自分に来るメール全部詐欺だと思う呪い
本文中のメールは、引用ではなく、雰囲気こんな感じのメールだった…だけです。
ある日、オンラインショッピング用に、クレカを作ろうと思い立った。ネットで簡単に申し込み出来ると知った。やってみた。
翌日の午前2時、3時、4時、5時に、その銀行からメールが来た。
『【緊急!重要なお知らせ】
利用いただき、ありがとうございます。
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
うんぬんかんぬん…』
(えっ…!?)
と思った。そして次に、
(めっちゃ「いただ」かれてない!? 私…! )
と思った。さらに、
(てゆうか、私、まだカード作ってないんだけど…?)
とも思った。
4通来たが、4通とも文章が違ったり、日本語が変なところがあったりした。不思議だったので、すぐに、銀行と直接やりとりして確かめた。
結果、それら4通とも、フィッシングメールだと判明した。
「そんな時間に、しかも個人情報をメールでお聞きすることはありません!
返信やURLのクリックは、絶対にしないでください!」
と言われたのだ…!
ータイミング良すぎないか?
ーなんで、銀行のカード作ろうとした時に、その銀行名かたってメールきたんだろう?
ー私の携帯からなんか情報ダダ漏れてるの…?
私は現代社会の闇を思い、恐れおののいた。
そんなことがあってから、数日も経たないうちに、今朝、ダディの名前で、知らないアドレスからメールが来た。
『◯◯さんの本を読むといい!
すごく良いぞ!人生変わる!』
みたいな、爽やかさの中に情熱を漂わせるメールだった。
私のダディはとても勉強家である。常にガッツのある人間である。
まさしく、
『My daddy is a passionate man.』(英)である。
もしくは、
『我的爸爸很热情。』(中)とも言える。
めちゃくちゃ読書家で物知りなので、布教メールはあるあるなのだが…
「詐欺…か…!?」
銀行メールがトラウマ化していた私は、そう、反射的に思ってしまった。
(きっとこれ、ダディの名前をかたった詐欺だ!
これに返信したら、私の個人情報、全部吸われるシステムなんじゃない!?
こわわわわ!!! )
私の恐怖は極限に達した。
ダディといつもやりとりしているメールアドレスの方に連絡した。
(これで、ダディがそんなメール送ってないよって言ったら…
えーと、夫に連絡して、警察に連絡して…
それから…それから… )
頭の中は大混乱であった。
大混乱の最中、ダディから返信が来た。
『それ、ダディだよ(^^)
アドレス2つ持ってるんだよ!
本読んでね!』
こんな雰囲気のメールだった。
…ダァァァーッ!!!
ビ〜ビらせやがってェェェーーー!!!
ピエェェェェーーーー!!!!
実は、楽天からのメールにも不信感を持っている。
『◯日発送予定』
というメールが来ると、
「こんなもの、買ったっけ…!?」
と、まず疑っている。…うん、買っている。
とにかく、銀行の詐欺メールは、私の心に深い傷を残したのだ。そのせいで、来るメール来るメール、とにかく全部詐欺かと身構えるようになったのだ。
フルーツオレの呪いの次は、『自分に来るメール全部詐欺だと思う呪い』だったというわけだ。私に来るAmazonは9割詐欺だ。これホント。だが、楽天まで疑ってしまうのだから、もう呪いの域だと言っていい。
ちなみに私は、番号の方も騙されかける。
『◯◯ちゃん、今日20時に約束してたよね?
いまどこ?』
なんてメッセージが来たら、慌てて支度している。
支度した後に気づくのだ。
(そんな約束してねーし、こいつ誰だよ!
てゆうか、私の名前、◯◯じゃねーよ!! )
パッと見て、本物かどうか見分けられるメール鑑定の目が欲しい。じゃないと、いつか私、詐欺に遭うんじゃないか…。とても怖い。