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エピローグ
『そういえば先生、この前のプロットなんですけど、通りましたよ』
「え?ほんとですか?」
担当の定期連絡の電話を取ると、朗報が耳に入った。
『今までの作風とは違うけど、評判いいよ。内容的に本誌には載せられないけど、隔月の別冊の方でお試し連載できないか、交渉中です』
連載、の二文字に心臓が跳ねる音が聞こえたような気がした。今まで読みきりをいくつか描いたことがあるだけで、連載は未経験だ。まさか、こんなタイミングでチャンスが回ってくるなんて。
『血の繋がらない兄妹モノって鉄板だけど、面白い作品になりそうだね。心配性の兄と、人懐こい妹。お互いの隠し事を徐々に打ち明けていく感じが、絶妙にリアルで。また詰めていきましょう』
「はい、ありがとうございます。頑張ります」
電話を切ると、柑奈はゆっくりと深呼吸をし、苦笑いを浮かべた。
「事実は漫画よりも奇なり、ってやつかな」




