「復讐編4」
「復讐編4」
「君は何者なんだ? なぜレイを知ってる」
「部屋に」
パナ族の少年について行くと二階の部屋には黒髪の少女が居た。
見たとこヒト族に見えるが瞳はパープルだ。ヒト族にはいない。エルフか? 何かとの混血か?
「ロッシュ、その人は?」
「レイ・ハリーオの知り合いらしい」
「あんた、ナニしてんの『らしい』で連れてこないでよ。敵かもしれない」
「安心してくれオレは敵じゃない、レオの……親友だ。リック・ライバーという」
「そう。親友ね……」
「だから、彼女を捜している。一年前にバレミアに向ったとこまではつきとめた」
「そう、彼女はココに泊まっていたわ」
「キミらは葬儀屋に行ってレイのコトを聞いただろ。それでキミらを捜してた」
「葬儀屋……あのオヤジ、口がかるいなぁ」
「ロッシュと同じね」
「キミらはレイとどんな関係なんだ?」
「関係……これは秘密よ。実は恋人関係」
「恋人、彼女はそういう趣味は……」
「親友ってさ、ウソでしょ」
「ああ、オレも……」
「そうか、なら教えてあげる」
「いいのか、ノノ」
城内。
「なに、戦だと。南の国が攻めてくる。高官殺人事件もおさまらぬのに。今度は戦がおこるというのかロードン」
「その事件は、もしや敵国の工作ではないかもと」
「戦の前の裏工作で、我が国の高官殺し……考えられぬこともないが」
「そう考えれば今回の事件」
「ならば、早く工作員をひっ捕らえい!」
「私が囮となり、奴を誘き出す手配を」
「そなたが、オトリとな。大丈夫なのか? これ以上高官を失いたくないぞ」
「そのへんはぬかりなく……」
「そなたがたよりだ。気をつけるがよいロードン」
王よ、さて。
陽が沈み 城から馬車が。
馬車は灯りの少ない通路に。
しかし、馬車の二つの外灯と満月でけっこう明るい。
「何者だ! 道を開けい!」
「その馬車、ロードン・マルカッテの」
来たな。
「その声、久しぶりだなレイ・ハリーオ」
「わかっているなら、話しは早い」
「やはり、おまえかレイ・ハリーオ」
「その名、よく憶えていたね。私は忘れたよ」
「城下の森でお前の死体は見つからなかった。助かっても手負いで、もう死んだかと」
「ああ、あの時は私も助かるとは思わなかったよ」
レイ・ハリーオだ、戦とは関係ないのか。
ん、こやつ脚を。
「でも、まともじゃなくなったがね」
風で髪がみだれた、その顔の半分に大きな傷が数本見えた。片目はやられてる。脚も不自由らいい。その身体で、我がバレミアの高官を。
「二、三人殺したとてバレミアは、なんてことないわぃ。貴様など今ココで処刑してやるわぃ。出ろ!」
馬車から数人。馬車の後ろから黒装束の兵士たちが。
現れ、レイ・ハリーオを囲んだ。
「チッ罠か」
「殺れ!」
うっ、さすが四凶将を殺った腕だ、片脚が不自由でも、凄まじい剣さばき。
雑魚兵どもでは手に負えんな。
どんどん倒されていく。
あっという間に三十人はいた警備兵たちが倒され、最後の一人を寝そべりながらも倒した。
自分の上に倒れた最後の一人を押しのけレイ・ハリーオは立ち上がった。
「次は貴様だロードン!」
「死ぬのはどっちかな」
バリバリバリバリ
と、ロードン公と思われた姿が破られ一角獣のケモノが飛び出した。
グオオオオオ
「なんだ、貴様は!」
つづく




