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メフィストフェレスの苦悩

 ついに。ついにやったぞ。

 私が生涯をかけて追い求めた魔術の奥儀、《悪魔の召喚》がついに完成したのだ。

 古文書に曰く、その悪魔は召喚者の生命と引き換えに、ありとあらゆる願いを叶えてくれるという。

 窓の外、瞬いた青い雷光が宵闇を一瞬払い去る。

 嵐が近付いているのだ。

 ふははは。ふさわしいではないか。

 悪魔を現世に呼び出すにはうってつけの夜だ。

 再び瞬いた雷光が、黒いローブをまとった私の影を石畳に長く引き伸ばした。

 影が重なるのは、処女の生き血で描いた魔方陣。

 祭壇には山羊の生首。

 暗雲の彼方に、神秘の光をたたえる満月。

 私は高らかに呪文を唱えた。


「――其は光を愛せざる者。其は破壊する嘘。其は地獄の大公が一柱。出でよ! 悪魔メフィストフェレス!」


 ずおおおおおお!


 魔方陣が歪み、禍々しい光とともに山羊頭の悪魔が出現した。


「やったぞ! 成功だ!」


 ――汝か。我を呼び寄せし者は。汝の生命と引き換えにする願いを言うがよい。


「おおお……。わ、私の願いは永遠の命だ!」


――よかろう。汝の生命と引き換えに、汝に永遠の命を――ってアレ? こういう場合どうするの?




 


                   ― end.

一時期、こういった傾向の作品を書くのにハマった時期がありました。

原稿用紙四枚以下でどう落とすか! 当時それが命題だった訳ですが、今になって「だから何がしたかったんだオマエは」という気持ちになります。

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