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第100話:達成記念

とうとう100話! 募集した質問に答えていきます♪



みなさんこんにちは、お馴染みメアリ=アンです。今回私が司会の理由は言うまでもありません!

……え、言わないと分からない? す、すみません。

今回は待ちに待った、100話なのですよ! もうなんとお礼を言っていいのか……とにかく感激です。だけど感動すべき点はもっと他にあるのですよ!


そうですよね、我らがヒロイン、アリス様!


「――ん? え、もう始まってるの!? ちょっ、読者様に見苦しい姿お見せしちゃったじゃん!」


そう言ってアリス様は、持っていたビスケットを頬張り、髪を梳いて慌ててこちらを向きました。

カメラ目線ですね!


「え、えーと今回は100話達成したというせめてものお礼に、90話で募集した質問に答えたいと思います」


説明ありがとうございますアリス様!


そうです、今回は皆さまの質問にオールキャラで答えていきますよ。文字数がとんでもなくなりそうですが、最後までお付き合いして下さると嬉しいです。

また、出来るだけすべての質問を取り上げたいと思いますが類似の質問はまとめさせて頂きましたので、中には『私の質問がない!』ということもあり得ます。そこはご了承下さいませ。


「わたし、質問なんか一個も来ないと思ってたよ……」


ふふ、こうやって今私が司会をしているのも、心優しき読者様のおかげです。質問して下さった皆様、本当にありがとうございました!


「うんうん、ジャックの生い立ち話す必要なくなったしね」


でも、ジャック様について知りたいって方もいらっしゃいましたよ。


「ええ!? ……あ、でもある意味かなり気になるかも」


複雑そうな表情をして、何やらブツブツと呟くアリス様。あらら、1人の世界に入っちゃいました。

仕方ないですね、始めちゃいましょう。最初のゲストは、城の重鎮のお三方です!


「お招きありがとうございます」

「何やら面白そうなことしてるわね♪」

「帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい……」


はい、白うさぎ様、女王陛下、ジャック様です!


「! し、白うさぎくん……!」


いつの間にか意識が戻ったらしいアリス様が、白うさぎ様を見て真っ赤になりました。

え、なんですか何があったんですか!


「お姉さん?」

「わ、わたしを見ないでぇぇぇ!」


ちょっ、アリス様!? 開始5分と経たず逃亡ですか!?


「白うさぎ、アリスに何かしたの?」

「身に覚えはないのですが……」


白うさぎ様ったら、罪なお方!


「は、早く始めてくれメアリ=アン! 俺はすぐにでも帰りたいんだ! こうしてる間にもしも、俺の家が火事になっていたら、もしも泥棒が入っていたら……!」


す、すみません。それでは、早速始めさせて頂きます。

まずは、女王陛下へのご質問です!


『秘密の国について詳しく教えて』……だ、そうです。


「ふふ、いいわよ。秘密の国は、いくつかの町が集まって出来た国で、それを治めてるのが私ね。規律は特にない、フリーダムな国よ。昔は色々と厳しくて差別とか格差もあったけど、今は平和ね」

「前の女王は暗君でしたらね……」

「ふふ、私に感謝なさい」

「前のルールすべて取り払いましたもんね、陛下」

「だって私がルールだもの」


そう言って胸を張る女王陛下は、なんだかとても可愛らしいです。

陛下が陛下なので、本当に規制がないんですよねこの国。

仕事も、身分年齢性別関係なく能力があれば良いですし、結婚も愛さえあればOKなんです。

お答えありがとうございました。では、次の質問です。


『秘密の国の、大まかな地図を教えて下さい』とのことです。これは白うさぎ様、お願いします。


「はい。先程陛下が仰った通り、たくさんの町があるのです。お姉さんがいつも遊びに行ってるのは城下町で、一番栄えた町ですね。治安もいいですし。僕等がいるお城は丘の上にあり、国の中心です。周りは森や海があります。公爵夫人の屋敷はギリギリ同じ町ですね。トゥーイドルのお店は町の表通りにあります。……こんなところでしょうか」


はい、ありがとうございます♪

それでは次の質問はジャック様になんですが、


「お、俺のことなんて聞いてどうする気だ! ハッ、まさか…!」


いや、まさかではなくて


「個人情報流出反対ィィィ!!」


ジャック様!?


的外れのことを叫びながら、ジャック様は走り出してしまいました。

アリス様といい、あまり放棄しないで下さい〜!


「んもう、ジャックったら。私ちょっと追いかけてくるわね」


えっ、ちょっ、女王陛下……!? ああ、どんどん人数が減ってしまいます!


「他にも呼んだらどうです?」


白うさぎ様……そうですね、次のゲスト呼んじゃいましょう!

それでは、海沿いのお茶会でお馴染みの男爵様、三月様、ヤマネ様のご登場です!


「やっほー、メアリ、白うさぎ!」

「今日はよろしゅうな」

「…ねむ…」


はい、こんにちは。皆さんお久しぶりです!

それではせっかく質問を――


「メーアリィ! ジャック連れ戻して来たわよ! ついでにアリスも!」


そい高らかに言う陛下の右手には真っ青なジャック様の、左手には赤面したアリス様の腕が。


「くっ、無念……!」


大げさですよ、ジャック様。


「! 三月っ、ヤマネくん! そして帽子屋ぁぁぁ!」

「うわっ!」


お三方を見つけたアリス様が涙目で叫び、男爵様の背中にタックルしました。

ど、どうしたのでしょうか?


「なんやアリス……」

「帽子屋ッ、今日はツッコミよろしく! わたしろくに出来ない気がするから!」

「はぁ?」


意味が分からない、といった顔をする男爵様。無理もありません。


「本当にどうしたのでしょうか、お姉さん」


白うさぎ様ったら、……罪なお方!(二回目



え、えーと質問よろしいでしょうか男爵様?


「ん、ああ。ええよ」


ふふ、男爵様にはたくさん来てますよ。まずはこちら『どこが苗字でどこが名前?』です!


「あ、それわたしも気になってた。なんかこの国って、みんな愛称が多くない?」

「ああ、アリスは異世界から来たから知らへんのか。この国では苗字は特に必要あらへんのや。メアリみたいに持ってる奴もおるけどな」

「じゃあ帽子屋は、【帽子屋】が名前そのもの?」

「そんなところやな」

「むぅ……」


アリス様はいまいち納得のいかない表情をしてますが、こればっかりは仕方ないですね。

この国で、苗字はあまり重要視されてませんから。


次の質問に移りますね。『帽子屋の恋愛経験を教えて!』とのことです。

これはわたしも詳しく知りたいですね〜。


「いや……俺、社長になってから仕事しかしてへんかったし」

「そんなすました顔して童貞だったらドン引きするね」

「俺はすぐにそっちの方向に考えるお前にドン引きやわ」


アリス様、意外とそういうこと恥ずかしげもなく言いますよね……。


「あら、でも確か男爵の弟の恋人って、貴方の元カノじゃなかったかしら?」

「ちょっ、誤解を招くような言い方しないで下さい陛下」

「え……なにその複雑な恋愛事情。昼ドラか? 昼ドラなのか?」

「鵜呑みにすんなアリス!」

「でもあながち間違ってはないよね?」

「三月も余計なこと言うなや!」


男爵様……いったいどんな恋愛してきたのでしょうか。


「詳しく教えて帽子屋! なにアンタ、実は悲恋体験してたの? だからロリコンに目覚めちゃったの!?」

「なんでやねん! あーもうこの話は終わり! ええな!?」

「えー」

「えーやない! アン、次の質問!」


は、はい! えーと次の質問は……『三月にあれこれされましたか?』です!


「だからなんなんやその質問はァァァ!」

「えへへ、それはね〜」

「お前が答えるな!」


男爵様、落ち着いて下さい。…で、どうなのですか?


「アンまで…いやだから未遂やって」


ふふ、そうですか? それでは、三月様に同じような質問です。『帽子屋とどこまでいった?』ですって。


「そりゃあもちろん」

「ちょっ、三月お前余計なこと」

「いきつくとこまで★」

「三月ィィィ!!」


男爵様が慌てて三月様の口を塞ぎました。

な、なんて美味しいアングル……! 是非とも写真におさめたいです!


「むぐぐっ」

「お前もう喋るな!」

「そう照れるなって帽子屋。アンタがロリコンなのは今や世界共通だって。ねーヤマネくん」

「…ん…」

「ヤマネ、頼むから適当に返事せえへんで!」


アリス様、なんだかんだでいつもの調子に戻ってきましたね。素敵です!

だけど男爵様は本当にモテますね。こんな質問もきてますよ。


『私が告白したらどうしますか?』ふふっ、どうしますか男爵様?


「え……」

「わ、赤面してる」

「うっさいアホ。あー、なんやその、俺満足させられるか分からへんよ?」

「なんか言い方やらしー」

「だからそれはお前がやらしいんや」


ああ、何やらアリス様と男爵様が言い合いを始めてしまいました。


うーん、その間に三月様とヤマネ様に質問しましょうか。

まずは三月様に『嫁に下さい!』です。プロポーズされちゃいましたよ三月様!


「毎日おやつ出るならいくー♪」

「…簡単、だね…」

「あ、でもヤマネと離れるのは悲しいなぁ」

「…ん、僕も…」


っ、かわいらしいですお二方! アリス様が聞いてたら大変なことになってましたよ!

あ、あと『好きな言葉は?』との質問、ヤマネ様答えて頂けますか?


「うん……えーと、安眠幸夢……」

「ほへー、そんな言葉あるんだ」

「…今、つくった…」


こ、これは何と言いますか犯罪級に


「かわいいィィィ!!」


今まさに言おうとしてたことを、戻ってきたアリスが叫びました。なんという地獄耳!


「帽子屋、わたしヤマネ君と結婚したい! ってことでお父さん、息子さんを下さい!」

「誰がお父さんや!」


うーん、まるでコントですね。アリス様はツッコミだけでなく、ボケも出来ますか。


「メアリー、もう僕等への質問おわり〜?」


ハッ、そうでした。次のゲストをお呼びしなくては!

次はこの方、トゥーイドルのデザイナー、ディー君とダム様です!


「ひ、ひまだから来てやったぞ!」

「楽しみにしてた君が言う台詞じゃないね」


お忙しいところ、ありがとうございます!

お二方にも質問きてますよー。まずはこちら、『双子とアリスの幼少時代について』です。

ってことでアリス様ー、来て下さーい。


「あ、やっとわたしの出番ね! 幼少時代は……うーん、マセてたとは言われてたかな。でもそれは周りがふわふわした人達ばかりだったから、反動でさ……」


周り……ご家族のことでしょうか。ディー君とダム様はいかがでしたか?


「ダム昔は女の子みたいだったよな。おしとやかでさ」

「そういう君はもっと頼りがいがあったよ。兄貴風吹かせてるのは変わらないけど」

「なっ、それじゃ今頼りねえみてぇじゃねえか!」

「そのつもりで言ったんだよ」

「昔のお前はもっと素直で良い奴だった!」

「昔の君はもっとしっかりしてた」


あららら、何やら兄弟喧嘩が始まってしまいましたね。どうしましょう、アリス様。


「平気じゃない? 喧嘩するほど仲が良いんだし。まぁ、メアリが止めればディーはすぐにやめると思うよ♪」


? 何故です?


「何故って……ああ、ディー本当にドンマイだ」


?? どうしてディー君がドンマイなのでしょうか。


っと、いけません。私ったら、司会放棄するところでした。質問質問!


「だいたい、なんでそんなひねくれちまったんだよ! 昔は可愛かったのに! 今も可愛いけど!」

「ディーのナルシストぶりにはうんざりだわ」

「気が合うね、アリス」


あ、あのお取り込み中すみません。次の質問よろしいでしょうか?


「あ、ごめんねうるさくしちゃって。どうぞ」


はい、お二方に『秘密の国の住人をコーディネートするなら?』という質問です。お答えいただけますか?


「うーん、そうだなぁ。コーディネートするなら僕はやっぱり三月ちゃんだね」

「ほぇ? ぼく?」

「うん。サロペットもボーイッシュでいいけど、やっぱりドレス着せたいな。白のワンピースにヘッドアクセとか。それで緩くパーマかければ絶対かわいいよ」


ニコニコと、楽しそうに眼鏡の奥の瞳を細め、三月様の髪をそっと撫でるダム様。

三月様も頬を染めて、そう?と首を傾げて……。なんだかお二人、今まで接点ないと思ってましたけど兄妹みたいで和みますわ!


あ、ディー君はコーディネートするとしたら誰ですか?


「お、おお俺は……! その、おま、お前……を。〜〜ッ何でもない!」


ディ、ディー君? 顔真っ赤ですよ!?


「お、お前のせいで赤くなったわけじゃねぇからな!?」


ディー君……可愛いです。


「か……!? ううう嬉しくねえよばかぁ!」

「あんた等、ナチュラルにいちゃつくな」


ああっ、アリス様から絶対零度の視線が!

それに気付いたディー君も、あんなに赤かった顔がみるみる青く……。


「そ、そうだっ! 公爵夫人、公爵夫人のコーディネート!」

「なんでいきなり公爵夫人が出てくるのさ」

「ばっか、お前は知らないだろうけど結構交流あるんだよ」

「あら、呼んだ?」

「「うわ!」」


あわわ、いつの間にいらっしゃったのでしょう。公爵夫人がロリポップ片手に佇んでおりました。


「ふふ、どんなコーディネートしてくれるのかしら」

「そ、そうだな。公爵夫人はマーメイドドレスとか似合うと思う。背とか体型からして……」

「顔赤いわよ、ディー」

「だだだ黙れ!」


否定はしないディー君に、アリス様はこの年上好きめ、とこぼしました。

ですがディー君の気持ちも分かります。あんなに綺麗な方に見つめられたら、女の私だって赤面しちゃいます。


「アンちゃん、僕等への質問はおわり?」


はうあ! す、すみませんまだあります!

ダム様への質問で、『好きです。付き合って下さい!』とのことです!


「ちょっと待て、質問かそれ!?」

「空気読みなよディー。返事を求めてるなら十分質問だよ」

「うぐっ……」


きっぱりと言われたディー君は悔しそうにダム様を上目に睨みました。

同じ顔なのになんでダムだけ、と呟くディー君。可愛いです。


「あ、質問の答えだけど、僕はいつでもウェルカムだよ。今は彼女いないしね」

「軽いなオイっ!」

「やきもち?」

「違う!!」


だけどダム様もモテますね。欠点らしい欠点がないので納得できますが。


「お、おいメアリ=アン! 俺への質問はねぇのか!?」


も、もちろんまだありますよ! ディー君にはこちら、『ディーってやっぱりツンデレ?』だそうです♪


「つんでれって……なに?」


あらら、アリス様は知らないみたいです。では見ていて下さい!


「ディー君、この前はあんな素敵なお洋服ありがとうございました。とても嬉しかったです」

「ば、あれは別にお前の為じゃ……! で、でも喜んでくれたなら…俺も嬉しい」


分かりましたかアリス様!?


「えーと、要は天邪鬼ってこと?」


簡潔に言えばそうですね。萌え要素のひとつです。


「それじゃあアリスもツンデレだねー」

「うぎゃあぁぁぁ!!」


あ、こんにちはチェシャ猫様!


「久しぶりメアリ。俺もう待てなくて来ちゃったよ。でも公爵夫人も出てるしいいよね」

「ひっつくなァ!」


アリス様がそう叫び、チェシャ猫様を引き剥がしました。残念。


「だいたいわたしがツンデレって何よ!」

「だって俺には嫌そうな態度とるじゃん」

「本心じゃボケ!」


ふふふ、アリス様ったら顔が真っ赤です。これはシャッターチャンスですね!


「アンもカメラ構えないの!」


怒られてしまいました……。


「ねぇ、そんなことより俺への質問は?」

「わ、わたしへの質問もないの?」


ないだなんてとんでもない! お二人にはたくさんきてますよー♪

まずはチェシャ猫様に、『アリスと結婚できたらどうしますか?』です! どうしますか!?


「そうだねぇ、とりあえず「わーわーわー!」

「ちょっと、邪魔しないでよアリス」

「まず質問がおかしい! 結婚しない、結婚しないから!」

「あ、結婚したくない派? まぁ、俺は一緒に住むだけでもいいけどね」

「だからまずそこからおかしいんだよ!」


あ、あの…質問の答えをまだ聞いてないのですが。


「駄目! わたしの為にも次の質問!」


で、ですが……。


「いいから!」


はははははい! えっと次は『チェシャ猫はアリスと出会う前に恋人いた?』です!


「……いたの?」

「そりゃあ、18年生きていればね。恋人かどうか微妙だったけど」

「なによそれ」

「俺、ご主人様に拾われるまでは女の人の家を転々としてたからさぁ」

「うわ……」


若干ひいちゃってますアリス様。チェシャ猫様もそんなことしてたのですか…。


「それってヒモじゃん……」

「いやいや、金銭面は困ってなかったから住む所借りてただけだし」


今も公爵夫人に住まさせてもらっているので、あまり現状は変わってないような気もしますね…。


「なにそれ。結局、恋人だったの? 転々としてたって、付き合っては別れてたの?」

「ん〜、まぁその辺はどうでもいいじゃん。メアリ、次いこ」

「ちょっと!」


は、はい。次はですね。


…………。


「アン?」

「顔赤いよメアリ。どうかした?」


ああ、いけません。私が固まったりするからアリス様たちが不安げな目を。


ですが、ですが……私にこんな破廉恥な質問できません!


「ほ、本当にアン大丈夫?」

「メアリ、固まる前にちゃんと仕事果たさなきゃ」


私はチェシャ猫様の言葉にハッとしました。そう、恥ずかしいなんて言ってられません。 私は私の使命を果たすのです!


ということでチェシャ猫様! あなた様のははははじめてはいつですか!?


「なっ…」

「初めてって、キス? それともセッ「わーわーわー!」


あわわわ! チェシャ猫様、ここは全年齢対象です!


「今更じゃない?」

「えーい、とにかくあんたは余計なこと言わずに、工夫して答えて!」

「仕方ないなぁ」

「わたしが我儘みたいに言うな!」


で、ではチェシャ猫様お願いします……。


「んー、でも俺ちゃんと覚えてないなぁ。結構幼い頃から女の人の家に居座ってたし」

「…そういう関係だったの?」

「そういう関係だったの」


ああああ更にアリス様がひいてます。


「そういうアリスはどうなの? 出来れば貴女の初めては全部俺が貰いたいんだけど」

「それは残念だったわね」

「……それって」

「アン、次の質問は?」


え、えと、チェシャ猫様が何か言ってますが、文字数がそろそろ大変なことになってきたので進めちゃいますね。


お次は『男性陣に質問です。好きな人を束縛したいですか? それとも干渉したくないですか?』です!


それではジャック様、白うさぎ様、ダム様、チェシャ猫様、ディー君、男爵様、ヤマネ様の順でお願いします♪


「む……あまり干渉はしたくない。が、少しでも怪しい行動したらとことん疑う」

「ジャックのは被害妄想ですよ。僕も独占的があまりないので、束縛はしないですね」

「うーん、僕は束縛したいって思うかな。本当に好きな子ならね」

「そりゃあ、束縛したいに決まってるよ。我ながら独占的は強いと思うし」

「俺も人並みには嫉妬するし…束縛もそれなりにしたいとは思うぞ」

「束縛したいとは思うけど、余程切羽詰まってなけりゃ態度には出さへんな」

「束縛はあまりしたくない…けど、全く干渉しないのもやだ……かな」


なるほど……皆さん意見が分かれましたね。ついでにアリス様はどちらですか?


「わたしはディーと一緒だね」

「だよなっ」

「うん、人並み人並み」


なにやら意気投合してますね♪ 普段いがみ合ってる2人の睦まじい姿って素敵です!


それではこの良い雰囲気のまま次に進みましょう。次は一番多かった『好みのタイプ』についてです。


これはメンバー全員にですね。それではアリス様から、公爵夫人、ジャック様、女王様、白うさぎ様、ダム様、チェシャ猫様、ディー君、男爵様、三月様、ヤマネ様の順番でお願いします!


「目はパッチリで、笑顔が天使みたいな可愛い系ね。あと絶対年下。ここ重要」

「そうねぇ…ルールに縛られない人かしら。背は高い方がいいわ」

「信念がある者だな。あとは……目に強い光が灯っていれば尚良い」

「優しくてわたしだけを見てくれる人よ。声がいいと惚れちゃうわね」

「自分に素直な人、ですかね。あとロングヘアな人って個人的に好きです」

「気が強くて、でもちょっと泣き虫な子。あとお洒落な方がいいな」

「自分にないものを持ってる子って、魅力的だよね。あと抱き心地も大切でしょ」

「年上で気配り上手で態度が控えめ。あと色白で華奢な方がいい」

「甘党で淑女。一緒にいて苦にならないのがええ。趣味合うのが一番や」

「僕をわかってくれる人かな〜。ギャップとかにもくらくらきちゃう」

「…一途で守ってあげたくなる子…。あとは……うーん、ふわふわ?」


皆さん性格が出てますね、分かる気がします。


ですが好みのタイプってあまり関係なかったりしませんか?


「あー、その気持ち分かるなぁ。あとかっこいいから好きになったんじゃなくて、好きになったからかっこよく見えたりね」


ですよねですよね! アリス様と話が合って嬉しいです!


「そういえば、アンの好みのタイプは?」


私は白うさぎ様一筋ですよ♪


「ええ!?」


あ、あれ。ディー君が物凄い勢いでこちらを向きました。首の安否が気になります……。


「ドンマイ、ディー」

「……ッ!」


ディ、ディー君?


「べ、別に俺はメアリ・アンが好きだなんて一言も言ってないからな!」


そう叫んで走り出すディー君。ちょ、勝手に退場しないでくださーい!


「じゃあ僕も帰るね★」


そんなダム様まで!!



あわわわ、まだ終わってないのにどうしましょう! こ、これは追い掛けた方がいいですよねアリス様?


「いや、ディーの化膿した傷にアルコールぶっかけるような真似はしない方がいいと思うなわたし」


は、はい?


「そっとしておいた方がいいってこと。ダムが行ったし大丈夫…じゃない気もするけど大丈夫っしょ。っていうか、わたしへの質問は?」


あ、すみません! アリス様にもたくさんきてますよ!


『もしディーとダムが年下だったら、恋愛対象に入る?』だそうです。


「……えーと、本人達いないけど」


や、やっぱり追い掛けます!


「いいいいいよ! 大丈夫だから! え、えっと答えは……うーん。2人とも友達って感じだからなぁ。実際年下になってみないと分かんないね。ディーは時々かわいいって思うし、ダムは優しいって思うけど」


ふふ、次はちょっと過激な質問です。『どうしたらチェシャ猫に喰われますか?』


「有り得ないから!」

「そんな精一杯否定しなくても」

「ででででギャアァァァ!!」

「どんな叫び声? っていうか貴女、最近俺のこと避けてるよね」

「………」

「目をそらすなって」

「――アン、次の質問!」


は、はい! 次は『犬猫うさぎで好きなのは?』です。


「猫。実際、わたし飼ってたし」

「照れるね」

「なんであんたが照れるのよ。わたしはあんたのこと猫だって思ってないからね」

「この意地っ張り★」

「なにこいつキモイ!」


ふふ、アリス様には恋愛に関する質問が多いですよ。お次は『ズバリ誰が好きなんですか?』です。だだだ誰なんですかアリス様!?


「ちょっ、怖いよアン!」


ハッ、すみません!


「わ、わたしはヤマネくんラブよ!」

「…ん…?」

「お父さん、早く僕等の結婚を認めて下さい!」

「お前みたいな娘いらんわ!」


男爵様、ツッコミどころ間違ってます!


ですが、ちょっと意外でしたね。私はてっきり白うさぎ様と答えると思ったのですが。


「ギクッ」


そんなアリス様にこんなコメントがありますよ。



『アリス×白うさぎ推奨』



………アリス様?


「わ、わたしだってそうよー! だけどダムがラッキーって、兎に噛まれてって」


あ、あの? え、ダム様が……え? 話が全く読めません!


「だからわたしは兎に噛まれただけなのー!」


ちょ、お待ち下さいアリス様! 理解出来ない上、まだ『チェシャ猫のこと好きなの?』という質問が残ってます!


「知らないわよォォォ!」


そ、そんな適当な。って、本当にどこに行くのですか!?


「否定はしなかったよね」


チェシャ猫様……。


「今回は退場者が多いですね。お姉さん、どうしたんでしょう?」


もう、白うさぎ様ったら


「罪だねぇ」


ああ、チェシャ猫様に台詞をとられちゃいました!


「…ん、もうおわり…?」

「グダグダにも程があるやろ……」


うっ、すみません。私が司会なばかりに。


「いや、ごめんな。別にアンに言うたわけやないで」

「そうだよ、メアリ頑張ってたじゃん!」


三月さま……!


「メアリは優秀なんですから、もっと自分に自信を持って下さい」


ね?と微笑み、私の髪を撫でる白うさぎ様。


かっ、か、か、可愛すぎです……!



ドサッ



「って、アン!? どないしたんや!」

「…ハートにきちゃったんだね…」

「どうしましょう」

「ジャックに城まで運ばせたら?」

「陛下。それもそうですね。ジャック、お願いします」

「お、おれにそんな役割は無理ですー!」

「ちょっ、勝手に帰ってええんか?」

「司会が倒れちゃったし、仕方ないよ〜。ねっヤマネ」

「…ん、たぶん…」

「じゃあ私達、お城に帰るわね♪」

「へ、陛下」

「それじゃ俺もアリス追いかけよっと」

「おいおい、ほんまに解散すんのか!?」

「チェシャ猫、あまりお嬢さんに迷惑かけちゃダメよ」

「了解」

「ええんか、こんなんでええんか!?」

「ふぅ、なんだか甘いもの食べたくなってきちゃったわ。男爵、良かったら一緒に」

「喜んで」

「即答だね!」







まさかの主人公不在終了。





「あ、お姉さん。お城に帰ってきてたんですね」

「し、白うさぎくん!」

「はい?」

「わたしもう大丈夫だから! 兎に舐められただけと思って忘れるから!」

「? はぁ……」




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