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第90話:メアリの秘め事

もうすぐ秘密の国のアリスも100話!!

ということで、100話達成企画をすることにしました。詳細は本文にてメアリ=アンが説明します♪



こんにちは、趣味は人間観察、特技は激写のメイド、メアリ=アンです!

私がメインを飾るのは、50話の人気投票以来ですね。その点からもうお察しの方もいるでしょう。ええそうです、またまた企画が始まるのです!

この物語も、早いことで90話。つまり、あと少しで100話を迎えるということですよ!

今回お伝えするのは、100話達成企画についてです。


どんな内容かというと、……それはゲストをお呼びしてからにしましょう。

では、まず最初のゲストは我らがヒロイン、アリス=リデル様です!


「えーと、よく分かんないで来たんだけど……」

「こんにちは、アリス様!」

「はぁ、こんにちは」


頭に?マークを大量に浮かべながら、アリス様はぺこりとお辞儀をしました。

なにがなんだか分からない、と言った感じですね。

アリス様には何も言ってないですから、当然といえば当然ですが。

ふふ、それでは早速ご説明しましょう。


「実は今回、100話達成企画をやろうと考えているのです」

「ええ!? ま、また人気投票……!?」

「いえ、今回は違う方針でいこうと考えています」


なんだ良かった、とホッと息をつくアリス様。人気投票、そんなにお嫌なのでしょうか?


「だって前3位だったのに、これ以上下がってたらわたし引きこもるわよ」


なるほど、人気投票にしなくて良かったですね。主人公に引きこもられては困りますから。


「じゃあさ、今回はどんなことやるの?」

「はい、リクエストやパロディと色々考えていたのですが、私達キャラクターに質問、ということに決定しました」

「……かなりネガティブなこと聞いていい?」

「はい?」

「まったく質問が集まらなかったらどうするの?」


真面目な顔で私の目をジッと見つめるアリス様。なかなか苦しいとこを聞かれましたね。


―――少しも質問がこない。

これは考えていたことであり、むしろ大前提としています。

なので、そんな時はですね。


「スルーします」

「………」

「………」

「……企画自体を?」


私がはい、と頷けばアリス様はええええ!と大きな声を響かせます。

オーバーリアクションですね。そんなに驚くところでしょうか?


「いやいや、50話あんだけ色々やっておいて、100話はスルー!?」

「仕方ないじゃないですか。あ、ついでに集まらなかった場合はジャック様の5歳からの生い立ちを延々と語ることになります」

「いらねぇぇぇぇ!!」


いらないだなんて、ジャック様が聞いたら泣きますよ。


アリス様が混乱してる内に、企画内容を細かく説明しますね。

キャラクターへの質問は、評価・感想欄、またはメッセージからでもOKです。

その際には、質問したいキャラクターの名前、質問内容をお願いします。特にキャラ指定がなければ、質問内容だけで大丈夫ですよ!


あ、どんな質問すれば分からない方もいますか?


「アリス様、家族構成は?」

「ほぇ? 急になに!?」

「と、このようにどんな些細なことでもいいのです」

「わたしの答え無視かよ!」

「おおっと時間です。次のゲストを迎えましょう」

「ちょっとォォォ!!」


お次のゲストは、50話記念の際、人気投票で見事1位2位を飾ったお二方です!


「ども、人気持続中むしろみんなの一番チェシャ猫です」

「なに言うてんやお前は……」


はい、チェシャ猫様と男爵様ですよ。


「こんにちは、来て下さりありがとうございます。貴方たちをお呼びしたのは他でもない、質問例をするためです!」


……って、言ってるそばからチェシャ猫様はもう私達そっちの気でアリス様の方へ行かれてしまいました。

写真撮りたいですが、我慢ですね。後で思う存分撮りましょう。

仕方ありません、とりあえず男爵様に伺うことにします。


「では男爵様、好みのタイプを教えて頂きますか?」

「好み? そうやな、俺は」

「はいそこまでです!」

「なんでや!」


知りたいって方がいらしたら、こちらの宛先までどうぞ♪


「ちょっ、アン助けてー!」

「アン、助け求められてるで」

「帽子屋様、あれはアリス様の照れ隠しです」

「いや、ちゃうやろ。めちゃくちゃ必死な形相やで」


あ、あれ、違うのでしょうか。私は嫌よ嫌よもいいのうちだと信じておりましたのに……。

と、そんな間に時間切れです。チェシャ猫様とはろくにお話出来ませんでしたが、仕方ありませんね。

お次のゲストを迎えなければいけませんから、帽子屋様とチェシャ猫様には退場してもらいます。


「チェシャ猫様ー、交代の時間ですよー」

「ええ、もう?」

「ほほほほら、早くどいて!」

「あーあ残念。どうして貴女ってこう脱がせにくい服を」

「黙れ!!」


チェシャ猫様はしぶしぶ、アリス様の上からどきました。

いつも思いますが、あのお二人はどういったご関係なのでしょう?


「それじゃ、さよならみんな♪」

「また呼んでな」


はい、ありがとうございました。


それでは、お次のゲストを紹介しましょう。

兎コンビの、白うさぎ様と三月様です!


「お招きありがとうございます」

「やっほー、っていうかアン。僕にまで様つけなくていいよー」


いえ、私のような使用人が三月様を敬称なしで呼ぶなど言語道断です!

それに私、周りが目上の方ばかりだから敬語以外って慣れないんですよね。


「そういえば、白うさぎくんもいつも敬語だよね」


アリス様が白うさぎ様にどうして?と尋ねました。

そうなんです、白うさぎ様はこの私にまで敬語を使うのです……!

白うさぎ様は少し頭をひねり、


「うーん、幼い頃から使ってるせいか、抜けきれないんですよ」

「幼い頃から?」

「はい、詳しいことはまた機会があったら言いますよ」


にこりと笑う白うさぎ様に、アリス様は一瞬息を詰まらせ、その後抱きしめました。

わ、私としたことがせっかくのシャッターチャンスを……!


「仲良いなぁ……」


おや、三月様が羨ましそうに見ています。

ヤマネ様と男爵様がいませんから、寂しいのかもしれませんね。


「三月様は帽子屋様のこと、本当にお好きですよね」

「好きだよん」

「ヤマネ様は?」

「好きー」

「……アリス様は?」

「好きだよぉ」

「白うさぎ様、チェシャ猫様、女王様は?」

「みんな好きー♪」


………まぁ、仲がいいのは、素晴らしいことですし。

私が聞いたのは恋心だったんですが、可愛いので全然OKです。

この子が万年発情期だなんて、信じられませんね。



「アリス様、そろそろ次のゲストをお迎えしなければなりません」

「えっもう!? 早いよアン!」

「す、すみません」

「それじゃあお姉さん、僕そろそろ行きますね」

「えっ、ちょっ、あー!」


白うさぎ様と三月様は手を振りながら、行ってしまわれました。

アリス様、そんなに嘆きなさらないで下さい。メアリまで悲しいです。

というか、チェシャ猫様との態度の違いにうっかり涙が出そうですが、白うさぎ様は犯罪的に可愛らしいので仕方ありませんね。



はっ、それよりゲストですねゲスト。本日最後のゲストは、双子デザイナーのお二方、ディー様とダム様です!


「ったく、なんで俺が……」

「まぁまぁ、そう言わないのディー」


文句をこぼしているディー様と、諭しているダム様。見事にシンメトリーで感動のため息がでちゃいます。

つい凝視していると、不意に目が合いました。瞳が灰色ですから、ディー様ですね。

挨拶の意を込めて微笑みかけたのですが、すぐに視線をそらされちゃいました。わ、私なにか失礼なことしてしまったのでしょうか?


「おいアリス!」

「ん? って、わわっ。なによ!」


あ、ディー様がアリス様の腕をひきました。なにか内緒話でもしているようですが……、のけ者みたいでちょっと寂しいです。

あ、いえ、わがまま言っちゃ駄目ですよね!

しかし、やはり何を話してるのか気になります………。



「お、おい。誰だ、あれ」

「誰って、会ったことあるでしょ。メイドのメアリ=アン」

「メイド……」

「なに、惚れちゃった?」

「ば、違うっつーの! 控えめなとこが可愛いとかトゥーイドルの服着せてぇとか全然思ってないんだからな!」

「露骨すぎるよアンタ……」

「ディーは年上好みなうえ、従順な子好きだからね。やらしいなぁ」

「なっ! じゃあお前はどういう好みなんだよ!」

「おしゃれで意地っ張りで、ちょっと自分勝手で泣き虫な子」

「え…趣味悪いな……」

「ほっといてよ」


チラチラと視線が飛んでくるのですが、それについては触れない方がいいのでしょうか。

出来ることなら私も混ぜて欲しい、なんて思ってた矢先、彼等は戻ってきました。

なんだかアリス様は愉しげに笑っていて、ディー様は顔が赤いですし、ダム様に至っては笑顔なのにどこか不穏なオーラを感じます。

こ、この短時間にいったい何があったのでしょう?


「お、おいメアリ=アン!」

「ははははい!? な、何でしょうかディー様」

「ッ、その様ってやめろ。俺の方が年下だし、そんな身分高くねぇし……」


語尾になるにつれてだんだんと声が小さくなるディー様は、なんだかちょっと可愛いです。


「と、とにかく呼び捨てでいいんだよ!」


ビシッと指をさされてしまいました。し、しかし呼び捨てというのはさすがに私には荷が重いです。


「えーと、それではディー君、とお呼びしても構いませんか?」

「えっ、あ、あぁ。お前がどうしてもって言うなら……」

「それでは、今後ともよろしくお願いします、ディー君」


握手しようと手を差し出すと、また目をそらされちゃいました。コミュニケーションは難しいですね……。


「ねぇアンちゃん。そろそろ時間じゃないの?」

「あっ、そうですね。ダム様とあまりお話できなくてすみません」


そう言うと、眼鏡の奥のアメジストが細められ、ダム様はにこりと笑い気にしないで、と言いました。


「また今度、機会があったらたくさん話そう。僕等のお店にも来てくれると嬉しいな」

「は、はい是非」


ダム様はなんだかとっても大人っぽいですねぇ。ディー君も眼鏡をかければ知的に見えるのでしょうか?


「それじゃあ、おいとまさせてもらうね」

「あ、置いてくなよバカダム!」


爽やかに手を振るダム様と、未だに赤面しているディー君。双子でもまったく中身は違います。でもなんだかんだ言って仲良しみたいですね。



「ゲストはこれで以上……なんですかアリス様」


なぜかアリス様が愉しそうな目で見てくるのですが……。わ、私の顔になにか付いてますか?


「ん? いや、アンってモテるなーと思って」

「ななな、なにを仰るのですかアリス様!」

「アン可愛いしさ。恋人とかいないの?」

「い、いませんよ……」


それに、私は白うさぎ様に一生仕えると決めていますし。

というより、私はむしろアリス様について知りたいのですが!


「そうです、私はアリス様にお聞きしたいことがたくさんあるのです!」

「え、いや」

「結局アリス様は誰がお好きなのですか!? 誰にも言いませんから教えて下さい!」

「おおお落ち着いてってば! 終わり! 今日はもう終わり! それでは皆さんさようなら!」

「あ、アリス様!」



むぅ、行ってしまいました。なんだかいつもはぐらかされてる気がします。

私はただ、アリス様と恋愛の話で盛り上がりたいだけなのですが……。やはり、図々しいのでしょうか。



と、まぁひとまずその話は置いておきましょう。以上で本日はおしまいです。

たくさんの質問、お待ちしております! 回答は100話でお答えしますので、締め切りは98話あたりまでですね。

曖昧ですみません! 締め切りの日も後ほど詳しく記載します。




それでは、ご覧いただきありがとうございました!



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