1/19

《エピソード紹介》 ※タイトルロゴあり

　この小説は、同作者の『風使いの僕は学園ライフをこうして満喫する』に登場するヒロインたちの裏話です。本編では語られることのない彼女たちの物語。

《エピソード紹介》

☆　美山陽は夕日に笑わない

　美山陽（みやま・ひなた）は風見爽介のライバルであり――『水使い』。家族や友人にも打ち明けることなく、それでも何の支障もなく日々を過ごす。同じ野球部のマネージャーであり親友の蕨野雪絵。最近、彼女の周辺にストーカーが出没すると聞き、美山は行動を開始するが、実は犯人は……。

☆　天馬美津姫のワインポイント看護

　風見爽介の数少ない理解者である天馬美津姫（てんま・みつき）。彼女はその手に、密かな昨日を握る――

　食卓を囲んだある日、天馬は弟の空良から「ある癖」を指摘される。彼女は左手で頬に触れながら、あの夏の出来事を思い出す。それは八月。とろけそうな日だった。

☆　シューティングスターターあぶみ！

　虎走（こばし）あぶみは星空に願った――いや、星空を願った。その願いは、あり得ない方法によって叶えられるとも知らずに……。

　ある秋の日。虎走は動物園を訪れ、そこであり得ない光景に遭遇する。その邂逅を引き金に悲劇の幕は開くのだった。