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紅魔館の紅色は住民の血飛沫だって慧音が言ってた

紅魔館内の図書館


美鈴「相変わらず埃臭い図書館アルネ」


パチュリー「余計なお世話じゃあ!」


美鈴「こんな埃っぽい場所に引きこもっていたら喘息も酷くなるに決まってるアル。パチュリー様もたまには外に出て運動するアル。私が中国式の健康体操教えてあげるアルネ」


美鈴がパチュリーの腕を掴む。


パチュリー「ちょっ!余計なお世話よ離して!」


美鈴「ダメアル!パチュリー様の為を思っての行動アル」


パチュリー「読書中なのよ見たらわかるでしょ!今いいところだから邪魔しないで!てゆーかアンタってそんな喋り方だっけ!?」


美鈴「グダグダ言ってないでサッサと来るアル」


美鈴が力ずくでパチュリーの体を引きずる。


パチュリー「イヤちょ離して!私は運動が嫌いなのよ!離し、離せって!!だ、誰か助けて〜!!」


???「待ちな」


美鈴「貴様は…」


パチュリー「こあ!!」


小悪魔が図書室の出入り口の前に立ち塞がる。


パチュリー「こあ!美鈴をなんとかしてちょうだい!」


こあくま「紅美鈴。パチュリー様を離してもらおうか」


美鈴「そこを退くアルこあくま。パチュリー様は今から外で運動するアル」


こあくま「断る……と、言ったら?」


美鈴「気は進まないが、強硬手段を取ることになるアル」


美鈴が拳をボキボキと鳴らす。


こあくま「笑止!3面ボスが4面の中ボスに勝てると思うなぁ!!」


こあくまが美鈴に殴りかかる。


パシ(美鈴が拳を受け止める音)


こあくま「なに!?」


ビシ(美鈴の手刀がこあくまの首に直撃する音)


こあくま「ぐはっ!!」こあくま倒れる。


美鈴「魔力や弾幕の勝負ならともかく、肉弾戦で私に勝てると思ったアルか。あと3面ボスと4面中ボスなら普通に3面ボスのほうが強いに決まってるアル」


パチュリー「こあ!!」


美鈴「これで邪魔者はいなくなったアル。パチュリー様、外で運動するアル」


美鈴がパチュリーを力ずくで引っ張る。


パチュリー「だ、だから嫌だって!人の話を聞きなさいよ!」


???「待ちなさい美鈴」


美鈴「っ!!」


パチュリー「咲夜!!」


パチュリーを引きずりながら廊下を歩く美鈴の前に十六夜咲夜が立ち塞がる。


咲夜「美鈴あなた、門番の仕事はどうしたのかしら?言い訳があれば一応聞いてあげるけど?」


美鈴「病弱なパチュリー様に健康体操を教えようとしているところアル。そこを通してほしいアル」


パチュリー「助けて咲夜!美鈴が私に外での運動を強要してくるのよ!」


咲夜「パチュリー様を離しなさい美鈴」


美鈴「パチュリー様の健康の為アル。私だって意地悪でこんな事しているわけじゃないアル」


咲夜「それでも本人が嫌がる事を強要するのは良くないわ。いいから仕事に戻りなさい」


美鈴「極端な運動不足は病気に向かっての全力疾走アル。いい加減、パチュリー様にも運動をさせるべきアル」


咲夜「なるほど。貴女の言い分にも一理あるわね」

パチュリー「えぇ!?」


咲夜「と言うわけで、パチュリー様!私とセクササイズしましょう!!」


パチュリー・美鈴「「お前は何を言っているんだ?」」


美鈴「ちょっと待つアル。いきなり激しい運動は体に負担がかかりすぎるアル。パチュリー様の面倒は私が見るアル」


咲夜「そんな事ぐらい言われなくても分かっているわ。ちゃんと加減するわよ」


美鈴「咲夜さんみたいなド淫乱の言う事は信用できないアル。動かない図書館の異名を持つパチュリー様が腹上死なんかしようものなら一瞬で文々丸新聞の記事に載せられて幻想郷中の笑いの種になるに決まってるアル。そうなったら紅魔館は終わりアル。ギャグ小説とは言えやって良い事と悪い事があるアル」


咲夜「ド淫乱だなんだと随分な言いようじゃない。キレそうだわ。今すぐ仕事に戻りなさい。さまなきゃ、タダじゃすまさないわよ」


美鈴「言われなくても戻るアル。早くそこを退いてほしいアル」


咲夜「パチュリー様をこちらに引き渡しなさい。そうしたら道を譲ってあげるわ」


美鈴「私の話し聞いてたアルか?パチュリー様を腹上死させるわけにはいかないアル」


咲夜「それじゃあここを通す訳に行かないわね」


美鈴「それでも通ると言ったなら?」


咲夜がナイフを取り出す。


咲夜「面白い!やれるものならやってみなさい!」


パシ(美鈴が真剣白刃取りでナイフを止める音)


咲夜「私のナイフをアッサリ止めた

だと!?」


ゴス(美鈴の頭突きが咲夜に炸裂する音)


咲夜「ぐはっ!!」咲夜倒れる。


美鈴「魔力や弾幕の勝負ならともかく、肉弾戦で私に勝てると思ったアルか」


パチュリー「……とりあえずは犯されずに済んだわ」


美鈴「これで邪魔者はいなくなったアル。パチュリー様、外で運動するアル」


美鈴が力ずくでパチュリーを引っ張る。


レミリア「ん?」


廊下を歩いていたレミリアが、遠目からパチュリーと美鈴の姿を捉える。


レミリア『珍しい組合わせね。なんだか面白そう。こっそり後をつけてみるか』


パチュリー「くっそぉぉぉ離せぇぇぇぇ」


美鈴「諦めるアル。黙って外で運動するアル」


???「待ちなさい2人とも」


美鈴「む」


パチュリー「フラン!!」


フランドール「お早うパチュリー。今日は絵本を読みたい気分なんだけど、図書館にお邪魔しても良いかな」


パチュリー「もちろん大歓迎よ!!さぁフラン!!早く図書館に向かいましょう!!」


美鈴「妹様。パチュリー様は今から外で運動しなければいけないアル」


フランドール「え〜なにそれ。そんなの別の日にすればいいじゃん」


パチュリー「そういう事よ。ほら美鈴。サッサと門番の仕事に戻りなさい」

パチュリー『来た!!これは最高の流れだ!!フランさえ味方につけばこっちのものだ!!』


美鈴「そう言う訳にも行かないアル。パチュリー様の健康の為アル」


フランドール「やだやだやだ〜!!パチュリーはフランと遊ぶのー!!」


美鈴「1時間ちょっとで終わるから、それまで待っててほしいアル」



フランドール「フランは今すぐパチュリーと遊びたいのー!!1時間も待てないー!!」


美鈴「妹様。ワガママばかり言わないでほしいアル」


フランドール「どうしても?どうしてもダメ!?」


美鈴「ダメなものはダメアル」


フランドール「ふ〜ん。そっか………そうなんだ…それじゃあ…」


フランドール「美鈴が私と遊んでよ!!!」


瞬間。無邪気な鬼が牙を剥く。


妖魔蠢く幻想郷の中で、幼くして最強クラスの力を持つフランドール・スカーレットの一撃。

遊びとはいえ、その拳は、低級妖怪程度なら風圧だけで消し飛ぶであろう破壊の波動。

愛らしい少女の姿をしたフランドールだが、一度その力を目の当たりしたものは、口を揃えて畏怖の言葉を漏らす。

「アレは悪魔だ」と。


パチュリー「勝った!第3部完っ!!フランの一撃を受けたらいくら美鈴でもひとたまりも無い筈だわ!!これで運動しないで済む!!」


パシ(美鈴が拳を受け止める音)


パチュリー「えええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!???」


フランドール「そ、そんな馬鹿なっ!!?フランの拳が止められるなんて!!?」


美鈴「妹様。1時間でいいから待ってほしいアル」


フランドール「くっ!手加減しすぎたか!今度は本気で行くよ!きゅっとして〜ドカーン!!」


パシ(美鈴が拳を受け止める音)


フランドール「あれっ!!?」


ビシ(美鈴の手刀がフランの首に直撃する音)


フランドール「ぐはっ!!」フラン倒れる。


美鈴「魔力や弾幕の勝負なら以下略」



パチュリー「フランっ!!」


美鈴「今度こそ邪魔者はいなくなったアル。パチュリー様。諦めて外で運動するアル」


パチュリー「嫌っ!!だから行かないってば!!」


美鈴「ダメアル!!いい加減覚悟を決めるアル!!」


パチュリー「あぁもう、しつこい!!」


ガス(パチュリーの左フックが美鈴の顎を打ち抜く音)


美鈴「ぐはっ!!」美鈴倒れる。


パチュリー「ゼェ…ゼェ…図書館に帰ろう…って、レミィ、どうしたの?」


パチュリーとレミリアが鉢会う。


レミリア「あ…ぁぉ、お、おはよう、ございます…パチュリー…様」


パチュリー「?なんで敬語?」


レミリア『やべぇよパチュリーめっちゃ怖え』

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