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BioGraphyOnline  作者: ツリー
BGO外伝 変態国王と戦う歌姫 雪解けナスのペペロンチーノ添え
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外伝の1 パンツ祭り

 ヘロウ冒険者の諸君

 我の名はグラフ三世、何を隠そうこのグラフの国を治める国王である


 そんな圧倒的カリスマの塊たる我が廊下を歩いてたところ、興味深い話が聞こえてきたので現在は壁に耳を当てて盗み聞き中である


『それで・・・すね、・・・パン・・・くて』


 少し声がくぐもっていて聞き取りずらいが、これは紛れもないアズたんの声

 先程までの情報から推測するに、アズたんは新しいパンツが欲しいのであるな


 というのも廊下でこそこそしていた所に、『俺・・・の国・・・は、パン・祭りがあるんですよ』というとんでもない情報を聞いた所から始まる

 最初は他の何かかと思っておったが、メイドに隠れてパンツを洗いに来た我はピンときたのである!


 その祭りの期間には、店頭に色とりどりのパンツが売りに出されるとの事


「よもや冒険者の国にそのような祭りがあるとは・・・かの国は少々頭がおかしい」


 果たしてそのような国にアズたんを置いておいて大丈夫であろうか?

 アズたんの未来の旦那として少しでも変態国家から遠ざける必要があるのではないだろうか?


「少なくともこのグラフは犯罪報告件数最少国、はやめに手を打たねばならぬか・・・」


 そんな国王のどーでも良い思考を無視して、厨房でメイドと話しているアズの会話が続く


『・・で、俺の場合仲が良い・・・とパン・・を・・・交換するんですよ』

「ななななんじゃとう!!!!」

『うわ!?なんか今外でデカい音がしませんでした!?』


 いかん!アズたんのとんでも発現に動揺してしまった!


『き・・・気のせいかなぁ?まぁいいや』


 どうやら探しにくる様子は無いらしい


 しかしとんでもない情報を仕入れてしまった


「アズたんは親しい間がらになるとパンツを交換する・・・か」


 確か最近大臣が国興しの為に何か催し物をとうるさかったな、ここは国王権限でパンツ祭りの開催を決行するか?

 本来であればグラフ国の王は変態と噂されそうだが、冒険者の祭りとお触れを出せば皆納得するだろう


「そうなれば我は合法的にアズたんのパンツを・・・ぐふふ」


 国王が廊下で一人にやけてる中、更にアズ達の会話は続く


『で、フーキの・・・も凄い・・・ですよ』


 フーキ?

 ああ、たまにアズたんの横にいるヒョロ男か、もしやあやつアズたんとパンツを交換する仲ではないであろうな?


『あいつ・・・の割に突く・・上手くて、そのくせ・・・なのかコネルのが上手いんですよ』


 よし、あの男は処刑決定じゃ


 扉の向こうではアズたんが、「なんかフーキ討伐クエが発生してる・・・」とか言っておるが、この際それは置いておこう


 突くのが上手くてこねるのが上手いじゃと!?

 よもやアズたんがすでに・・・いや、聞けばアズたんは悪魔種の王の娘でもあるという

 そして悪魔種というのは性欲旺盛だと聞く


「悪くないではないか!素晴らしいではないか!」


 何を想像したのか、鼻血を流しながら国王が扉にもたれかかる


『まぁでも基本俺はフーキに・・あげないんですけどね、あいつ上手いから』


 むむ!?

 どうやらアズたんの貞操は守られているようであるな、喜ばしいようなちょっと残念なような


『・・・で、この前一緒に・・・たら、フーキのやつがどうしても・・・って』


 あの男・・・真面目そうに見えて相当変態ではないか、これは報酬を増やして更に痛めつけるよう指示を出すか?


『仕方ないから、・・たてパン・・・あげたんですよ』


 脱ぎたてパンツをあげたじゃと!?

 なんと・・・なんとうらやましい!


『そしたら大喜びで、・・・の分・・・パンつくっていったんですよ』


 パンツ食って逝った!?

 とんでもない変態ではないか!?

 ふぅむ・・・冒険者恐るべし、流石は未知の技術を持つ者達である


『そうだ!今度パン・・・皆さんもどうですか!?』


 アズたん!?

 そんなにパンツ祭りがお望みなのであるか!?


『ああでもこの国じゃあパン・・・が無いか』


 ふ・・・ふぅ・・・焦ったぞ


 確かにこの国でパンツを所持している者など、選ばれし存在たる王族ぐらいである

 メイド達はドロワー等が基本じゃから、アズたんの望むものは手に入らないだろう


「あ!だったらサンドワームでパン・・・の代用できるかも!」


 サンドワームでパンツの代用!!!???


 あまりの驚愕の発言に国王は膝をつく

 そこまで・・・そこまでしてパンツが欲しいというのであろうか?


 国王は右手に握りしめている、濡れたパンツに視線を向ける


「今我がこれを渡せば少しは・・・しかし・・・」


 国王がアンモニア臭漂うパンツを凝視していると、再度アズの声が響く


『大丈夫ですって、・・・・は・・・汚いパン・・・れんが、俺は皆さんとパン・・・したいんですよ』


 あ・・・アズたん?


 まさかアズたんは我の事に気が付いている?

 その上で汚いパンツでも良いと?


 国王の目が鋭い物に変わる


 待っておれアズたん!!!


 国王は扉に手を掛ける


「アズたんよ!望みの物はここにある!!!!」



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 数刻後

 パンツ一丁で城下を歩かされる国王の姿があったという


添削連載BioGraphyOnline!もよろしくお願いします!

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