序章
20XX年、全世界において資源・エネルギーが発達して成り立っている。各国々が資源・エネルギーを
利用、運用してバランスを保っている。しかし、各国々では資源を確保できる国と出来ない国の差は
必ずしも生まれる。そこで各国々の首席らは資源をエネルギーに変換する技術を生み出すことにした。
開発が進める中、技術の進歩により人間の生命エネルギーで資源をエネルギーに変換する事が分かっ た。しかし、全人類出来ると言うわけではなかった。そこで、各国々はエネルギーを変換できる人材を
探し、育成する機関を設ける事にした。その中で、育成された人材は軍事的・政治など各国々で利用さ れるようになった。
日本も例外ではなく、エネルギーを変換する国家機関 JEH(Japan Energy of Human)を設立した。
JEHは各三カ所(東京・大阪・福岡)にあり、各三カ所は県面積の半分以上を占めており、外部の境界
には高さ100m(場所によっては最長150m)の壁がそびえ立っている。よって各機関には厳重なセキュ
リティーとなっている。
この物語ではその機関の中で生活する人々の物語を描いていく・・・
2087年3月29日東京JEH発国内便にて窓の外の景色を顔を横にただ何気なくみていた少年、鎌田大地は
一人問いかけるような感じで言った。
「今更、なんで東京まで上京してまで行かなきゃいけないのかねぇ~」
そんな問いに答えるように隣の席に座っていた女性が明るく、
「良かったじゃない。東京JEHから招待受けたんだから、ダイちゃんも少しは実力が認められたって事
だよ自身もって!」
そう答えたのは、昔(具体的には5歳)の幼馴染である波風楓花。彼女は7歳の頃から実力が認められ
実家の福岡にある福岡JEHで3年過ごし、東京JEHに10歳から両親共々上京して5年も経っている。
日本の国家機関JEHは小学校に入学する子供を対象とした、能力テストが行われる。そのテストで適正
が出れば認められるものであるが、テストの内容としては手に資源晶石(SER)と呼ばれる丸い石を持ち
エネルギーに変換出来れば適正が認められるという単純なテストである。しかし、鎌田大地は今年16歳
になるまでそのテストを合格出来ておらず、ここ最近になり東京JEHから特別推奨招待状という紙が届
いたのである。その招待状の内容はシンプルな内容であり、
「「鎌田 大地 殿
貴殿の2月14日に起きた爆破事件に対する、活躍及び潜在能力を高く評価し、
このたび、東京JEH国家機関、東京北源高等資源高校の入学を許可する事を命ずる。
」」
鎌田大地は戸惑いながらも入学を決めざる得なかったのである。
しかし、鎌田大地は納得いかないのである。2月に起きた爆破事件は当時、鎌田大地が通っていた中学 校でのテロリストによる事件であり、実際に爆発はしたものの、爆発による建物の損害・人物被害にも
ならなかったのである。実際には爆発したが、被害は起きなかった事件であり、テロリストもその爆破
後に特殊資源警察に御用となったのだが、その時の鎌田はテロリストの近くで拘束されており、見てい
るだけで何もしていなかったのである。その事件後のニュースでは爆弾不発事件として取り上げられ、
事件はそのまま片づけられたのである。
それを不安な出来事に不安を思いつつも、飛行機での時間は過ぎて行き、乗務員によるシートベルトの 着用の合図がそろそろ流れ出ようとした時に、「きゃー!」とマイクを通じて全乗客に突如響いたので ある。そのマイクを持った乗務員のすぐ目の前には拳銃を持った体型が大柄の男が人質らしき人物の首 辺りを腕で組みもう片方には拳銃を頭部に当てているのである。それを観た乗務員(女性)は突然の出 来事に声をあげてしまったのである。
周りの客たちは、引きずるように拳銃を持った男から距離をとるようにしていたが、その男は、「動く な!、」と大声をあげ、そこから乗務員に近づきマイクをパイロットに繋げろと要求したのである。
乗務員の女性は恐る恐るもマイクをパイロットに繋ぎ、拳銃を持った男に向けた。すると男は、冷静に
も
「責任者はお前か?今この飛行機は俺らにより完全にハイジャックした!爆弾も飛行機の何カ所にセッ トしてある。俺らの要求に答えられないようなら今すぐにでも爆破を実行する。」
と言った。それを聞いた責任者のパイロットは機内全体に聞こえるように、「私はこの便の責任者であ るものです。君たちの要求は何だ!」とすこし緊張した声で答えるも、拳銃を持った男はそれに答える
ように、「俺らの要求はエンボルートタワーに突っ込め!それだけだ」と言った。それを聞いた乗客達 は恐怖を感じ、騒ぎだしたのである。責任者のパイロットはこの要求は受け入れられないと当たり前の
返答をしたが、それが通じる相手ではない。そのやり取りを幾度も続ける中、鎌田大地は立ち上がり拳 銃を持った男のところに近づこうとした、その時に隣に座っていた幼馴染である波風楓花は「何してる の!、危険でしょ!」と言ったが、大地は「大丈夫!」と強気で楓花の静止を振り切った。
「あの~取り込み中すみません。ちょっとそこの物騒なものを持った方~とりあえずその少女を離して
いただけますか?」
とまるで道を訪ねる少年みたいな感じで拳銃を持った男をに話した。
「お前は誰だ!ガキが話しかけるんじゃねえよ!」と門前払いのごとく返されたのである。
「いや~どうしてもそこの少女が可哀想でね、その汚い手を放してくれないかな」と答えようとした時、拳銃を持った男が拳銃をこちらに向け「パン!パン!」と撃った。弾丸は大地に向けられ一直線に
来た時、突如に大地の目の前に黄緑色の風圧の壁が出てきたのである。撃たれた2発の弾丸はその風圧による壁で衝撃が消え弾もまるで鋭いカッターのように切れて床に落ちた。拳銃の男は驚きもう一度撃とうとしたがもう一度何かの衝撃破にはじかれ拳銃を持っていた手から血がぽろぽろ流れ出ていた。一瞬の
出来事に大地は急いで衝撃破をだした方向に向いた、そこには右手を突き出し立っていた波風楓花だったのである。
波風楓花は大地の視線を感じながらも冷静に拳銃を持っていた男に
「そこまでです。東京JEH国家機関所属 第3都副隊長 波風楓花と申します。あなたの計画はここまで
です。おとなしく投降しなさい。」
と冷静に肩にかかった髪手で払いながら言った。
大地は今までの出来事がなんだったのかを理解するのに困惑していたが、波風楓花は今はそんな大地の表情を気にもせず拳銃を持っていた男に近づいたその時、男は近寄るなとボタンを周りの見せつけるかのように出したのである。「これを押せばこの機体も終わりだ!早くしろ!爆発してお前らもおわりだぞ!」と声を荒げていた。その時、大地は犯人に捨身でタックルしたのである。その拍子に少女を手で払い男と大地はもみ合いになりながら転んだが男は、観念したのか持っていたボタンを押した。
その時に機内のテレビモニターにデジタル表示の時計で後10秒のカウントが表示された。その表示で乗客は騒ぎ出してドアを開けろとパニック状態になった。大地は男に止めろと言ったが、答えようとしない。その時人質に捕られていた少女が大地の手をいきなり掴みだした。「えっ!」大地はいきなりの少女の行動に戸惑い少女は大地に語り掛けるように「目をつぶって」と言った。なにがなんだかわからないまま大地は目をつぶった。表示のカウントは0になり機体は白く光った・・・