラーをして前進をしようと試みている身としては、マイナス方向に行きたくないわけです。


 しかし低評価でコメントが付いていないと「勝手に何が悪かった予想」をして、それが間違っていれば、「明後日の方向に改善する努力」をしてしまうという事です。


 ☆1個付けられることは別に何とも思いません。


 後学のために是非とも何かしら「刺さらなかった理由」について、お手数をおかけしますがご教授していただければと思います。



 今回は「アンチコメント」について個人的な考察と対処法について考えてみました。


 これで少しでもコメント欄が怖くて投稿できないという方が減ってくれればと思います。


 皆さんはどういった対処法や心構えをされているでしょうか?


 よろしければ教えていただければと思います。


※ちなみにコメント欄を閉ざしてしまう事は成長の機会を失うためにあまりよくない行動だと思っております。

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― 新着の感想 ―
[一言] 全体的に考えていることが似てると感じましたが、特に最後の一文は考えていることは違っても凄く納得です。 他ジャンルではそうでもないのですが、エッセイの場合コメントを閉ざしてる時点で評価対象から…
[一言] 私の場合、アンチな感想が届いたら「この人はこういう芸風なのね」と思ってますw
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