可もなく不可もなし元王女と、隠れ鬼の攻略対象者
「可もなく不可もなし王女の茶番劇」→「可もなく不可もなし元王女と、流行遅れのヒロイン」→「可もなく不可もなし元王女と、奥の手の悪役皇女」の続きです。
3作品とも読んでなくても分かるようには書いたつもりです。
4作品目にして主人公やっと恋愛モードに…!?
乙女ゲー系のラノベの何がハマるかって、それは攻略対象者のラインナップだろう。
王道は品行方正な王子様キャラ、いや、ツンデレ俺様系も王道か?!あとはインテリ眼鏡キャラも外せないだろうし、年下ワンコ系も小悪魔系美少年も堅物寡黙男子も王道か。いずれにせよ、見た目や第一印象とのギャップに乙女達は沼るのだ。
そして極めつきは、隠しキャラ。大抵がヤンデレな気がする。溺愛ルートだし顔良しだからヤンデレでも!と現実では受け入れられないところも良い。妄想だからこその受容であり需要があるのだ!!
私は乙女ゲームをやったことがないから好感度上げとかは分からないけど、イベントとかで親密度上がるんですよね??定番イベントはやっぱりーーー
「ーーーメアリー、」
あら皆様、ごきげんよう、メアリーです。
はじめましての方もいらっしゃる?このシリーズを全部読んでくださっている皆様もメアリーってだれ?とお思いでしょうからお答えします。私の名前、第4話目にして初公開です!!今更感すごくなーー
「メアリー、無視するなら口付けーー」
『ーーッハ!!なんでございましょう殿下ッ!!』
近い!!近い近い!!距離感バグってませんか皇子!!
「顔に何か、塗ってる?」
『は?!か、顔に何か…?い、いえ特には…』
「そうなんだ。肌、綺麗だなと思って」
な、なんなんですか唐突にそんな…褒めても何も出ませんよ?!
いやまあこちとら顔立ちも体型も髪色も目の色も全てが可もなく不可もなしなんで肌くらいは清潔に保ちたいと思ってって近い近い近い近いぃぃいい!!
あまりの近さに、顔ごと視線を横に向けようとするも、なんと私の頬に皇子の手が添えられて叶わなかった。
ねぇ目だけ動いちゃったよねぇ目玉動く人形みたいじゃないか私大丈夫そう??
「なんで、そんな普通でいられるの?」
『ふ、普通とは…?』
「一族の中でも、断トツで顔が良いって評判だし、自覚もあるんだけど」
ええ、ええ、そうでしょうともそうでしょうよ。周辺諸国からも帝国はキラキラ超絶美形皇室ファミリーとして有名ですしその中で貴方様が最もお美しいこともね!!
でも、うーん、私にとって皇子は外国人のような感覚なのである。まあ皇子は帝国人だから私から見たら外国人なんだけどさ?我が祖国と陸続きのお隣さんだし人種的には近しいわけだし、あと外国人って言葉はこの世界で今のところ聞いたことがないし。
でも前世の感覚的には、イケメン洋画俳優を見てほお~って美しさに関心する感じなんだよなあ。
「メアリー?聞こえてる?」
『聞こえてます聞こえてます!!』
答えられないでいると耳をすりすりされる。やめい!変な気分になるわ!やばいやばい邪念飛べ!あ!念仏唱えるか!なんみょーほーれーげーぎょー…なんたらー…かんたらー…なんちゃらー…え、分かんない分かんない私前世は無宗教な家庭だったよ多分。
というか、なにこの状況、おかしいでしょ!!
そう、私達、一応というか今のところ私がいろいろしでかしたり皇子は元々人気あったりで、帝国一のビッグカップルなわけだけど…夫婦揃って仲良く只今、誘拐されているのである。ハハハ。フフフ…
いやいやおかしいでしょいろいろ一番おかしいのはこんな状況下で傍から見たらイチャイチャしていることだよ!!
「…くすぐったかった?」
意味不明な状況に笑うしかなくて笑ったら、我が 耳が解放された。ついでに離れてくれないかな皇子そんなじっと至近距離で観察しないでください怖い怖い…
『い、いえ、おかしいな、と思いまーーあ、』
うわ私無意識に母語で喋っていたよマジか皇子も普通に帝国語で返していたから今気づいたよ。
私、自分で思っている以上に、動揺しているらしい。そりゃそうか。誘拐だもの。
「すみません、私、祖国語で、話していました」
「いいよ。話しやすい方で。俺も話しやすい方で話すから」
えっと、ですね、茶番劇から読んでくださっている皆様、お気付きでしょうか?そう、なんか最近二人になるとこんな口調なんですよ皇子。これが本性なのか、何かしらの目的があっての演技なのかは分からない。後者だったら怖すぎて目的知りたくない。ひえー。
あ、念のため、皇子のイメージ壊してしまったのであればゴメンナサイ。作者にクレーム入れてください!
『では…お言葉に甘えさせていただき、』
「うん。敬語もいらないから」
『それは、』
「それから今回のこと、謝らせてほしい」
それからどれから…?うん、最近気付いたこの皇子、自己完結型タイプで話めっちゃ飛ぶんだよね。
どうやら第一皇子である義兄殿下一派が私の誘拐を企てているとの情報を得てそれに乗ってみたらしい。うん、それでなぜ貴方様も一緒に捕まられに来たのでしょうか??
この帝国は、私が思っていた以上にややこしい国なようである。
あ、ちなみにはじめましての方へ、私は水面下で敵対していた帝国へ嫁いできた王女だった者です。戦争に巻き込まれそうになり一芝居打ったり、ヒロインちゃんと悪役皇女ことお姉様を発掘して愛でたり、なんやかんやしていたら悪目立ちしていたらしい。転生先が楽しすぎてちょっと、いやだいぶ私はしゃぎすぎた!!
そう、私が転生してきたらしいこの世界は、ラノベらしい中世ヨーロッパ風の世界観なのである。無論、戦争もあるが、魔法はないしモンスターもいない。やはり残念である。
いや、だからといって刺激が欲しかったわけではない!”可もなく不可もなし王女”と言われていたくらいに捨て駒としての価値しかなかった私がまさかまさかの誘拐!利用価値上がっちゃったのか!?
とはいえ、命を狙われるとか身代金要求とかの誘拐ではなかったのでこんな風に謎のイチャコラしているわけで。いや、惚気とかそんなのではない断じて!もう例の皇子脚本の仲睦まじいアピールタイムのお陰でなんか慣れちゃったよね。慣れって怖い。それでもこんな近距離の戯れは初めてでしたのよ怖いですわ!!皇子これは一体何の企みでして??
『あの…それで、これからどうするのでしょうか?』
「もう少しすれば、来るよ」
『それは…助けが来る、ということでしょうか?』
「いや、しばらく観光でもしようかと思って」
…はい?シバラク、カンコウデモ、シヨウカト?
「まあ、新婚旅行だと思えば」
いやいやいやいやハネムーンが誘拐先ってそんな…
一人混乱している中、ボロい空き家のドアがギイィと音を立てて開いた。
「おまたせ~!」
いやいや、なんでそんな呑気なの側近くん。というかなんだかいつにも増して彼は愉しそうな顔をしているな…これは何かのフラグか?!
じゃあ行こうぜ~と、軽い調子で皇子の側近くんに連れられた場所は、隠れ家的なブティック。
側近くんと店員さん達によるコーディネート服に着替えたが、あまりにも浮いている。これで街中デートするんですって。いやいやないだろう皇子の顔面とオーラが強すぎて平民風の服がボロ負けしちゃってるんですって!!
「あの!親しみやすい、顔の良い男が、一番ねらわれ、ますよ!」
「え~?じゃあどうしろってんだよ~」
「それは、あれですよ、えっと…言葉が出てこない……他の服、見せてください!」
口頭説明はまだ私の帝国語力的には無理!!学習能力も可もなく不可もなしな妃でごめんなさい!!
ということで、コーディネートさせていただきます!まずはこの見るからにお高そうなお上品なセットアップ、そして目利きが見れば分かるような高級な靴や腕時計や色付き伊達メガネ、最後は片耳に揺れる系の宝石ついた長めピアス!!
「いや~、これじゃあ超浮くぞ?」
『いいんです!ちょっと絡んだらヤバい人かも、と思わせるような服装が良いんですよこの場合は!』
「う~ん、帝国語で言ってくれないと分かんねぇよ俺」
「あの、説明、難しいので、とりあえず、着替えてください!」
コーディネート品を押し付けて側近くんと皇子を更衣室へ促す。
うん、皇子、めっちゃニコニコ笑顔だったな怖…私も皇子に合わせて着替えなければ…
うーん、そうだな…今回のキャラ設定は、金持ちチャラ坊ちゃんと、お坊ちゃまにいつも振り回されている苦労人侍女…うん、これでいこう!
ということで、私は高品質だけど超シンプルでクラシカルなワンピースとそれに合わせた小物、そしていつもアップしている髪はおさげにし、真面目ちゃん眼鏡を装着!
「わ〜、姫サマ、なにそのカッコー!」
うっわー、皇子、似合いすぎている、流石すぎる。普段とは違った方向性でキラキラしてますやん。私??しっくりきすぎて違和感ゼロですよ??
私の姿を見てほんの僅かだけ驚いた皇子は、すぐさま微笑みを浮かべて近づき、おさげに触れる。
『それで、今回の作戦は、なんですか?』
『え?いや…今回は明確な目的がないので特に考えてはないんですが…あ、設定はあります!殿下は、人の目を気にしない性格の裕福な商人子息で、私はその商家の使用人です!』
『なるほど、目的があれば良いのですね?』
なにやら考え始める皇子。
皆様、お気付きでしょうかパート2!皇子は我が祖国語を話す時には敬語になるんですよ?ヤバくないですか?ギャップ萌えというやつですの??
『では、目的は、今日一日見つからずに観光を楽しむ。というのは、どうでしょうか』
『見つからずに…』
「多分、そのうち義兄上の手先の者らが、この辺りにも来るだろうから」
目的作ったから作戦考えて?と言わぬばかりの表情で見つめられる。
うーん、もうそれそのまま作戦内容で良くないですか?だめ?うーん…あ、前世でのバラエティ番組っぽい感じにするか!
『義兄殿下の者達が我々を捕まえることができたのならば、義兄殿下の勝利。捕まらなかったら我々の勝ち。というような遊戯はいかがでしょうか?』
題して、隠れ鬼ごっこ大作戦である。かくれんぼ、ではないから見つけても捕まえられなかったら負けなのである!逃げるが勝ち!
「…勝敗だけか?」
『そうですね…何か賭けても良いかもしれません!あ、ですので事前に宣戦布告をせねばなりませんね!』
いやーなにこれ楽しくなってきた!フフフフフ…
「宣戦布告か…いいな。日が落ちるまでに我々を捕まえられなかった場合、俺の言い分を一つなんでも聞く。我々が捕まった場合はーー俺の継承権を放棄する」
……はい?ケイショウケン、ホウキ?は?え?はい?いやいや愉しそうになにやら書き始めてますけどちょっ、えっ、皇子ちょっと大丈夫ですの?!
「これを、義兄上に」
「いや~、マジか~姫サマ、これ帰った後にアイツから説教喰らうやつだぞ~!」
側近くんは愉しげに笑いながら皇子が書いた紙を持って去っていった。
…あれはもしかしてもしかしなくても、宣戦布告の紙でした…?え、マジであの内容で書いたんですか皇子!!護衛くんに叱られる未来しか見えないんですけど!!
『貴女は本当に…私にとって、使える人ですね』
さあ、行きましょうかと、ニコニコ笑顔で促された。
うん。いや、うん…使えると思われていることはまあ察していたけど、まさかこんな面と向かって言われるとは、ね……というか、今回の場合はあれですか、マジで継承権放棄したい感じですか?それとも逃げ切る自信があるから義兄殿下に呑ませたい何かがある感じ?皇子の思惑が分らない。
あーあ、どうせ、読者様は分かっているパターンでしょ?他者視点の会話劇とか書いてあってさ、それにキーワードとか出てきているんでしょ?まるで分かっていない私を見てヤキモキしてるんでしょ?やだやだ、高みの見物ってやつですわね?何様読者様ですわね?いつもお読みいただきありがとうございます!!
「気になるお店があったら、言ってね?」
そうは言ってくれたが、なにせ私は初めての体験なのである。祖国にいた時もお忍びなんて許されなかったわけで、全てが目新しくワクワクである!なんか、異世界ってよりは異国情緒感じてドキドキ楽しい!
というか、買い物したり食べ歩いたりさ、皇子のあまりの馴染みように、闇深い系皇子?実は市井で育ってとか?それか小ちゃい頃はやんちゃ坊やで城抜け出してお忍んでた系?などと考察してしまう。
「あ、これメイに似合うと思う。ほら、うん。かわいい」
「……あ、ありがとうございます…」
あの…今は主人と使用人という関係性なのでイチャコラやめてもらえません?設定ブレてますって!そしてちゃっかり愛称で呼んでいますけど私実の家族にもメアリーって呼ばれ…いや、家族との関わり激薄だったから名前で呼ばれていた記憶がもう定かじゃない…辛!
ぎこちなく微笑む私をよそに、皇子は実に楽しそうである。普通に買い物してるし、やっぱり馴染み過ぎだと思う。風貌以外ね。やっぱり金持ちチャラ坊ちゃんにして大正解だったよ、街のお嬢さんたちは遠巻きに鑑賞しているだけで近づきはしない。
「…日没まで、あと数分か。メイーー」
「ーー?!」
突然、ひょいっというオノマトペがつきそうなほどに軽々と、私は皇子に抱きかかえられた。
だきかかえ…え、お、お姫様抱っこだと…??とっ、とんでもない身体能力ですわね…?え?え?!何事?!そのまま走り出したんですけど皇子何事ですの?!
私を抱えたまま走る皇子は、一瞬だけ振り向き、ニヤリと口角を上げた。
う、うわ、あ…なんて表情だ…見上げたまましばらく見惚れてしまった。チャラ坊ちゃんの風貌も相まって、ミステリアスなキラキラで目が潰れそうだわ…
皇子は追手を翻弄するように路地を駆ける。
いや、熟知し過ぎでは?やはり市井で暮らしていた系ですか?抜群の安定感ではあるが、申し訳なさ過ぎてとりあえず舌を噛まないように皇子の腕の中でじっとする。
郊外へ、林の中へ。木々の間から陽の光が少しずつ消えていく。
そっと降ろされ、そのまま流れるような動作で手を引かれる。
少し開けたところへ連れていかれ、この街が他より高台にあることが分かった。
ぽつりぽつりと明かりが灯り始め、綺麗だなあ夜景懐かしいなあと思っているうちに、完全に陽は沈んだ。あ、我々の勝利である。
『殿下は…一体、何をお望みなのですか…?』
思わず、尋ねてしまった。
あれだ、夜景を前にして気分高まっちゃって言っちゃうあれだ。まあ、どうせ笑ってはぐらかされーー
「ーー義姉上を、皇太子にする」
………はい?アネウエ…コウタイシ…??は?え?はい?いや、いやいやちょっと待って待ってちょっと、え、皇女って皇太子になれるんだっけ…?え、ツッコミどころはそこじゃないって??
「あと、実は俺は、転生者なんだ」
「………?、?!!?!!?」
ふっと表情を崩して笑う皇子。
「すごい顔。いきなりごめんね。でも、転生っていう言葉の意味は、分かってそうだね?」
『…う、生まれ変わる前の…記憶がある、と、いうことでしょうか…?』
「うん。信じられないかもしれないけど、こことは全く異なる世界で、魔法っていう摩訶不思議な力で魔王を討伐した、そんな記憶がね」
魔王って言っても、分からないかと薄く笑う。
魔王って…マオウ?え、あの魔王??は?え?え?!皇子まさかの無双系ラノベ主人公!?は?!えぇええーーー!?他ジャンルからの転生ってあるの!?
って、いや待って待ってこれ、本当?冗談?作話?分らない。意味が分らない。というか、それを私に言ってなんの意味が?なにを期待されている?
『あの…なぜ、そのようなお話を…私に、打ち明けてくださったのでしょうか…?』
「さあ、なんでだろ?」
いやいやいやいやそんな可愛く小首を傾げて誤魔化そうたってそうはいかないはずだけどなにそれ可愛いんですけど何事!!!!!いや騙されるな私!!しっかりしろ私!!見極めるんだ私の異様な視力で!!
訝しむ私を見て愉しげに笑っていますけど皇子ちょっと…いやもう本当にマジで、分らない…この人は一体何者なのか。
近づけば近づくほど、分らない。見えているはずなのに、そこにいるはずなのに、手が届かない。捕えられない。強敵すぎる…いや、戦う相手ではないか?でも私悪役だったらもしかすると…国外追放エンドとかある?!きゃー!なにそれ楽しそう!憧れのスローライフとかできちゃう?!
そうして、私は多すぎる情報量を、皇子は再び私を抱えながら、我々は無事に帰還したのであるーーー
「みっともないですよ、義兄上」
「うるさい!なぜなんだ!俺はお前こそが皇太子に相応しいと思っているのに!というかなんなんだあのふざけた宣戦布告は!!逃したとの報告と一緒にアレ届いたんだぞ?!勝敗関係なく結局お前は継承権放棄することになっているじゃないか!!」
「義兄上、負けを認めてください」
「俺の作戦を上塗りするような策を講じやがってお前ーー」
「ーー義兄上。もう二度と、メアリーを巻き込むような策はお考えにならないと、お約束いただけますか」
「……くそッ、なぜなんだ、あんな、あんな可もなく不可もなし……ッやめろその顔!分かったから分かった約束するから!!虫ケラを見るような目を向けるな兄ちゃん泣いちゃうやめて!!」
ーーー”可もなく不可もなし元王女”が、皇子と共に誘拐されたらしい。
そんな俄には信じ難い噂が、帝国をはじめ諸国に広まっている。
いえ、噂ではありません事実です!あ、でも誘拐されたのは私だけで、皇子はなぜだか付いてきたんです!本当です!って言ったところで誰一人として信じてくれないだろう。だってみんなが知っている皇子はそんな御方ではないのだから。
そう、猫被り皇子は、実は、というかやっぱりヤバい人だった。義姉を皇太子にと望む理由を帰る道中に恐る恐る聞いてみたら、足りないものがなさすぎてつまらないからというヤバい返答があった。怖すぎて真意は聞けなかった。意味が分からない。闇深すぎる…
…あー!分かったよ!あれだ!この皇子は難易度マックスの隠しキャラである攻略対象者だ。
ヒロインちゃんのピュアパワーで穴だらけの皇子の心を愛で埋めるんですね無色だった皇子の世界を愛で染めるんですねそうそれだわ!!がんばれヒロインちゃん!!わたくしは好感度上げを邪魔する悪役ですわね!?フハハハハ!!
他力本願で能天気な私は、ファンタジーなフラグが爆誕していたとは知らずに、いつも以上に妄想の世界に浸っていたのであるーーー
気づけば4作品目でした…もはや短編なのか?
次からはR15に入りそうなのでヤバそうであればムーンライトいくかもです。え、そんなハードなつもりはないですけども…!