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魔神の城編5話

5話


「あのさぁブサイク。あの二人が良いもの持ってるってなんで知ってんだ」


 ドナは槍先を倒れた男の首に触れさせて。


「聞いたんだ、ガキがネロ石持ってると」

「誰に?」

「知らねぇ。むこうは俺ら知ってたが。分前をくれりゃいいこと教えると」

「そいつはどんな奴だ?」

「丸顔で目がデカいひょろっとした奴だ。耳もデカかった」


「だってさ、シュロたち知ってるか?」


「多分あの男だ。ナラ、なっんて名だっけ?」

「ターナンよ。ノノ・ナンムさんの相棒だとウソ言ってた」


「え、私の相棒。その人相からしてターナンに間違いないわね。あんたたちネロ石持ってるのか」


「そのコロロ族の兄妹は、あんたを探してたんだ」


「はい、ダーマ谷の城に行っていただけないでしょうか」


「げっダーマ谷の城だと。誰があんなトコへ」


 倒れてた二人が起き上がり。


「姐ちゃんたち、すまねぇ。ずらからしてもらうぜ!」


「おい、てめぇら俺を……」


「行っておしまいブサイク。今度、あの子らに手を出したら、生かしちゃおかないよ!」


「あ〜おっかねぇ姐ちゃんだ。おい待て、てめぇら、長兄の俺を」



「おねえさん、ノノ・ナンムは、お腹こわしたのにお店にお金払ったの?」


「そうね……あとで取り返したかもね」



「ダーマ谷の城へ行ってどうするの?」

「ボクたちの母が、バララギバチに刺されて危ないんです」

「ああ、なるほど聞いたことはあるわ。城にはどんな毒にも効く薬があると」


「お願いします。その代金は、このネロ石で」


「おお、デカいな。それ、原石でも売りゃかなりいい値がつくぜ。ノノ……」


「ああ、だね……。しかし、なんで私を。ソレが有れば他にも行きそうなの居るだろ?」


「村の長老があなたならと」

「長老? 私にコロロ族の知り合いは居ないけど」

「長老は旅人だったので、ドコかでノノ・ナンムさんの噂を聞いたんです。村の子どもたちに武勇伝を聞かせてくれました。偶然でした。村に来た旅人がこの町にノノ・ナンムさんが居ると。それを聞いた長老が、家宝の原石を持って行けばと」


「そうか、良い長老だな……。それを出せば私は行くと」

「はい」

「しかしな、私はカネの亡者じゃない。いくらカネを積まれてもやらない仕事もある」

「ダーマ谷は、ダメですか?」

「そんなコトは言ってない。おい、ドナ。あんたも行くよね」


「え、あたいも」


「この石で足りるならドナさんもお願いします」


「足りるさ、それなら……。ちょうど冒険がしたかったんだ。それにノノと一緒なら。行こうダーマ谷へ」



「おねえさん、二人の兄妹はどうなるの?」

「町においてくの?」

「そしたら悪者が来てまた襲われるよ」


「大丈夫よ、ノノ・ナンムたちはコロロ族の村により、子どもたちは村に。で村の走鳥に乗ってダーマ谷へ向かうの」


「走鳥?」


「馬みたいに足が四本ある鳥で羽は有るけど飛べないの。今は絶滅しちゃたからね。食べると美味しいのよ」



「ノノ、コイツならすぐにダーマ谷へ着くな。速い速い。あたいはこんな速い生き物初めて乗ったよ」

「ああ、私もだ。でも、ニ頭ならもっと良かったな」


 二人は一頭の走鳥に並んで乗ってる。

 背の高いドナは後だ。


「まあたった一頭の走鳥だからねぇ貸してくれた村長に感謝だ」



 すぐに谷に着いた。


 ダーマ谷の空はいつでも厚い曇におおわれてて昼間でも薄暗かった。


「ダーマ谷の城は魔族の城だよな。名は知ってるドナ?」


「あそこは魔族の王の城だったと聞くけど。名はその滅んだという魔族の王の名でゴルマ城だったと」


「ゴルマか、聞いたことがある。でも、あの魔族どもは滅んだのか? ヒト族が増えて谷に引きこもったんじゃないのか? そういう話しも聞いた」

「さあね、あたいは、こんななりだけど魔族じゃないし、魔族に知り合いも居ないからよくわからないよ。ヒト続に魔族と言われるのがイヤねたまたま目が一つ少ないだけじゃない」

「私も、ヒト族が自分たちと違う族種を異形とか、呼んでるのは気に入らない」

「ああ、なんでヤツラは虫みたいに増えるんだろうな」

「寿命が私らと違い短いからな。産めよ増やせよで、やたらと子どもを作るからな連中は」

「ああ、ある種の族なら混血も作れると聞いたよ。ノノ、あんたもヒト族と子孫を増やしたらどうだ。ナンムはもう居ないと聞くわよ」

「子どもか……。気が向いたらね」


「ノノ、なんだろう黒い霧が出てきた」

「もうダーマ谷だ、油断するなよ」


「この霧、動いてないか。なんか、あたいらと同じ方向に」

「霧が、走った!」


 ノノ・ナンムたちの前方へ、黒い霧が集まって形を作り始めた。

 ソレは生き物の様にうごめく形状しがたい形だ。

 中央に目のような光が二つ。


「ナニしに谷に来た?」


「霧が喋ったわノノ」

「聞きたいのなら、そっちから名乗りな!」


「私はゴルマ王の使いだ。名はシケー」


「城主の使い? 丁度いいわ。私たち城にようがあるのよ案内してくれる?」


 と、言ったら霧があたり一面にひろがって真っ暗になった。

 あたしらの頭上にあの光る目が、開き。


「ナニを寝ぼけたことを愚か者め。死ぬがいい!」


 と、言って黒い霧が散った。


 するとバサバサと羽音が聞こえた。


「ドナ、走鳥を岩陰に」


 言ってノノは、走鳥から降りると。羽音の正体が。

 黒い翼を持った小鬼の群れが。


「魔族のザコどもだ!」


 ノノは長剣を抜いた。

 あたいは走鳥の鞍に付けた槍を手にした。


              つづく 

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