第55話:格付けof秘密の国2
司会は現在人気投票第1位のチェシャ猫でお送りします。
どうも〜。今回司会を務めさせて頂くチェシャ猫です。
マイハニーアリスがこの世界に来てから、早いこと3ヶ月。
いろいろと彼女も把握してきたね。みんなの本性とか、この国の事とか。
まぁ、ってことで格付けof秘密の国第2DAN! 今回はアリスが選んだわけじゃないから、前回より正確なんじゃないかな? あ、あと人気投票の途中結果も合わせて。
では始まり始まり♪
「いつわたしがアンタのハニーになった! って、駄目! こいつが司会者なんてダメェェェ!!」
「お姉さん落ち着いて下さい。目が血走ってますよ」
◆人気投票途中結果◆
第1位 チェシャ猫
第2位 帽子屋
第3位 アリス
アリス
「……嘘でしょ? チェシャ猫が勝手に決めたんでしょ?」
チェシャ猫
「いや、ちゃんと読者様の声をもとにしてだよ」
アリス
「何故だ読者様ー! なんでこの変態が1位でわたしが3位!?」
チェシャ猫
「これが現実♪」
アリス
「死ねッ!!」
チェシャ猫
「あ、人気投票のことだけど、〆切は2月13日に決まりましたー。ベスト3のキャラは登場回数の増加はもちろん、初期設定公開などが♪ しかも1位には素敵な特典があるらしいよ」
アリス
「……ってことは何? このまま行くとアンタに特典が?」
チェシャ猫
「そういうことになるね」
アリス
「ちょっ、読者さまー! 是非コイツ以外に票を!!」
チェシャ猫
「なにアリス。そんなに俺を独り占めしたいの?」
アリス
「すみませーん! 此処に頭痛い人いるんですけどォォォ!」
◆危険ランキング◆
第1位 ダム
第2位 チェシャ猫
第3位 白うさぎ
ダム
「えっ、ちょっと心外だな」
チェシャ猫
「俺もー」
アリス
「いや、妥当でしょ。ダムは多分一番最強だよ。めちゃくちゃ恐いよ」
ダム
「そうかな?」
アリス
「常識的で優しくていつも笑顔なのに、お腹の中はブラックなんだもの」
白うさぎ
「僕は何故ですか?」
アリス
「2、3度殺されかけたからね……」
白うさぎ
「僕がお姉さんを殺すわけないじゃないですか」
アリス
「うん。それが分かってるからまだ3位なんだ」
チェシャ猫
「俺が2位の理由は?」
アリス
「あんたは実際に殺す発言したから。首も絞められたしね。冗談にしても笑えない」
チェシャ猫
「冗談じゃないけど?」
アリス
「余計タチ悪いわ!」
チェシャ猫
「お次は全く逆のランキングだね〜」
◆無害ランキング◆
第1位 公爵夫人
第2位 ヤマネ
第3位 メアリ=アン
公爵夫人
「あら、1位?」
アリス
「公爵夫人は欠点がないですから! 唯一の汚点はチェシャ猫がペットってことですね」
公爵夫人
「あれでもいい子なのよ? あまり家に帰らないのが玉にきずかしら」
ヤマネ
「僕…2位…?」
アリス
「ヤマネくんはわたしの癒しキャラなの♪ 無理矢理起こさなきゃいいだけだし」
ヤマネくん
「僕なんかで癒せるなら、いつでもおいで…?」
アリス
「───ッ!!」
ヤマネ
「アリス?」
アリス
「ど、動悸が…!」
メアリ=アン
「私なんかがランク入りなんて、おおおおごまかしい!」
アリス
「なんで? アンにはいつもお世話になってるもん」
メアリ=アン
「アリス様……。ッお慕いしております!」
アリス
「ええッ!?」
チェシャ猫
「じゃあ次は〜」
アリス
「なんでアンタいちいち出てくんのよ!」
チェシャ猫
「司会だから♪」
◆悲哀ランキング◆
第1位 白うさぎ
第2位 三月うさぎ
第3位 公爵夫人
アリス
「なにこの重いランキング……」
白うさぎ
「暗い過去や辛い宿命を持った人達らしいですよ」
三月うさぎ
「アリスは見事にランク外だね!」
アリス
「悪かったな平凡な人生で! だいたい三月が2位ってほうがビックリだよ!」
三月うさぎ
「それは本編でいつかねー」
チェシャ猫
「なんで俺がいないかなぁ」
アリス
「いるわけないだろ。ノリで生きてるような軽い奴が」
チェシャ猫
「これでも痛い過去背負ってるんだよ。ご主人様との馴れ初めとか」
アリス
「……確かにそれは気になる。公爵夫人もランクインしてるし」
チェシャ猫
「一人で退屈してたらご主人様が来て、私の所来ない?と誘うから、まぁいいかーみたいな」
アリス
「滅茶苦茶ノリじゃねぇか!!」
チェシャ猫
「いや、シリアス調に話せばそりゃあもう……」
アリス
「はいはい次いこ」
◆変態ランキング◆
第1位 チェシャ猫
第2位 三月うさぎ
第3位 アリス
アリス
「……ちょっと待て。1位2位は納得できるよ? 何故わたしがいる」
三月うさぎ
「僕は納得できない〜。僕の何処が変態なのさ!」
アリス
「自分の胸に手をあてて聞くんだ」
三月うさぎ
「僕の胸小さいから触ってもつまんない」
アリス
「ちょ、なに言ってるの三月!?」
チェシャ猫
「大丈夫だよ三月。大人の階段登れば大きくなるから」
アリス
「チェシャ猫ォォォ!!」
チェシャ猫
「でも、アリスと同じランキングに入れるなんて幸せだな」
アリス
「いや、だからなんでわたしが」
チェシャ猫
「うーん、異常なまでの年下好きとか20話の『そんな表情も〜』や46話の『パン3つは〜』発言とかじゃない?」
アリス
「あれくらいセーフよ!」
三月うさぎ
「アリスー、大人の階段って何処にあるの?」
アリス
「聞くなぁぁぁぁ!!」
◆ギャップランキング◆
第1位 帽子屋
第2位 ダム
第3位 ヤマネ
帽子屋
「なんで俺が1位──」
アリス
「帽子屋ァァァ!!」
帽子屋
「おわっ。なんやねんアリス」
アリス
「もうわたしツッコミ疲れた! これからはアンタがやってぇ!」
帽子屋
「軽く涙目やで……」
アリス
「それだけ大変だったの! 特に発情期兎と変態猫!」
帽子屋
「ああもう、分かったから泣くのよせや!」
アリス
「うう…。帽子屋は唯一まともなツッコミ役だから、いなきゃ困るの」
チェシャ猫
「それより早く解説しなきゃ」
アリス
「ギャー出たー!」
チェシャ猫
「そんな人をお化けのように…。まぁいいか。帽子屋はまず優雅な外見とおしゃべりな中身が合ってないね。あと甘党なのにストレートティー大好きとか」
帽子屋
「そのくらいええやん」
チェシャ猫
「で、ダムは」
帽子屋
「無視か!」
チェシャ猫
「王子系なのに腹黒なとこ。ヤマネは寝起きの悪さだな」
帽子屋
「ギャップっていうんかそれ」
チェシャ猫
「いいんじゃない? お、次のは興味深いね」
◆アリスときめきランキング◆
第1位 白うさぎと手繋ぎ
第2位 女王のほっぺチュー
第3位 ヤマネの寝顔
チェシャ猫
「おかしい」
アリス
「なにが?」
チェシャ猫
「ほっぺにキスは2位なのに、なんで俺との熱い夜はランク外なのさ」
アリス
「ぶッ!!」
チェシャ猫
「あんなに濃厚なキスもしたのに……」
アリス
「気持ち悪いこと言うな!」
チェシャ猫
「ちゃんと説明してくれないと納得できないんだけど」
アリス
「安心して。寿命縮まったランキングなら、間違いなく全部アンタで埋まるから」
チェシャ猫
「それって、ときめき以上ってこと?」
アリス
「ち、違う!」
チェシャ猫
「…アリス……」
アリス
「え、ちょ、なんでいきなり低音ボイス? しかも顔近いんだけど。や、マジでストップ。い、いやぁぁぁ!!」
ディー
「ダム、俺なんでこんなに出番少ないんだ…?」
ダム
「目立つならチェシャ猫が司会放棄をした今だよディー!」
ディー
「よ、よし! じゃあ俺がまとめるぞッ」
ダム
「がんばれ〜」
人気ランキングにご協力してくれた人たち、えっと、感謝するぜ。特に俺に投票してくれた人! な、なんて言うかまぁ感謝してやらないこともねぇな。引き続き募集中なんでよろしく!
「よく言うよディー。票もらってかなり嬉しそうだったじゃない」
「ばっ、なに言ってるんだよダム!」
「よかったね。ディーが嬉しいと僕も嬉しいよ」
「えっ、マジで……?」
「嘘ー♪」
「えぇぇぇぇ!?」
「でも本当に人気はあって良かったね。出番は少ないけど。出番はないけど」
「なんで二回も言うんだよォォォ!! しかも少ないからないになってるし!」
「あははははっ」
「……うぅッ。ひでぇ」
「ディー、落ち込んでたらまとめれないよ」
「お前のせいだろ! ……ダムはいいよな。出番あって」
「別にいいじゃん。たとえみんなの前に出られなくても、誰か一人に見ててもらえる方が幸せでしょ?」
「ダム……!」
「まぁその一人すらもいないけどね」
「え」
「あ、僕はディーのこと兄として愛してるよ? 見てはいないけど」
「チクショー!!」
おわれ
別タイトル
『不憫なディー』(笑)