魔神の城編7話
7話
「ああ、ちょっとばかし、ようがあってね城に行く」
「ゴルマの城に行くんなら、良いことを教えてあげるわ」
「おせっかいは、やめとけ……ウィ。おお、そうだ姐ちゃんたち酒持ってるか?」
「いや、酒なんて持ってない」
「いい加減にしておくれよ、わたしゃ酒が嫌いなんだ。酔っぱらいのあんたも……」
「ああ……。一緒に居てよくもまあぁ……今頃」
「あふっ……。ドコを触ってるのさ」
なんだかなぁ~。
自分の手で乳房を揉む手を払いのけた。
「条件付きだ、そしたらオマエ、おせっかいやいてもイイ〜ウィ」
「あたしゃおせっかいなんだよ。城の塔に幽閉された男を助けるんだ。あの男なら力になる。きっと助けてくれる。救ってやってあげて」
「おい、まだ条件を言ってないぞ……。城の酒蔵から酒盗ってこい、そしたら……。まえに行ったヤローは、行ったきり帰ってこねぇ。あてにするからなっ。ホントに酒ないのかウィ〜」
「ない。その幽閉された男は城のどの塔に?」
「ホラ、ココから見える城の一番高い塔だ」
「あのなぁ〜。城にいい酒がたくさんあるんだ。そいつを盗ってきてくれ、ソレまでその走鳥をあずかってやる。このまま行けば走鳥は奴らに食われるぞぉウィ〜」
「食われたら帰りが困るな。ドナ、降りよう」
「チンポ頭、こいつを頼む。酒は盗って来てやる。こいつを食うなよ」
「大丈夫さ、わたしらは草食だ肉は食わない」
「あの塔のにか。さて……」
「ノノ、走鳥に羽が有るのにな、飛べればイイのに」
「無理を言うな。行こうドナ」
「酒待ってるぞ!」
「気をつけてね」
「ノノも思ったんだ、酔っぱらいの方。アレの頭はチンポだよな」
「他にナニに見える」
∇
「おねえさん、チンポってなに?」
「メコ、オレがあとで見せてやるよ」
ポカッ
「痛え誰だ!」
「その子のオヤジだガキ、娘に変な物見せるなよ!」
∇
二人は徒歩で城の門へと続く石の細い橋まで来た。。
「城の門番は居ないようだな」
「扉も、ないじゃないよぉ。なんであんなに手薄なの?」
ズッガガガバーン
「ナニっ橋の上に!」
不自然な雷音轟き。数十の魔物が現れた。
「俺等を倒して城の門まで行けるかな」
「あら、武器を持った魔族の兵が団体さんで現れたわ」
「来たね、ザコども。ドナぬかるなよ!」
グオァアアア
「行くわノノ!」
あたいの槍術なめるなよ。
あ、ノノが先に。
細い橋だ、相手が大勢でも、コチラが有利。
細いと言っても4体くらいに囲まれるが、ドナが横に付き、前には出さない。
ガァ〜
落とせるやつは橋から下に。
谷底の城の下にまだ底が下は真っ暗だ。どんだけ深い。
ヌガァア
ガァッ
∇
「おねえさんか、踊ってる?」
「ガキども、アレは武踏の舞だ。あの楽器を武器に見立てて戦いを踊りであらわしてる。俺は若い頃都で旅芸人が剣を持って舞うのを見た。あの人の舞は美しい……」
「ワシも何処かの町で……。あの娘のように美しかった。あの娘、似てなくもないなあ。ワシが見た吟遊詩人の孫かなんかかなぁ? アレはワシがずいぶん若い頃だった。また見れるとは……」
「おじいちゃん、なんで泣いてるの?」
「懐かしい……また、見れるとはな」
「ノノとドナは怯むことなく魔族の兵を、だが多勢に無勢。ハアハアと息をあげるノノ・ナンムの前に」
∇
「あいつ、羽がある!」
剣を背中の鞘におさめてノノ・ナンムは有翼魔兵に素手で飛びかかり剣を叩き落として、橋の下に組み合った二体は落ちた。
が、有翼魔兵は羽を開き飛び上がった。
飛びながらノノ・ナンムは相手の背にまわり首に手をかけ。
「城の上まで飛べ! おまえの首の骨へし折るぞ」
「ノノが、飛んだ。ココはあたいだけかい。クソぉだぁああ!」
「ノノ、ココはあたいが!」
魔兵が塔まで上がる。
「よし、あの一番高い塔まで、ナニ」
有翼の魔兵は、塔の上まで来ると反転して油断してたノノ・ナンムを背から落とした。と、ノノは魔兵の頭の角に掴まり足しを胴体にからませた。
魔兵は、そのまま急降下し、城の最上階の屋根に。
「コノヤロー!」
落ちる瞬間に体を入れ替えたノノ・ナンム。
魔兵は頭から落下。
魔兵の体が、クッションになったのでノノ・ナンムは、無傷で着地。
魔兵は一度立ち上がったが、そこへノノ・ナンムの長剣が抜かれ首へひと突き。
「ああ、もうちょい言うことを聞けば……」
塔を登らないと。一番高い塔は、横に。
見上げると塔の窓が見えた。
ノノ・ナンムは、塔を登り塔にある窓までたどり着いて、中に。
陽がさしてない谷でも昼間なのでその暗い部屋の奥が見えた。人が吊るされてる。
「おい、大丈夫かい? 私はあんたを助けに来たんだ」
つづく




