源石、始動。
偶然にも立ち寄ったカフェでエリーゼを知るお婆さんが現れ・・・
店内に入った大地達は、まるでバーみたいなおしゃれながらも落ち着いた空間で9席ほどあるカウンターに座った。店内には時間帯なのか誰も大地達以外は客がおらず、カウンターの大地達とは向かい側には、ヨネさんとエリーゼが読んできた背の低いお婆さんと、オネエ言葉をつかうカッターシャツに黒いエプロンを来た男性ともう一人、明らかに女性ものの桂をかぶった女装している男性が立っており、何とも言い難い店員だと大地は思っていた時、女装をした男性は大地達にコーヒが入ってあるカップを「はい、どうぞ」と置きながら、「あら、エリーゼちゃんの友達?」と気軽な感じで話しかけてきて、それに続くようにヨネさんというお婆さんは「ああ、エリーゼの知り合いみたいだね、おっと、紹介がまだだったね。私はここの喫茶YoNeのマスターであるヨネだ。そしてそこにいる2人は私の息子だ。」と大地達を見ながら言った。そしてそのヨネの息子と呼ばれる白いカッターシャツにエプロンをした男性は「ケンイチです。よろしくね」と言い。女装をした男性も「ケンジで~す」とオネエ言葉で言うも。ヨネは大地達にさっそく質問をしてきた。
「あんたは、大地と言ったね。エリーゼとは知り合いと言ってたけど、この子のことは知ってるのかい?」との質問に大地は
「いえ、エリーゼと知り合ったのはこの前事件が起きた飛行機での機内の中です。」とその時の状況と今暮らしているのは桜樹荘と言うことと、同じ高校に通っていることをある程度のことをヨネに伝えた。ヨネは少し下を見ながら考え、「そうかい・・・じゃあまだこの子置かれている状況が全然、分かっていないってことだね。しかし源人も何を考えているのかね」というと大地は源人という言葉が気になりヨネにそのことを聞くとヨネは、「ああ、源人は昔あるアメリカの組織で一緒にいた知り合いだよ。エリーゼは昔両親を無くして、身寄りのないエリーゼを源人は引き取ったんだよ。」と言い。大地達はその事に驚きながらも、さらにエリーゼのことを聞こうとすると、ヨネは「ちょっと、外に来な。」と大地だけを呼びだし先ほどのテラスまで出てヨネだけテラスにある椅子に腰を掛けた。ヨネはテラスから観える公園を観ながら大地に「あんた、これから話すことは。とても危険な地に足を踏み込むことになる。・・・それでも聞くのかい?」と少し声を低くしながらも伝えたが、大地はその言葉に詰まった。しかしヨネが先ほど言ったことを解釈するとエリーゼに身の危険があるということになる。それを、はいそうですかと見逃すほど大地は放ってはおけず「俺は、エリーゼの事はまだ日も経ってないからよくわかりません。しかし友達としてこのまま知らずにいるのはもっといやだから・・・だから教えてください。」と頭を下げた。
その行動にヨネは驚いたのか大地の方を観ながら、
「じゃあ、その覚悟が本物かどうか確認してもらおうか」と椅子から立ち上がり、
「ついてきな」と店内に戻り、そこで待っていた息子たちに「あれを用意しな!」というと、すぐに二人の息子は店の奥にある地下階段までいそいで下りて行った。カウンターに座っていたエリーゼと波風楓花は大地とヨネの会話を遠くから座ってみた上での戻ってきたヨネの急な言葉に驚いていた。
大地達は店の奥にある階段をおりるとそこには大きな扉があり、扉があいたその先にはひろいまるで体育館並の奥行がある部屋に大地達は連れていかれた。その扉を開けた所から少し先の所ちょうど中央部分にはヨネと二人の息子がなにらや準備をしており、大地達がくるなり、「早くしな」と声をかけ大地達はヨネの所まで寄ると、ヨネは大地にある赤い石みたいなのを渡した。それを見た波風楓花は「あ、それって」というとヨネは「そうだよ、それは資源晶石さ、しかしそれはただの資源晶石ではない源石オリトーンだよ」と言ったが大地達は驚いた。通常の資源晶石は人工的に取れたエネルギーを簡単に言えば圧縮してできたものであり一般的にはこれを使用してエネルギー変換を行うが、源石と呼ばれるものは世界中で発見されたそのままのエネルギーを持った石で数少ない物であり一般には貴重とされており全世界では出回っていないものである。それを目にした大地は「これが、源石。しかしなぜ」と言ったときヨネは
「勘違いするんじゃないよ、まだお前さんにやるとは言ってないだろ。それにお前さん資源晶石さえまともにエネルギー変換できないんだろ」と言った。確かに大地はまともに資源晶石をエネルギー変換にしたことはない。しかし、なぜヨネは大地にわざわざこんなところに呼び出し源石を渡しのか理解できなかった。なぜこんなことをするのかわからない大地の問いにヨネは
「これはね、あんたの覚悟を見るのと同時に、ある男から頼まれたことでもあるのさ」と言い、さらに続けるように「それに、遅かれ早かれお前さん達がここに来ることは最初から分かっておったんじゃよ」というと。大地達は驚いた。「それはどういう事ですか!」と大地はヨネに言うと、ヨネは左腕につけてある腕時計を観て、「そろそろかね」とまるで誰かを待っているかのように言うと、先ほど大地達が下りてきた階段の扉から誰か一人歩いて来た。「やあ、久しぶりだね」と歩いてきたのは病院で出会った、青い袴を着て腰には木で出来てある模造刀をぶら下げてる剱崎火焔という男だった。