「復讐編6」
「復讐編6」
城の最上階のバルコニー広場。
「ロードン様、囮馬車捜索の兵が戻りました」
「で、ギガは」
「馬車のそばに殺られた兵士たちと、首を切られた大きなケモノが。そのそばで魔道士殿が」
「死んでいたのか……」
「はっ」
やはり。これではバレミアは。
「バレミアに未来はない!」
バルコニーの塀の上にヒトが。
「おまえは、レイ・ハリーオ。生きておったか」
「ああ、あんたのやり方か、バレミアの策か、知らないが、とにかく汚いやり方したむくいをうけるがいい」
「おお、わしは、おまえに会いに行くつもりだった。おまえへの仕打ちは、すべてわしの責任だ。わしを斬って、バレミアから去れ。レイ・ハリーオ」
「このくせ者!」
「やめろ」
「しかし、ロードン様」
「もう一人、くせ者だぜ、バレミアのロードン公。この城は手薄だな。簡単に忍び込めたぜ。少しばかり平和が長すぎたようだな」
「貴様は何者だ?」
警備兵士が、レイとは別の柵から現れた現れたリック・ライバーに斬りかかったが、簡単に斬られた。
「なんだ、貴様はレイ・ハリーオの仲間か?」
「だったらなんだ。殺れ、レイ・ハリーオ!」
柵から降りたレイは、走り不動のロードン公の横腹を斬り、後ろから背に剣を刺しぬいた。
剣先は腹から出た。
その剣先を掴んだロードン公は。
「魔道士ギガが最後にわしに……」
ドバーアァアアアーン
「レイ!」
ロードンが爆発した。
「レイ! 大丈夫か」
爆発でボロボロのレイ・ハリーオは壁に叩きつけられ、倒れていた。あたりにはロードンの腕は足や臓物が散らばっていた。
「リック」
「レイ、ナニも言うな、オレが助ける」
「リック……最後に……あ…えて…良かった」
「レイ!」
「くせ者だ!」
爆音で、城の警備兵たちや高官が。
「なんだ、さっきの爆音は」
「見ろ、あの服キレは」
「ロードン様の」
「なに、ロードンの」
レイを背負ったリック・ライバーが夜空に向かって指笛を吹いて。
「ザルアーの女神よ、レイを救いたまえ」
「貴様か、高官殺しの犯人は!」
「さあ、どうかな。そこのロードンに聞いてみな」
「なに、アレはウッ。惨たらしい。貴様がやったのか! あの者をひっ捕らえっ!」
つづく




