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秋晴れ
なんだか爽やかな秋晴れの日。
中庭のベンチは気持ちいい。
紅葉が咲き乱れ、そして散っている。
毎日昼休みはここがあたしの居場所。
これはいつになっても変わらないだろう
誰が永遠なんて言う言葉を信じるのだろう
あたしは信じる。
この意思を壊されたくない。
今日は遠くから歌声が聞こえる。
なんだろ…透明で優しくて、するするぬける、この秋晴れにぴったり。
こんな声をする人がいるのか…
その歌声は迫ってきていた。
「おはよーさんっ」
「な、なんですか!?」
びっくりしてとびおきた。
「え、なんもないじゃん。いや、あった。」
「って、広岡かよ。」
「ふんっ。お前には才能ないかもなーやっぱやめとこ。」
「なんの話さ!用ないならさっさとどっか行って!」
「イー話があんだけどよぉ…ここだけの話。」
「なになにーぃ?」
耳元がくすぐったい。
「バンドやらね?」
風がふわっと通った。




