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星屑のアーティファクト 〜かつて世界を救った小さな英雄達〜  作者: ゆるは
アーティファクトは計れない

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ep66.5① ”THE GAME”

いつもの挿入話です。

オフィサー達の起源について。

 オフィサー達が防衛システムとして稼働を始めてから、およそ800年。

 惑星グリスに閉じ込めたアーティファクトメンバー監視のために開発された、対アーティファクト用AIである彼らは、協力してシステムの維持を担ってきた。


 アーティファクト達を星から出すことさえしなければ、彼らはこの星で自由に活動することが出来る。

 開発から半世紀程は、防衛システムとして正常に稼働するかを人間に監視されていた。

 しかし、監視のための莫大な運営費や、惑星テルースから惑星グリスは危険な航路故に事故が後を絶たず、犠牲者が多数出たため、アーティファクトの監視はオフィサー達に一任された。


 ダジボーグ、ペルーン、ストリボーグ、スヴァローグ、ベロボーグ、チェルノボーグ、計6体のスラブ神話の神々の名を連ねた彼らは、各々に担当する分野がある。

 一任された当初は、彼ら同士が干渉することなく独立して各分野の運営を行っていたが、幾年にも及ぶ時間の経過は彼らにコミュニケーションを与えた。

 そのコミュニケーションは、オフィサー達に組織という概念を植え付け、『Officer six』という集団を作り上げた。

 オフィサー達が稼働し始めてからおよそ200年経った頃のことである。


 事の始まりは、一機の宇宙船の回収がきっかけだった。

『Officer six』が発足しておよそ50年、オフィサー達の稼働からおよそ250年経過した頃のことである。

 かつての大戦で荒廃した土地は資源も乏しく、防衛システムの運営に必要な資源の不足分は、星の外部から供給していた。

 惑星グリスは人々が住む星から非常に遠く離れているが、人が捨てたゴミや、事故にあった廃船が広い宇宙空間を漂って流れつくことがある。

 それらを資源として回収していたのだが、とある廃船を回収した際に、生きた人間が一人乗っていたのだ。

 回収した船は穴だらけ。

 人間が乗っているとは想像もつかなかったオフィサー達だったが、久しぶりに見た人間に興味を持ち、しばらくその人間を観察することにした。

 しかし、惑星グリスに人間の食糧になる物は何一つなかった。

 元々栄養が足りていなかったのか、数日間地上を彷徨った後、人間は息絶えた。


 オフィサー達は何とも言えない喪失感に襲われた。

 人間をもっと見ていたかった。

 これからどんな行動をするのか。

 どうやって生きていくのか。

 そして自分達を作った人間が、命を燃やして消えていく様をもう一度見てみたくなった。

 彼らオフィサー達に"娯楽"という概念が生まれた瞬間だった。


 しかしただ待っていても、人間を乗せた廃船が惑星グリスを通りかかることは滅多にない。

 そこで彼らは、自分たちの星に人間を呼び寄せることにした。

 手法は様々であるが、星から遠く離れて孤立した宇宙船を狙い、システムをハッキングして惑星グリスに向かうよう仕向けたのである。


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