少女!・・・いいえ大家です。
病院を後にした鎌田大地と波風楓花は寮に向かっていたが迷ってしまった。
迷ってしまった大地達は目の前の先にいた少女に寮の場所を聞こうと話しかけた・・・
「え~と、たしかにここら辺だと思うんだけど」と鎌田大地は東京JEH機関の第7都にあるマンション街から少し離れた住宅街の道をメモに書いてある寮の住所と簡単に書かれてある地図を頼りに探し歩いていた。隣には昔からの幼馴染である波風楓花が不安そうな感じで大地に声をかける。
「ダイちゃん、本当にここら辺なの?さっきから同じ道ばかりぐるぐるしてるけど。もしかして迷ってる?」と楓花は周りを見ながら大地と歩いている。
大地は地図と住所を見ながらも「たぶんここら辺なんだよな・・・おかしいな」と困惑していた時、大地達の少し離れた先に小学生?くらいの少女が手に大きな紙袋を持ってこっちに向かって歩いて来るのが見えた。大地達はおつかいを頼まれた子供なんだと思いその子に寮がここら辺にあるかどうか訪ねようと楓花と少し話し合い女の子に声をかけたその時、その少女は足をつまずき大きく転んでしまったのである。その際に持っていた紙袋からはたくさんの林檎が転がり紙袋も底が破けてしまった。大地達は、「あっ!」と驚きながらも少女に近づき声をかけた。
「大丈夫?ケガはない?」と楓花は少女の手を掴み、もう片方の手で少女の体を起こした。幸いにも右足にすり傷程度のものの程度で済み、大地はそれを確認して、少女が転んで散乱した林檎を回収し始めた。少女は「ありがとうございます。私よく背が低いからすぐ転んでしまうことがあって、本当にごめんなさい」と大地達にぺこぺこ頭を下げながら言った。大地達は残りの林檎を回収し終わり、もう大丈夫とその少女に言いながら。大地達は少女に紙に書いてある住所と簡単に書いてある地図を見せ場所を聞いたら少女は
「あっ!ここならわかりますよ、案内します。」と笑顔で答え、大地達といっしょに歩いて寮まで歩いて行った。大地達はさっきからぐるぐるしていた道とはまた別の道を少女を先頭についていきながらも「ああ~よかった」と安心していた。すると住宅街から少し離れた少し離れたところに2階立ての長広い木造住宅みたいな建物が見え少女がその建物の門らしきところで止まり、
「ここが先ほど書かれてある寮です。そしてようこそ!桜樹荘へ!」とまるで自分がここの家のもののような言い方で大地達に言った。それを聞いた大地達はその「ようこそ」の意味を笑顔いっぱいの小学生のような顔をした少女に問うように
「あ、あの~いきなりで済まないんだけど、ここって荘?だよね本当にここであっているのかな」とまるで小さい子に訪ねるような言い方で少女に訪ねて少女は、その問いに答えるように
「えっ!そうですよ、確かに住所もここであってます。それに今日入寮することもわかってましたよ、
え~と確かカマタ・・・大地さんですよね?」と言い、大地はどうして自分の名前を知っていたのかに驚いた。確か名前はまだ紹介していないはずなのにと思い顔に症状がでていたのか、その少女は察知して「あっ」と忘れていたかのように大地達に
「ごめんなさい、紹介忘れてましたね! 私の名前は桜樹風吹と言います。ここの桜樹荘の大家をしています。」と言った。大地は驚きながらもつい「こんな小学生が!」と言葉がでてしまい、少女つまり桜樹風吹はその言葉に困惑しながらも
「そ、そうですよね・・私よく背が小さいのかよく小学生と間違われるですけど、本当は24歳なんです。」となぜか残念そうな落ち込んだような言い方をしながらも大地達は「しまった」とばかりと24歳という年齢の割にはとてもそうは見えない容姿をしていたことの驚きで溢れていた。
それから取り戻したかのような症状で桜樹風吹は大地に
「とにかく、ようこそ!桜樹荘へ、鎌田大地君の部屋は202号室です。荷物もすでに部屋に入れてあるのでよろしくお願いします。あっもし手伝いが必要なら言ってくださいね」と言った。
大地は「は、はい」と返事をしてその少女つまり桜樹風吹を先頭に結構大きなドアの玄関を開いた。
玄関をあけると広々とした玄関でありその奥には2階に通じる階段があり玄関のすぐ右横にはまるでマンションの管理人室みたいな部屋がありそこには玄関を見渡せる窓があり、いかにも寮らしい場所だった。そして周辺を見渡していた大地達を笑顔いっぱいの少女つまり桜樹風吹は大地に
「はい、これが大地君の部屋の鍵です。一応ここには女の子も住んでいるので防犯上に全部屋鍵をつけています。なので一応ね」と大地に鍵を渡した。
大地は「よろしくお願いします。」と言いながら鍵を受け取り、玄関にある下駄箱らしき場所に自分の名前がもう書かれてあるシールが貼られた場所に靴を置き足を踏み入れようとしたその時だった。
「ドン!」と玄関まで爆発音が突如響き渡り、大地達は驚き、少女は「な、なんですか!」と爆発音がした庭の所まであわてて走って行った。