第66話:LOSER
今回はランクインできなかったキャラの反省会です。
非常にぐだぐだにつき注意!
ダム
「えー、トゥーイドルのデザイナーをやってるダムです。今回みなさまに集まってもらったのは他でもない、人気投票の結果についてです」
ディー
「ちくしょう…。ベスト3入りすれば出番増えると思ったのに……」
ダム
「そう、ベスト3入りすることが出来なかった敗因について話し合うためです」
三月うさぎ
「はーい。人気がなかったからだと思います!」
白うさぎ
「三月ちゃん。それ言ってしまったらおしまいですよ」
ヤマネ
「……でも、本当のこと…」
公爵夫人
「だからこそ、人気がなかった理由を話し合うんじゃないかしら?」
ダム
「そういうことです」
女王
「私、用事があるから帰ってもいいかしら?」
ジャック
「な、なら俺も帰りたいのだが」
白うさぎ
「ジャックは駄目ですよ。いつもこういう場に出ていないのですから」
ジャック
「し、しかし、人気がない理由など話し合うなんて苦痛以外のなんでもないじゃないか!」
女王
「私は帰るわね♪」
ディー
「ちょ、いくら女王様でも勝手に帰っちゃまずいんじゃ……ってギャー! 鎌を出すなー!」
女王
「帰るわね?」
ダム
「……まぁ、一応ここでは女王様が最高権威だし、仕方ないね」
女王
「話が分かってもらえて嬉しいわ」
ダム
「それではご機嫌よう、陛下」
女王
「ええ。また服作ってちょうだいね」
ダム
「もちろんです」
女王
「ふふ、それじゃあね」
ヤマネ
「…本当に帰っちゃたね…」
ディー
「い、いいのかよダム。いや、俺はこれで少し出番増えるからいいんだけど」
ダム
「陛下に逆らうわけにはいかないでしょ?」
三月うさぎ
「ねぇねぇ、あの騎士さんもいなくなってるよ」
白うさぎ
「どさくさに紛れて帰りましたね……」
ダム
「まぁ二人減ったところで問題はないし大丈夫だよ。そろそろ本題に入ろう」
公爵夫人
「人気のない理由、だったわよね?」
ダム
「その通りです。司会は僕がやりますから、意見のある人は挙手して下さい」
ディー
「はいはいはーい!」
ダム
「はいは一回。ディー、発言していいよ」
ディー
「やっぱ出番の量だろ! 出番が多かったら人気もあるに決まってる!」
白うさぎ
「僕、わりと多いほうですがランク外でしたよ?」
ダム
「でも伯爵は4位ですよ。三月ちゃんと同率で」
ディー
「ほらぁ!!」
三月うさぎ
「やったぁ! ぼく人気あるほうだったんだね!」
白うさぎ
「ということは、やはり出番が関係してるのでしょうか」
公爵夫人
「確かに私も出番少ない上に、人気もいまいちね」
ディー
「ほら、やっぱり出番なんだよ! 俺だってもっと出番が多かったらベスト3入ったのに!」
ダム
「ディーさっきから出番少ないって言ってるけど、君、僕より人気あるよ」
ディー
「え………」
ダム
「よかったね」
ディー
「な、なんかダム怒ってる?」
ダム
「まさか。全然怒ってないよ。僕ディーのこと好きだから、嬉しいよ」
ディー
「す、好き……!?」
ダム
「うん、てんとう虫よりは」
ディー
「ええぇぇぇ! てんとう虫よりって俺何位!?」
ダム
「安心して、100位以内だから。50位より下だけど」
ディー
「双子の兄が50位以下!? なんだよダムのばかぁ!」
ヤマネ
「…兄弟喧嘩は、よそでやって…」
三月うさぎ
「そうだよ。ケンカはよくないよ!」
白うさぎ
「三月ちゃん、ちょっと違います」
ダム
「別に喧嘩じゃないよ。それより、真面目に話し合おう?」
公爵夫人
「わたしはディー君と同じで出番が関係してると思うわ」
白うさぎ
「僕は性格だと思います」
ヤマネ
「…キャラの、濃さ…」
三月うさぎ
「ねぇねぇ、帽子屋のとこ行っていい?」
ディー
「いやいや、これ以上メンバー減ったらまずいだろ。っていうか、主旨違うし!」
三月うさぎ
「ちぇー。って、あれ? なんか白うさぎ甘い匂いがする」
白うさぎ
「そうですか? あ、もしかしたら───」
女王
「みんな聞いて〜!」
ディー
「うわ、戻ってきたよ! ってか、なにをそんなに抱えてるんだ?」
女王
「ふふ、使用人たちにチョコレート貰っちゃった♪ 食べきれるかしら」
白うさぎ
「ああ、ぼくもメアリ達から貰いました。……後ろでなんかジャックが膝ついているのは、触れた方がいいんですか?」
ジャック
「なぜだ。なぜ俺はひとつも貰えない。一応騎士団長という位があるのに……!」
ディー
「めちゃくちゃ不憫なんだけど」
ダム
「ディー程じゃないよ」
ディー
「ほっとけ!」
公爵夫人
「女王様、食べきれないなら分けて下さらない? ちょっと禁断症状が」
女王
「うーん、もったいない気もするけど、仕方ないわね。はい」
公爵夫人
「ありがとう、女王様」
三月うさぎ
「僕も男の子に生まれたかったなぁ。そしたら、チョコレートもらえたのに」
白うさぎ
「三月ちゃんは誰かにあげました?」
三月うさぎ
「うん、帽子屋とヤマネにあげた! 手作りチョコレートをね♪」
ヤマネ
「…ほとんど、帽子屋が作ってたけどね…」
ディー
「それ意味なくねぇか!?」
三月うさぎ
「気持ちの問題だよー」
白うさぎ
「そう言うディーさんは貰いました?」
ディー
「ば、もらったに決まってるだろ!」
ダム
「スタッフからの義理チョコだけどね」
ディー
「客からだってもらった!」
ダム
「僕はなぜか君からかも貰ったけどね」
ヤマネ
「…兄弟愛…」
ダム
「少し辛かったんだけど、あれどこの会社のチョコ? まさか手作りじゃないよね」
ディー
「───ッ!!」
女王
「図星?」
ダム
「え…作ったの……?」
ディー
「なんでドン引きするんだよばかぁー!」
三月うさぎ
「あ、行っちゃった」
ダム
「嬉しいって言おうとしたのに、ディーってば人の話を聞かないんだから」
女王
「そのわりにはさっき、引いた表情してなかった?」
ダム
「気のせいです陛下」
ヤマネ
「…………」
白うさぎ
「ジャック、チョコレート届いてますよ。だから元気出して下さい」
ジャック
「い、いやしかしだな。開けた瞬間、爆発するかもしれん。そう思うとやはりいらないような……」
女王
「んもう、とんだ言い草ね! 失礼よジャック。めっ」
白うさぎ
「その通りですよジャック」
ディー
「というか『めっ』、って二十歳すぎた男に使う言葉じゃねぇよ!」
三月うさぎ
「あれ、戻ってきた」
ディー
「誰もツッコミいれねぇからだろ! 思えば今回ツッコミ俺ばっかりじゃねぇか!」
白うさぎ
「ツッコミ要員の二人がベスト3に入ってますからね」
アリス
「だから私のアイデンティティーはツッコミじゃないってば!」
白うさぎ
「あ、お姉さん」
アリス
「もう、聞いてよ白うさぎくん! かくかくじかじかで、大変だったんだから!」
白うさぎ
「それは災難でしたね」
ディー
「なんで分かんの!?」
帽子屋
「三月、ヤマネ。そろそろアフターヌーンティーの時間やで」
三月うさぎ
「あ、帽子屋だー♪」
ヤマネ
「…帰ろうか…」
ディー
「こらこらこら、勝手に解散するな!」
女王
「ねぇ公爵夫人。チョコレートまだたくさんあるから、お城で一緒に食べない?」
公爵夫人
「あら、嬉しいお誘い」
ジャック
「開けるべきか開けないべきか。いやしかし、もし仮に爆発しないとしても危険がなくなったわけではない。ハッ、まさか毒が……!」
ディー
「まだ言ってたのお前!?」
白うさぎ
「お姉さん、また首筋が赤くなってますよ」
アリス
「! あ、いやこれは虫に刺されて……」
チェシャ猫
「アリス、嘘はいけないよ。それは俺が」
アリス
「ギャアァァァ! わたしの半径50メートル以内に近付くなー!」
チェシャ猫
「さすがに酷くない?」
白うさぎ
「城まで行けば50メートル以上あります。帰りましょう、お姉さん」
アリス
「うん! ついてくんなよ変態猫」
チェシャ猫
「態度の差が激しいなぁ」
ディー
「おいおい、みんな帰ってくじゃねぇか!」
ダム
「仕方ないね、僕等も帰ろう」
ディー
「いいのかそれで!? お前司会っぽかったじゃん!」
ダム
「……引いてくれるなら、僕のなかでディーの順位が上がるんだけどな」
ディー
「よし帰るぞ」
強制終了
※
loser…敗者
前書き通りぐだぐだです;無理矢理終わらせてしまいました(ぇぇぇ
投票して下さった方々、本当にありがとうございました! 人気があったキャラクターは、出番が増えると思います。




