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74話 一難去って

 黒い機械達の狙いはN2やピノ、そして赤いロボットの総称である『アーティファクト』だということが分かった。

 捕まえて何をしようとしているのかは謎だが、どんな危険があるのかも分からないところへ易々と引き渡すわけにはいかない。

 船において来たミニN2からの報告は特にないので今のところ安心だが、またいつ奴らが襲ってくるかは分からない。

 帰る事ばかりを考えるのではなく、少なくとも奴らに対抗出来るレベルまで生存力を高めなくては……。

 今回はどういうわけか身を引いてくれたが、次は本気で倒しに来る可能性が高い。

 それに、奴らが一人ずつやって来るという保証もないんだ。

 複数で本拠地を叩かれたら、今のままじゃ到底太刀打ちできない……。

 赤いロボットの言う通り、N2に更にパワーアップしてもらうしかない。


 そんなことを考えながら、宇宙船に向かって歩いていると今更ながらまだ夜中だということに気が付いた。

 ジャングルが燃えていたおかげで何とか戦えたが……今度から無暗に突っ込むのは止めよう……。

 命がいくつあっても足りる気がしない……。


 歩くこと数分、月明かりに寂しげに照らされるシェルターに到着した。

 思えばスヴァローグに滅茶苦茶にされてからそのままだったな。

 宇宙船は奇跡的に無事だったが、シェルターの壁は溶かされて穴は開いているし、あんな戦いを見た後じゃ心もとなさがこの上ない……。


「そういえば、スヴァローグが来た時ってレーダーにも反応しなかったんだよな?」


「そうだね、確かにしなかった。私と同じくらいの大きさだし、反応があっておかしくないはずだから、黒い機械達は意図的にレーダーをジャミングしていると思う」


 だよなぁ……。

 となると、今の状況って相当マズイのでは?

 うーん、と二人でうなっていると、N2が突然思い立ちこう言った。


「よし、レイ。引っ越そう!」

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